リミット

リミット

土曜の二本目は

「リミット」を見ました。

評価:(70/100点) – スペイン発のブラックユーモア・ソリッドシチュエーションスリラー


【あらすじ】

場所は2006年のイラク。食品会社のドライバーをしていたライアン・レイノルズは目覚めると棺の中に居た。棺の中にはライターと携帯電話、ナイフ、ペン、サイリウム、切れかけの懐中電灯のみ。身動きもロクにとれない。果たして彼は脱出できるのか?


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【感想】

土曜の二本目は「リミット」です。公開館はそこまでありませんが、かなり人が入っていました。久々に完全なワンシチュエーションのスリラーです。登場人物(=役者)は一人のみ。あとは電話越しの声やビデオ越しにちらっと見えるだけです。場面も棺の中のみ。最初から最後まで「脱出できるか」という一点のみで100分間引っ張ります。
当然これだけを聞くと「本当に100分間も持つのか?」と不安になりますが、そんな心配は要りません。もちろん途中でどうしても中だるみはしますが、とても上手にイベントを転がして高いテンションを保っていきます。そして全体を通して流れるのはアメリカへの徹底した”おちょくり”と皮肉です。この辺はさすがにスペインというところでしょうかw
ちょっと詳しく書いただけでもネタバレになってしまう内容なのであんまり書けないのですが、もし近くで上映しているのであれば是非見ておいた方が良いと思います。これほど明確にアイデア一発で映画を成立させている意欲作は本当に珍しいです。かなりオススメです。

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エクリプス/トワイライトサーガ

エクリプス/トワイライトサーガ

久々に休日出勤から解放された今日は2本です。1本目は

エクリプス/トワイライトサーガ」を見て来ました。

評価:(30/100点) – 逆輸入的な「日本の少女漫画風アメリカンラノベ」


【あらすじ】

エドワードを取り戻したベラは高校卒業を控え幸せな日々を送っていた。ある日、エドワードの姉アリスがヴィクトリアの気配を予知する。
その頃、ニューブラッドと呼ばれる吸血鬼に成り立ての集団は暴虐の限りを尽くしていた。果たして彼らの黒幕は、ヴィクトリアか、それともヴォルトゥーリ一族か、、、。


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【感想】

本日の一作目は「エクリプス/トワイライトサーガ」です。世界的には大ヒットしているライトノベルですが、劇場はガラガラでした。
概要は前作と同様に「イケメン吸血鬼とイケメン狼男にモテモテ」というだけの物ですので、別にどうと言うことはありませんw ただ、そういった下らない内容であったとしても、さすがはハリウッドという画面のクオリティだけでそれなりに見えてしまうのが恐ろしい所です。本作では前作より一層、ベラが調子に乗っています。なにせ冒頭からエドワードとジェイコブに対して堂々と二股を掛けてきますw しかも2人ともわかっている上でそれでもベラを奪い合います。いいですね、モテモテでw
挙げ句の果てに「私もあなた(ジェイコブ)の事を愛しているけど、エドワードの方が好きなの」と来たもんです。おじさんには若い娘のモラリティは良く分かりません。
面白いと思うのは、こういった「花より男子」的なモテモテ話がキャストが外人になった途端に日本ではヒットしないと言うことです。もしこれで登場人物が日本人だったら、間違いなくこのガラガラっぷりはあり得ません。極端なことを言ってしまえば、こういう妄想系オトメゲー的な物は日本が本場だったりしますから、どうしても「日本のライトノベルっぽいアメリカの小説」という倒錯が日本の女性には中途半端に見えるのかも知れません。
少なくともテレビ局主導で作るマンガ原作邦画よりは確実によく出来ていますので、一見の価値はあるシリーズだと思います。

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ソウ ザ・ファイナル 3D

ソウ ザ・ファイナル 3D

今月の映画の日は

「ソウ ザ・ファイナル 3D (SAW 3D)」を見ました。

評価:(50/100点) – マンネリの果てに納得のファンサービス。


【あらすじ】

民間人を誘拐して死のゲームをしかけるシリアルキラー、ジグソウ=ジョン・クレイマーの死後、彼の弟子・ホフマン刑事と妻・ジルによる後継者争いは熾烈を極めていた。ジルはジョンの遺書に従いホフマンにトラップを仕掛けるが力技で脱出されてしまう。警察内部でもジグソウの共犯者として特定されてしまったホフマンは、身を隠して新たなゲームとジルへの復讐を画策する。
一方そのころ、ボビー・デイゲンはジグソウのゲームから生還した体験談の出版や講演会で一財産を築いていた、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ボビー・テイゲンとマスコミ。
 ※第1ターニングポイント -> ボビーが誘拐される。
第2幕 -> ボビーのゲームとジルの司法取引。
 ※第2ターニングポイント -> ジルが殺される。
第3幕 -> 真の後継者。


