ソウ ザ・ファイナル 3D

ソウ ザ・ファイナル 3D

今月の映画の日は

「ソウ ザ・ファイナル 3D (SAW 3D)」を見ました。

評価:(50/100点) – マンネリの果てに納得のファンサービス。


【あらすじ】

民間人を誘拐して死のゲームをしかけるシリアルキラー、ジグソウ=ジョン・クレイマーの死後、彼の弟子・ホフマン刑事と妻・ジルによる後継者争いは熾烈を極めていた。ジルはジョンの遺書に従いホフマンにトラップを仕掛けるが力技で脱出されてしまう。警察内部でもジグソウの共犯者として特定されてしまったホフマンは、身を隠して新たなゲームとジルへの復讐を画策する。
一方そのころ、ボビー・デイゲンはジグソウのゲームから生還した体験談の出版や講演会で一財産を築いていた、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ボビー・テイゲンとマスコミ。
 ※第1ターニングポイント -> ボビーが誘拐される。
第2幕 -> ボビーのゲームとジルの司法取引。
 ※第2ターニングポイント -> ジルが殺される。
第3幕 -> 真の後継者。


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【感想】

今月の映画の日は「ソウ ザ・ファイナル 3D」を見て来ました。ご存じソリッドシチュエーションスリラーの金字塔的シリーズで、アメリカでは毎年恒例のハロウィンムービーです。元々は「SAW 8」で完結するはずでしたが、去年の6作目が興行的に転けたため、急遽「SAW 7」と「SAW 8」のシナリオをまとめて「SAW 3D」として制作・公開されました。シリーズ7作目にあたります。
4作目での初登場以来、圧倒的な存在感でやりたい放題のホフマンに遂に対抗できる人間が現れます。
ファンの方ならご存じの通り、一作目で生き残ったゴードン先生役のケイリー・エルウィスは奥さんから「こんな下品な映画には出ないで(←失礼な話w)!!」と言われ、続編への出演を辞退していました。そのケイリーが「SAW 7」への出演を了承したというニュースが出たのはちょうど去年の11月頃でした。この時点で、ファンはもう狂喜乱舞していたわけです。やはり「SAW」シリーズは一作目の衝撃と凄まじい完成度こそが肝であり、その後のシリーズは決して出来の良い映画ではありませんでした。だからこそ、一作目で狂気と共に生きる道を選んだゴードン先生はシリーズのヒーローであり、この「SAW」シリーズの象徴でもあったんです。そのゴードン先生が遂に完結編で帰ってくるというのですから、これはもう美味しい所を全部持って行くに決まっているんですw
実際問題、本作では意外な事は何一つ起こりません。今回のゲームも「SAW2」から定番となった「時間制限クエスト式ゲーム集」をひたすら進んで行きます。完全にお約束の展開で、開始早々にオチまでわかりますw
そしてこれまたお約束となったホフマンの強行突破。さらには誰しも当然そうなると思っていたゴードン先生の見せ場。どれもシリーズを見続けたファンへのサービス精神にあふれています。きちんと最後は一作目につなげてきますし、何よりプロデューサが口ではなんと言おうとも、続編を作る気満々の終わり方ですw。

【まとめ】

本作は「もはやマンネリと化したSAWシリーズを綺麗に終わらせる」という目的を実に上手く果たしていると思います。ツッコミ所を挙げるとキリが無い話ですが、たとえばリンキン・パークのチェスターが出演している場面をひとつとっても、この作品が「ハロウィンのお祭り(出し物)」であるというその楽しさがヒシヒシと伝わってきます。相変わらずどんどん大げさで大がかりになっていくゲームの数々も微笑ましく笑えるような、そんなファン限定の映画です。
念のためですが、シリーズを未見の方が見てもさっぱりわからないはずです。もし見たことが無い人は、残念ですがレンタルで1作目から6作目まで全て見ないと話が通じませんw
少なくとも一作目はホラー映画史に残る大傑作ですので、是非一作目だけでも見てみて下さい。気に入れば一気に嵌れると思います。

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