2010年極私的ワースト20

メントいただいた方、すみません。2010年極私的ワースト20をほったらかしてリメイク版三国演義に没頭しておりましたw なにせ前半の赤壁の戦いまでで40時間もあるもんで、、、、、さーせん。
ということで、当ブログの本分、「そんなもん見なきゃ良いだけジャン」な選りすぐりの映画20本を発表いたします。ちなみに、特に後半は明らかな地雷は回避したため若干ヌルい順位となっていますw 「ゴースト もういちど抱きしめたい」とか「SPACE BATTLESHIP ヤマト」などを見に行かれた勇敢な戦士達に全力で敬礼しつつ、それでは行ってみましょう!!!!

※余談ですが私の持論として、同じ駄作でも「笑える駄作」と「怒りを呼ぶ駄作」があると思っています。以下紹介欄でマークを分けていますので、DVDをレンタルする際は「笑える駄作」を選んで酒を飲みながら見ると楽しめると思いますw


第20位

交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10000mの頭脳戦
原題 –
監督 松田秀知
出演 米倉涼子/筧利夫/笹野高史/塚地武雅/高知東生
https://qbei-cinefun.com/negotiator-the-movie/
なんと上半期ワースト3位から大幅にジャンプアップ!!!/最近お酒を飲みながらDVDで見返したら最高に爆笑できました。ここまでブサイクでここまで破天荒で、そしてここまで頭をつかっていないサスペンスは他にない!!! パーティにオススメな一作です。

第19位

エアベンダー
原題 The Last Airbender
監督 M・ナイト・シャマラン
出演 ノア・リンガー/デーヴ・パテール/ニコラ・ベルツ/クリフ・カーティス
https://qbei-cinefun.com/the-last-airbender/
ただただつまらないけれど、話があるだけまだましw ただしまったくオススメはしません。シャマランは続編を撮る気マンマンみたいですが、正気でしょうか?

第18位

パラノーマル・アクティビティ
原題 Paranormal Activity
監督 オーレン・ペリ
出演 ケイティ・フェザーストーン/ミカ・スロート
https://qbei-cinefun.com/paranormal-activity/
「パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT」が工夫していただけに余計腹が立つ。/怖がらせる事だけを目的とした映画なのにまったく怖くないのは、もうどうしようもない。

第17位

瞬 またたき
原題 –
監督 磯村一路
出演 北川景子/岡田将生/大塚寧々
https://qbei-cinefun.com/the-eye/
ただただ北川景子がしかめっ面をするだけの話。ただ、ラストでちゃんとグロっぽい画面を見せたことだけは好感が持てる。でもつまんない。

第16位

キス&キル
原題 Killers
監督 ロバート・ルケティック
出演 アシュトン・カッチャー/キャサリン・ハイグル
https://qbei-cinefun.com/kiss-and-kill/
半径2メートルぐらいで展開される安っぽいサスペンス。コメディとしての出来も悪いし、役者も適当に演じている。ちょっと度肝を抜かれるぐらい下らない。

第15位

ダーリンは外国人
原題 –
監督 宇恵和昭
出演 井上真央/ジョナサン・シェア
https://qbei-cinefun.com/my-darling-is-a-foreigner/
自己満足だけを追い求めるいけ好かない女の自慢話。ただしお酒が入ればこれほど面白い観察対象は無いw ニヤニヤしながら生暖かく見ましょう。

第14位

ノルウェイの森
原題 –
監督 トラン・アン・ユン
出演 松山ケンイチ/菊地凛子/水原希子
https://qbei-cinefun.com/norwegian-wood/
きれい気な映像だけで130分を乗り切れるわけがない。全体にただよう「良い映画を作ってやったぜ!」みたいな雰囲気に心底腹が立つ。

第13位

悪人
原題 –
監督 李相日
出演 妻夫木聡/深津絵里/岡田将生
https://qbei-cinefun.com/villain-2010-film/
「どうせキネマ旬報あたりが持ち上げるんでしょ」と思っていたら本当に「作品賞 日本映画1位」にしてきて失笑。だいたい「一見すると悪人に見える人にだって振れ幅があるはずだ」ってテーマなのに、増尾圭吾を類型的な悪として描いた時点で作り手の観客を舐めた姿勢が見える。

第12位

ランデブー!
原題 –
監督 尾崎将也
出演 宇野実彩子/川野直輝
https://qbei-cinefun.com/rendez-vous/
観客を舐めるというのはこういうことだ! 怒り度で言えばもっと上位に来てもいいけど、あんまり見た人も居ないだろうからどうでもいいかな、別に。