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【感想】

今月の映画の日は「ソウ ザ・ファイナル 3D」を見て来ました。ご存じソリッドシチュエーションスリラーの金字塔的シリーズで、アメリカでは毎年恒例のハロウィンムービーです。元々は「SAW 8」で完結するはずでしたが、去年の6作目が興行的に転けたため、急遽「SAW 7」と「SAW 8」のシナリオをまとめて「SAW 3D」として制作・公開されました。シリーズ7作目にあたります。
4作目での初登場以来、圧倒的な存在感でやりたい放題のホフマンに遂に対抗できる人間が現れます。
ファンの方ならご存じの通り、一作目で生き残ったゴードン先生役のケイリー・エルウィスは奥さんから「こんな下品な映画には出ないで(←失礼な話w)!!」と言われ、続編への出演を辞退していました。そのケイリーが「SAW 7」への出演を了承したというニュースが出たのはちょうど去年の11月頃でした。この時点で、ファンはもう狂喜乱舞していたわけです。やはり「SAW」シリーズは一作目の衝撃と凄まじい完成度こそが肝であり、その後のシリーズは決して出来の良い映画ではありませんでした。だからこそ、一作目で狂気と共に生きる道を選んだゴードン先生はシリーズのヒーローであり、この「SAW」シリーズの象徴でもあったんです。そのゴードン先生が遂に完結編で帰ってくるというのですから、これはもう美味しい所を全部持って行くに決まっているんですw
実際問題、本作では意外な事は何一つ起こりません。今回のゲームも「SAW2」から定番となった「時間制限クエスト式ゲーム集」をひたすら進んで行きます。完全にお約束の展開で、開始早々にオチまでわかりますw
そしてこれまたお約束となったホフマンの強行突破。さらには誰しも当然そうなると思っていたゴードン先生の見せ場。どれもシリーズを見続けたファンへのサービス精神にあふれています。きちんと最後は一作目につなげてきますし、何よりプロデューサが口ではなんと言おうとも、続編を作る気満々の終わり方ですw。

【まとめ】

本作は「もはやマンネリと化したSAWシリーズを綺麗に終わらせる」という目的を実に上手く果たしていると思います。ツッコミ所を挙げるとキリが無い話ですが、たとえばリンキン・パークのチェスターが出演している場面をひとつとっても、この作品が「ハロウィンのお祭り(出し物)」であるというその楽しさがヒシヒシと伝わってきます。相変わらずどんどん大げさで大がかりになっていくゲームの数々も微笑ましく笑えるような、そんなファン限定の映画です。
念のためですが、シリーズを未見の方が見てもさっぱりわからないはずです。もし見たことが無い人は、残念ですがレンタルで1作目から6作目まで全て見ないと話が通じませんw
少なくとも一作目はホラー映画史に残る大傑作ですので、是非一作目だけでも見てみて下さい。気に入れば一気に嵌れると思います。

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ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

土曜の三本目は

「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」を見て来ました。

(35 /100点) – 石井隆的というよりは普通のエログロ単館映画。


【あらすじ】

あゆみ、桃、れんの親子は場末でバーを営みながら、保険金殺人を繰り返していた。ある日、いつものように死体を富士山麓に捨てた後、桃はロレックスが無いことに気付く。死体と共に見つかっては製造番号から足が付くと恐れ、桃はれんにロレックスを探してくるよう命令する。森の中から小さなロレックスを探すことなど不可能だと考えたれんは、なんでも代行屋・紅次郎に依頼をする、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ロレックスと紅次郎。
 ※第1ターニングポイント -> れんが紅次郎に人捜しを依頼する。
第2幕 -> 次郎の人捜し。
 ※第2ターニングポイント -> れんが次郎の元へ行く。
第3幕 -> 石切場。


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【感想】

土曜の三本目は「ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う」を見てきました。意外にもお客さんの半分ぐらいは女性でした。
終盤の雨の中でれんが非常階段に座り込む場面や、次郎の部屋の中でネオンを光らせる場面など、石井隆的なモチーフは随所に散りばめられています。ただ、ここ15年ぐらいの間にこういった表現がもう既に陳腐化してしまっている感が否めません。というのも、それこそ銀座シネパトスのレイトショーにいけば、こういう類のエログロな準ピンク映画はもはや定番になってしまっているからです。
ただし、かならずしも石井隆監督がそういった有象無象に埋没したとは思いません。やはり石切場でのクライマックスのテンションはさすがですし、そこまでの話運びも平凡ながら丁寧に積み重ねていきます。ですが、特にれんのキャラクターがあまりにも浅かったり、紅次郎が本当にただの良い人になってしまっていたり、もったいない箇所が多々あります。石井組とも言うべき大竹しのぶ・井上晴美はいつも通りの棒読みですし、佐藤寛子も慣れないからかキャラクターの掘り下げ不足がかなり酷い事になっています。
話の部分はそこそこまとまってはいるだけに、こういった所でグダグダに見えてしまうのは非常にもったいないという印象でした。位置付けとしては石井隆監督が復活するためのステップという所でしょうか? 良くも悪くもこぢんまりとまとまった佳作だと思います。

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隠された日記 母たち、娘たち

隠された日記 母たち、娘たち

二本目は

隠された日記 母たち、娘たち」です。

評価:(65 /100点) – 「FLOWERS -フラワーズ-」がやりたかったはずの理想型。


【あらすじ】

カナダで働くオドレイは、妊娠をきっかけに2週間の休暇を取って故郷のフランスに戻る。祖父が死んだ直後だったため母・マルティーヌはいつもぴりぴりしている。居づらくなったオドレイは、亡き祖父の家に滞在することにする。彼女はそこで、かつて母と叔父を捨てて家を飛び出した、祖母の日記を発見する、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> オドレイの帰郷
 ※第1ターニングポイント -> オドレイが乾燥機の裏で日記を発見する。
第2幕 -> 日記と妊娠。
 ※第2ターニングポイント -> 日記をマルティーヌが見る。
第3幕 -> 結末


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【感想】

本日の2本目はフランス・カナダ合作映画「隠された日記 母たち、娘たち」です。文芸系作品にしてはかなりお客さんが入っていました。
本作はいわゆる「母娘もの」の正当な作りをしています。同性の親子3代でまったく同じ悩みを持ち、同じような結末に向かおうとしていきます。本作では祖母の日記と幻と対話することにより、オドレイが祖母に強烈な共感を感じていきます。そして描かれる悩みは「近代的な女性」についてです。いわゆる”働く女性”、結婚をせずやりたいことをやる女性です。かつての保守的なフランス社会の体現者たる祖父に抑圧されていた祖母が残した教えにしたがい、マルティーヌもオドレイも仕事一筋で生きていきます。ここに「ボルベール〈帰郷〉」のようなサスペンス要素が入ります。
っていうか、この作品はまんま「ボルベール〈帰郷〉」です。ボルベールはカンヌの女優賞と脚本賞を取ってアカデミーにもノミネートされた作品ですので、さすがにジュリーロペス=クルヴァル監督が知らないわけは無いです。とはいえ、この形式自体が一種のジャンルムービーですので、そこまで騒ぐことではないとは思います。
面白いのは、こういった「母娘もの」は海外ではわりと定期的にそこそこのものが作られるにも関わらず、日本ではからっきし作れないという所です。 たぶん「FLOWERS -フラワーズ-」だって仲間由紀恵と小雪でコレがやりたかったはずなんです。全然出来てませんでしたがw
ということで、OLの方々にはオススメです!!!!