第11位

FLOWERS -フラワーズ-
原題 –
監督 小泉徳宏
出演 蒼井優/鈴木京香/竹内結子/田中麗奈/仲間由紀恵/広末涼子
https://qbei-cinefun.com/flowers/
「女は子供産んでればいいんじゃないの?」というメッセージを資生堂が発した意欲作。キサマは日本全国の女性を敵にまわした!!!さすがにメイン顧客に喧嘩を売るこのメッセージのやばさに気付いたのか、DVDの宣伝は超控えめw

第10位

雷桜
原題 –
監督 廣木隆一
出演 岡田将生/蒼井優
https://qbei-cinefun.com/raiou/
時代劇の面の皮をかぶった携帯小説レベルのメンヘラ恋愛映画。もう勝手にやっててくれ。

第9位

インシテミル 7日間のデス・ゲーム
原題 –
監督 中田秀夫
出演 藤原竜也/綾瀬はるか/石原さとみ
https://qbei-cinefun.com/the-incite-mill/
商業作家になるって大変だな~としみじみ思う。ソリッド・シチュエーション・スリラーって本当に難しいと認識させられる一作。あまりにもずさんで、あまりにも整合性が無い。アイデアの無い「ソリッド~」にはもはや何の価値もない。

第8位

誰かが私にキスをした
原題 –
監督 ハンス・カノーザ
出演 堀北真希/松山ケンイチ/手越祐也/アントン・イェルチン
https://qbei-cinefun.com/memoirs-of-a-teenage-amnesiac/
「誰もおまえなんかにキスしねぇよ」と突っ込みたくなるほど堀北真希がブサイクに撮れた奇跡の一作。何故か日本人キャストがカタコトの日本語でしゃべるという謎の演出に心底ゲンナリする。

第7位

KING GAME
原題 –
監督 江川達也
出演 石田卓也/芦名星/木村佳乃
https://qbei-cinefun.com/king-game/
木村佳乃の熱演が痛々しすぎて涙を誘う(苦笑)。どんな役でも全力を出す姿勢はとても素晴らしい。

第6位

東京島
原題 –
監督 篠崎誠
出演 木村多江/窪塚洋介/福士誠治
https://qbei-cinefun.com/island_tokyo/
馬鹿な女が調子に乗るだけで130分持つと思ったプロデューサーが悪い。せっかく窪塚”フライング・マン”洋介を使ったのにこの体たらく。

第5位

ハナミズキ
原題 –
監督 土井裕泰
出演 新垣結衣/生田斗真
https://qbei-cinefun.com/hanamizuki/
企画とストーリーのブサイクさではピカイチな作品。マジで得した人がいない。赤坂不動産さん、公共の電波を使って大プッシュしたのに爆死したそうでご愁傷様です。

第4位

板尾創路の脱獄王
原題 –
監督 板尾創路
出演 板尾創路

第3位

矢島美容室 THE MOVIE ~夢をつかまネバダ~
原題 –
監督 中島信也
出演 とんねるず/DJ OZMA/黒木メイサ
https://qbei-cinefun.com/yajima-biyoshitu/
制作者の態度としては間違いなく最低な映画。内輪ノリだけで映画を作ろうと思う神経が信じられない。

第2位

踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!
原題 –
監督 本広克行
出演 織田裕二/深津絵里/小泉今日子
https://qbei-cinefun.com/bayside-shakedown-3/
なんと言っても織田裕二の伝説に残る「杭打ち」シーンが印象的です。全編突っ込み所の嵐なので、飲み会の話題には最適! ホームパーティのお供に是非。







ワースト 第1位

大奥
原題 –
監督 金子文紀
出演 二宮和也/柴咲コウ/阿部サダヲ
https://qbei-cinefun.com/ooku/
気持ち悪い。ただただ気持ち悪い。

ということで、「極私的”それはどうなん?”映画」のトップは「大奥」です。もうフォローのしようがありません。そもそもからしてジャニーズファンを当て込んだテレビ屋映画で二宮君に下ネタを連発させてファンが喜ぶのかって話もありますし、柴咲コウの下ネタでどの男が喜ぶんだって話です。振り返ってみますと、ワースト3は全部テレビ屋映画で、あとは素人監督やら事務所映画やらで、企画段階からして不真面目な作品が並びます。もうね、、、、全部記憶から消したいw
そして面白いのが、ダメ映画が夏休み後半に固まっているという傾向。

早くも「僕と妻の1778の物語」という核地雷を見に行ってませんが(苦笑)、2011年はちょっとあからさまな地雷は回避しようかと思っています。ネタになるぐらいの駄目な映画ならいいんですが、本当にゲンナリする映画は何ともしようがありません。

とかいいつつどうせ見に行くんですけどね、性懲りもなく^^;

[スポンサーリンク]
記事の評価
グリーン・ホーネット

グリーン・ホーネット

2本目のアクション映画は

「グリーン・ホーネット」です。

評価:(30/100点) – 一瞬だけ楽しい気もするけど支離滅裂で意味不明。


【あらすじ】

ブリット・リードはボンボンの遊び人である。ロサンゼルスで新聞社を経営する父・ジェームズに構ってもらえなかったことからグレてしまい、豊富な私財を悪用してやりたい放題遊びほうけている。
ある日、ブリットが遊びから帰ると、父が庭で蜂に刺されて死んでいた。図らずも2代目社長となったブリットは、父のお抱えドライバー・カトーと一緒に父の銅像の首を切るイタズラをする。それがテレビ報道されるやいなや、彼は自らを覆面の悪党グリーン・ホーネットとして新聞で大々的に取り上げ、マッチポンプ的に有名人になっていく。「悪人に見せかけた正義のヒーロー」を目指すブリットとカトーは、やがてロスの犯罪王・チュドノフスキーに目を付けられてしまう、、、。


[スポンサーリンク]

【感想】

本日の二本目は「グリーン・ホーネット」です。今週公開の作品の中では間違いなく一番規模の大きい3D娯楽大作ですので、結構なお客さんが入っていました。
私が大好物なアメコミ・ヒーロー・アクションなのですが、本作は全然テンションが上がりませんでした。なのでさらっと流したいと思いますw
見ていて一番困惑したのは、そもそもブリットとカトーが「悪人(ヴィラン)のふりをする」という部分の描写と説得力の薄さです。ブリットとカトーは、「正義のヒーローは悪人に一般人を人質に取られたら手も足も出ない。でも悪人なら敵も人質なんて考えない。超クールなアイデアだ!」みたいなことを言うのですが、そもそも本作内でやった悪い事は銅像の首を切っただけです。それ以外はマフィアの麻薬工場をつぶしたぐらいで全然描写がありません。あとはちょっと警官とカーチェイスしたぐらいでしょうか。せっかくブリットがマッチポンプで「グリーン・ホーネットは街の脅威だ」みたいな記事を出させているにも関わらず、全然驚異に見えません。ですから、その後の行動がまったく意味が分からないですし、キャラクター達の「行動理念/行動基準」がグラグラです。
そうすると全体が行き当たりばったりのようにしか見えないため、せっかくのアクションもどうでもよく見えてしまいます。そのアクションもスローモーションを多用した非常にミュージックビデオっぽい作りでして、3Dとの相性は最悪です。実は上映途中で3Dメガネを外してみたのですが、まったく問題無く普通に見えていてちょっとビックリしましたw なんか全体的に志しが低いというか、いまいち「作り手が本気で笑わせよう/楽しませよう」としているように見えないんです。一応グリーンホーネットとカトーのコンビは「ボケとツッコミ」「バカと天才」のデコボコ・コンビになってはいるんですが、その二人のキャッキャとした感じ以外は見終わった後なんの印象も残っていません。キャメロン・ディアスもクリストフ・ヴァルツも完全に無駄使いです。
直前に見た「イップ・マン」が面白すぎたというせいがあるとは思いますが、最後まで冷めた見方をして入り込めませんでした。3Dもまったく意味がありませんので、どうしても見る場合には2D字幕で十分だとおもいます。

[スポンサーリンク]
記事の評価
イップ・マン 葉問

イップ・マン 葉問

本日はアクション映画2本です。いぇ~~~い!!!
1本目は

イップ・マン2(葉問2/宗師傳奇)」です!

評価:(95/100点) -「ロッキー4/炎の友情」を再び!!!