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雷桜

雷桜

本日も3本です。1本目は

雷桜」です。

評価:(9 /100点) – TAJOMARU級のコスプレ現代劇。


【あらすじ】

将軍の息子、清水斉道は癇癪持ちの問題児である。扱いに困りかねた側用人の榎戸角之進は斉道に瀬田村での静養を勧める。斉道はそこで山中に暮らすライという少女と出会う。彼女は側付・瀬田助次郎の行方不明になった妹だった、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 斉道の奇行。
 ※第1ターニングポイント -> 山中でライと出会う。
第2幕 -> 遊の帰郷と斉道との交流。
 ※第2ターニングポイント -> 斉道が再び瀬田村へ行く。
第3幕 -> 結末


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【感想】

本日の1本目は「雷桜」です。若い女性が多いのかなと思っていたら、老夫婦ばっかりでしかもガラガラというちょっと不思議な客層でした。監督は廣木隆一。ピンク映画出身で、5年に一本ぐらいちゃんとした映画を撮る以外は適当に仕事をさばく職人タイプの監督です。
正直酷評する必要も無いくらい誰の目から見ても失敗してますので、さらっと流したいと思いますw
私は本作が始まって3分くらいで心が折れたんですが(苦笑)、その理由は簡単です。登場人物の格好だけは時代劇っぽい感じにはなっているんですが、言葉遣いが完全にその辺にいるアンちゃんなんですw しかも中途半端に歴史物っぽい単語をつかったアンちゃんです。なのでものすっごい違和感があり、ハッキリ言ってふざけているようにしか見えません。これは全編通してです。恐ろしい事に、柄本明や坂東三津五郎といった普段ちゃんとした時代劇に出ている俳優さんも同じです。あきらかに脚本・監督の指定なんですが、これがリアリティラインを大幅に下げています。きっと時代劇を期待していたであろう年配のお客さんもズッコケたことと思います。
とはいえ、もし本筋のラブロマンスがまともであったならまだまだ良かったと思います。問題はこの部分でして、簡単に言えば雰囲気だけで勝手に惚れて勝手に暴走します。この恋愛周りの描写はお粗末の一言に尽きます。とにかく脈絡も常識も無く、ただ悶え合っているだけです。そもそも江戸時代に個人主義のような概念はありませんし、斉道は非嫡子とはいえ仮にも将軍の子なわけで、それが単独行動で山の中をうろつけている時点で変です。
本作では時代劇という部分がただの雰囲気でしか使われていません。殺陣のシーンでも岡田将生が片手で振り回している(←どんだけマッチョなんでしょうw)刀がすごい勢いで”たわんで”いたり、描写が学芸会レベルです。ロクに血しぶきも出ませんし、なんと終盤には介錯しないのに簡単に死ぬ切腹シーンまで出てきます。「13人の刺客」の間宮図書の切腹を見習って欲しいです。介錯なしの切腹はあまりにも苦しく惨いからこそ、それだけ必死さが伝わるんです。
このように、残念ながらいつものあんまり深く考えない人向けのラブストーリー以上のものではありません。ただ、TBS、電通、東宝、角川、IMJエンタ、というお馴染みの制作委員会の豪華メンツもメインターゲットであるはずの若い女性を集客するには至らなかったようです。残念!
まったくオススメはしませんが、岡田将生か蒼井優の大ファンであれば楽しめると思います。

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桜田門外の変

桜田門外の変

日曜日は1本、

桜田門外の変」を見ました。

評価:(29/100点) – また出た! 教育テレビ風ドキュメンタリーもどき劇映画


【あらすじ】

安政七年(1860年)一月、大老・井伊直弼と前水戸藩主・徳川斉昭の権力争いに端を発した抗争は一触即発となっていた。強硬過激派の水戸藩士達は、脱藩した上で独自に井伊直弼を襲撃する計画を立てる。首謀者である水戸藩南郡奉行・金子孫二郎に薩摩藩士・有村次左衛門も加わり、事は水戸・薩摩両藩の大規模なクーデターの様相を見せていた。水戸藩士・関鉄之介はスポンサー探しの功績が認められ、襲撃の現場責任者の大役を受ける。決起は3月3日早朝。季節外れの大雪舞う中でのテロであった、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 桜田門外の変。
 ※第1ターニングポイント -> 井伊直弼を殺す。
第2幕 -> 関鉄之介の回想と同士達の捕縛。
 ※第2ターニングポイント ->関鉄之介が袋田村の桜岡源次衛門邸にかくまわれる。
第3幕 -> 関鉄之介の最期。


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【感想】

日曜日は「桜田門外の変」を見て来ました。ここのところ毎週のように時代物が公開されてうれしい限りですが、やはり本作も高齢の方ばかりで若者・中年は皆無でした。しかも結構ガラガラです。
本作は、吉村昭の小説「桜田門外の変」を元に映画化されています。とはいえ大枠は史実通りですので、創作は各キャラクターのキャラ付けぐらいです。
あんまり長く書く気がしないくらいのテンションなのでざっくり言ってしまいます。本作でも春先の「てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~」の時にあったような問題に直面しています。つまり、あくまでも「史実」を優先させて教育的な内容(=NHKの「その時歴史が動いた」)にするか、それとも「劇映画」として脚色をしてストーリーの面白さを優先させるかの選択です。
本作はここが非常に中途半端です。前半はキャラものかと見せておいて、後半はほとんどがナレーションだけで進行する台詞劇になってしまいます。
しかも驚くことに、第一幕でいきなり「桜田門外の変」をやってしまうので、開始30分目がクライマックスという本末転倒な構成になっています。その後はひたすら鉄之介が逃げる所と、回想でスポンサーを探す場面が流れるだけです。必然的にそれらは「会話劇」になってしまいますから盛り上がりません。150分もある作品の中で、開始30分までが一番盛り上がります。これによって、ただひたすら、だらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだらだら、大沢たかおのしかめっ面がスクリーンに映されます(苦笑)。
ということで、とてもじゃないですが、大沢たかおが好きで好きで仕方がないような人にしかお勧め出来ませんw
しかし、今の世間的な風潮のなかで、テロリストを英雄視する映画がつくれるというのは大変素晴らしいことだと思います。こういう危ない内容は下手すればポリティカル・コレクトネス的に企画をつぶされかねないですから。
「父親達の脱藩状」と「江戸屋敷からの手紙」みたいに井伊直弼側の視点と関鉄之介側の視点で2本立てにすれば面白かったかも知れません。もちろん1本60分ぐらいの中編であればですけどw
結局本作では関鉄之介の英雄視もイマイチできていませんし(っていうか活躍してない)、かといって逃げる鉄之介を刺客たちが襲ってくるというアクション映画でもありません。なので、本来これはNHKで45分番組ぐらいにしてさっくり語るレベルの内容です。たかおの顔だけで100分ぐらい水増ししているわけですから(苦笑)、これはもう「たかおフリーク」は必見です!!!
もちろん私は綾瀬はるかとヤリやがった恨みがありますのでたかお映画で毎回痛い目をあっていますのであんまり乗れませんでしたw

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エクスペンダブルズ

エクスペンダブルズ

三本目は

「エクスペンダブルズ」です。

評価:(10000/100点) – 筋肉の殿堂入り。これは映画では無い。歴史的事件だ!!!


【あらすじ】

バーニー・ロスは凄腕の傭兵である。情報屋のトゥールの元に集まった6人組の傭兵集団「エクスペンダブルズ」のリーダーだ。ある日、彼の元に巨大な仕事が入ってくる。Mr.チャーチと名乗る依頼人の目的は南アメリカの軍事独裁国「ヴィレーナ」の政府転覆である。まずは偵察ということで、バーニーはクリスマスを連れてヴィレーナへ乗り込む。そこには父と戦う独裁者の娘が居た、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 海賊船の鎮圧とミッション。
 ※第1ターニングポイント -> バーニーがMr.チャーチから仕事を受ける。
第2幕 -> ヴィレーナへの偵察。
 ※第2ターニングポイント -> 再びヴィレーナへ。
第3幕 -> 結末。


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【感想】

土曜の3本目は「エクスペンダブルズ」です。もはや説明不要。シルベスター・スタローン監督・脚本(共同)・主演のアクション超大作です。なんですが、、、なぜか客席はおじさんばかりでしかもそんなに混んでませんでした。
どういうことだ!!!! 行け!!! いますぐ、劇場へ行ってくれ!!!!
いいか、ウジ虫ども!!!! いまからこの映画がいかに素晴らしいかを叩き込んでやる!!!! わかったらその汚いケツの穴を締めていますぐ劇場へ行け!!!! Do you copy that????

すげぇ所その1: このキャストは二度と見られんぞ!!!

いいか、ウジ虫ども!!!! この映画に出ている人類の宝を挙げて見ろ!!!!
まずはジャングルの王者・ランボーにしてピープルズチャンプ・ロッキーだ。わずか29歳の時に持ち込んで監督・脚本・主演を一人でこなしたロッキーでいきなりアカデミー作品賞を取ったインテリ筋肉の持ち主だぞ!!!! そんな奴他に居るか????わかったら今すぐ映画館へ行け!!!!!!!
次に、ある時はタクシードライバー、ある時は最強の心臓の持ち主。その正体は元イングランド飛び込み代表の実は43歳にしてちょっと頭が気になるナイスガイ、ジェイソンステイサムだ!!! 赤井英和や川井俊一とは違い、スポーツだけじゃなく演技だってバッチリなんだぞ!!!! そんな奴他に居るか???? わかったら今すぐ映画館へ行け!!!!!!
お次は香港格闘界の至宝にして、同級生のドニー・イェンと共に香港アクション第4世代を牽引するリーサルウェポン・リー=リェンジエだ!!!! 11歳で中国全国武術大会のジュニア部門で刀術・規定拳の演舞で2冠を達成すると、12歳から16歳の間で通算22冠というとんでもない不滅の記録を打ち立てた天才格闘家・演舞者だぞ!!!! もう三十年以上破られていない不滅の大記録、「功夫皇帝(カンフー・エンペラー)」のあだ名は伊達じゃない!!!! そんな奴居ないだろ!!!!わかったらいますぐ映画館へ行け!!!!
そんでもってお次は極真空手三段にして四つの大学を卒業したハイパー・エリート・肉達磨。なのに映画俳優としてはロッキー4とユニバーサルソルジャー以外泣かず飛ばずの苦労人。人生の酸いも甘いも経験済み、永遠の「悩める次代の大物」、ドルフ・ラングレンだ!!!! 今回もちょっと可哀想な役ながらニヒルでクレイジーなバカを熱演しているぞ!!!! IQ160のアクション俳優なんて、そんな奴他にいるか???? わかったら今すぐ映画館へ行け!!!!
続いてはUFCのシックスタイム・チャンピオンにしてテイクダウンとパワーボムを用いた近代パワーファイターの元祖、鉄人ランディ・クートゥアだ!!!! 漢の子なら必須科目、前田兄貴のリングスで高阪剛をボコ殴ったかと思えば、45歳にして11歳年下のブロック・レスナーの喧嘩を買った漢の中の漢。いまだに現役バリバリだぞ。最近はファミリー路線でタマ金を抜かれたドウェイン・ザ・ロック・ジョンソンとは一枚も二枚も漢が違うぞ!!!! わかったら今すぐ映画館へ行け!!!
最後に忘れちゃイケねぇのがミッキー・ロークだ。若かりし頃は「次代のジェームズ・ディーン」として将来を約束されていたのに何故か麻薬とボクシングに走り全てを棒に振った漢だ!!! 一時は浮浪者生活をしていたのに、去年のレスラーで最高の復活劇を見せてくれたんだぞ!!! でもやっぱりそこはミッキー・ローク。せっかく華麗なる復活だってのにその後はいまいちブレイクしきれない。そんないつまでたっても手の掛かるセクシー・ボーイに全世界の女性は母性本能刺激されまくりだ!!!! わかったら今すぐ映画館へ行け!!!!
あとなんか元NFLでファミリードラマに出てるテリー・クルーズなんて3流俳優が混ざってたけど、そんな事は気にするな!!! 漢を引き立たせるには格下も必要だ!!! わかったら今すぐ映画館へ行け!!!
敵役だって豪華だぞ!!!!
見るたびに妹の馬面がチラチラよぎって集中出来ない「妹の七光り」、エリック・ロバーツがボスだ!!!! 独裁者なのにヘタレな将軍役はデクスターのアイツだ!!! 名前は知らん!!!! でもそんな事はどうでもいいから今すぐ映画館へ行け!!!!
そんなことより敵のボディガードが最高だ!!!! エリックの護衛はみんな大好きスーパー・ベビー・ヒール。プロレスにおける善悪の二項対立を打ち砕いた90年代WWEアティテュード路線の主役にしてザ・ロックの永遠のライバル、テキサス・ラトル・スネーク(ガラガラ蛇)、ストーン・コールド・スティーブ・オースティンだ!!!! WCWのハリウッド・ブロンズ時代にエリック・ビショフに邪険にされ、解雇後は新日本プロレス参戦で蝶野の首を折ってしまい、アメリカに帰ったECWで大ブレイクした後はWWEに移籍して不動の地位を築くも、オーエン・ハートに今度は首を折られて後遺症から膝が痙攣してしまうハンディを背負った超苦労人だ!!! 家庭内暴力で訴えられたりとかあったけどそれはそれ。わかったら今すぐ映画館へ行け!!!! And that’s the bottom line, ‘couse Stone Cold said so !!!!!
そしてチョイ役だけど忘れちゃいけないのがリングスの宝・アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラのブラジリアン柔術兄弟だ!!! 本作では関節技はジェット・リーとランディ・クートゥアにお株を奪われたけど、その存在感は抜群だ!!! わかったら今すぐ映画館へ行け!!!!
何よりも教会のワンシーンとはいえ、スタローンとシュワちゃんとブルース・ウィリスが同じカメラに収まるんだぞ!!!! これは歴史年表に載る大事件だ!!! しかもどうもジョン・マクレーンはNYPDからCIAに引き抜かれたみたいだぞ!!! みんな、ここは試験に出るから絶対に覚えるように。「2010年、ランボーとコナンがマクレーンから仕事を貰う。」 だからもう今すぐ映画館に行くしかない!!!!! 行け!!!!! 今から行け!!!!! 会社も学校も後だ後!!!!!

すげぇ所その2: まったく危なげが無いぞ!!!

上記の用に、エクスペンダブルズの面々は子供おじさんが一名紛れているのをのぞいて最強だ!!! だから独裁国家の一つや二つは楽勝でぶっつぶすぞ!!!! 所要時間???? そんなもん約90分だ!!!! 90分あれば敵の1000人や2000人は楽勝だ! おちゃめなランボーだけがちょっと負傷しちゃうけど、でもそんなものはかすり傷だ!!!! いいか、漢の鋼の筋肉は防弾チョッキよりも強いんだ!!!!! わかったら今すぐプロテインを飲んでバーベルを上げろ!!!!

すげぇ所その3: レディには優しいぞ!!!

漢たる者、当然レディは守らなければいけないぞ!!!! 女に手を出す奴は例えチンピラだろうとボコ殴りだ!!!! だからといって下心があるわけじゃないぞ!!! 報酬はほっぺにキスだけだ!!! 漢なんだから当然だろ!!!! どっかの英国人スパイみたいに助けた女全員とベッドインみたいな腐った真似はしないぞ!!! わかったら明日からは繁華街でポン引きに絡まれてる女性を助けてやれ!!!!!

すげぇ所その4: 夢のカードが実現だ!!!

本作では夢の対決も実現しちゃうぞ!!! ストーンコールドvsスタローンの「筋肉野獣対決」を筆頭に、ドルフ・ラングレンとジェット・リーの「ダビデとゴリアテ対決」。さらにはノゲイラvsストーンコールドのレスラー対決だ!!! こんな夢のカードが見られるのはエクスペンダブルズだけだ!!!! わかったら今すぐ映画館へ駆け込め!!!!!

すげぇ所その5: 結局最後は漢同士が最高だぜ!!!

本作はただのアクションムービーじゃないぞ!!!! 時には恋の相談をし、時には入れ墨を自慢し合い、そして時には殺し合う。そんな不器用な漢達の楽園がここにはあるんだ!!!! いいだろ!!!! 50歳すぎたって心はいつでも中学生だ!!! 漢が三人あつまれば、そこはもう部室なんだよ!!!!!

【まとめ】

いいか、ウジ虫ども!!!! この映画はもはや映画という枠には収まらん!!! 向こう100年に渡って漢達のバイブルとなることが法律で決まるのも近いぞ!!!! わかったら、今すぐ行け!!!! 目の前にあるブラウザで今すぐチケットを予約しろ!!!!!!
ちょっと待て、そこのオマエ!!! 今チケットを2枚買おうとしただろ!!!! それはキサマのソウル・フレンドのためだろうな??? 間違っても女を連れてきてはいかんぞ!!! 子供や家族も禁止だ!!! この映画は漢が漢のために作った漢の映画だ!!!! カップルで「え~~~ムサ~~~~イ♡」とか言うバカ女を連れてくることは断じて許さん!!!!!!
ここまで言えば、もう大丈夫だ!!!!!
オススメに決まってる!!!!!!!

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