【あらすじ】

日本兵から逃げ延びた葉問は、広東省から香港へと移り住んできた。独立系新聞の編集長である梁根を頼り場所を借りた葉問は、建物の屋上を利用して詠春拳の武館を開く。しかし弟子はまったく集まらない。
ある日、血気盛んに葉問に挑み掛かってきた黄梁を倒すと、彼は弟子入りを志願してくる。一番弟子となった黄梁は友人達を次々と紹介し、やがて葉問の武館はそれなりの規模になっていく。ところが香港の武館には組合があり、洪家拳武館の洪震南が全ての武館から上納金を集めて統治イギリス軍との仲介をおこなっていた、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 葉問が詠春拳武館を開く。
 ※第1ターニングポイント -> 黄梁の救出
第2幕 -> 葉問と洪震南とイギリス軍
 ※第2ターニングポイント -> 洪震南がツイスターと対決する。
第3幕 -> 葉問vsツイスター


[スポンサーリンク]

【感想】

本日の1本目は昨年大ヒットした香港映画「イップ・マン2」です。何故か日本では宣伝のリベロが「2」であることを微妙に隠していますが、歴とした「イップ・マン」の続編です。主演はご存じ香港アクション界2大スターの片割れドニー・イェンです。同級生のジェット・リーに比べて日本では不遇な扱いを受けていますが、間違いなく当代きってのスーパースターです。カンフー映画はあまりお客さんが入らない印象があるのですが今日は客席が7割方埋まっていました。とても素晴らしいことです。

私たちの目頭を熱くさせる漢同士の熱き友情

恥ずかしながら映画の後半は涙が止まらずに上手く見えていなかったのですが(苦笑)、本作は香港版「ロッキー4/炎の友情」といってもいいぐらい素晴らしい友情物語です。それはもちろんドニー・イェンとサモ・ハン・キンポーなわけです。方やジェントルマンとして知られ温和で頭も切れる詠春拳のイップ・マン。方や豪傑であり一見すると武館を仕切るヤクザのように見えながらも、実は誰よりも中国武術を愛するが故にイギリス軍の暴虐に耐え続ける洪家拳のハン・チュンナン。この二人が対立しながらも、そして決して表立って和解はしないながらも、お互いを認め合い静かに友情と信頼を深めていきます。その描写たるや本当にロッキーとアポロを彷彿とさせ、それだけで目頭が熱くなっていきますw
私達映画オタクの感覚からすれば(苦笑)、兄貴肌で傍若無人として知られるサモ・ハン・キンポーと、超ナルシストであるが故にジェントルマンなドニー・イェンという組み合わせが、そのまんまハン・チュンナンとイップ・マンに重なるわけです。それはつまり、香港アクション界の曲者スーパースター2人がきっと撮影中に幸せな時間を過ごしたのだろうという予感とともに、やっぱり目頭が熱くなりますw
そう。本作は完全に漢と書いて「おとこ」と読む漢人たちの繰り広げる、友情と誇りの物語です。本作に女・子供はイップとハンの家族以外はほとんど出てきません。その家族達も決戦の場には同席しません。漢達が自身と国家と民族の誇りを掛けて戦う場に、家族は不要です。あくまでも家族は「帰るべき場所」であり、誇りと尊厳は命をかけて守るべきものです。そのイップとハンの決意との対比として描かれるタイラー・ツイスターのなんとまぁ軽いことよ(苦笑)。
彼は絵に描いたような「調子コいてる嫌味な外人」像を存分に発揮し、同情の余地が無い完全なる悪として映画に華を添えます。前作で空手家・三浦将軍を演じた池内博之よりも明らかにマッチョなツイスターは、それだけで一目で分かるほど「細身vsマッチョ」「香港vsイギリス」「カンフーvsボクシング」「平和主義者vs荒くれ者」という対立構造を強調してきます。それがより一層、細身でちっちゃいドニー・イェンの凄みを引き出していきます。
本作において、ドニー・イェンは都合8回の対決で武術を披露します。最初の二回は素人相手のいわばデモンストレーション的な手合わせ。次の一度は本作内で唯一武器を使用する魚市場での2対多数の大乱闘。そして達人との三回の戦いと、ハンとの一騎打ち。最後に対ツイスター戦。最初から最後まで無敵の強さを見せながらも、ドニーの人間的な魅力と華麗さによって、ワクワクというよりは惚れ惚れとするアクションを披露してくれます。実は個人的な2010年ベスト10の隠れ4位がカンフー映画をパロディ的に脱構築した「ギャランツ~シニアドラゴン龍虎激闘」だったのですが、本作のようなド直球でハイレベルなカンフー映画を見せられると改めてその魅力というか凄みに恐れ入る気分です。やれアクション映画はもうタイの時代だなんだと言っていますが、私達にはまだドニー兄貴がいるんです!!!

【まとめ】

間違いなく香港アクション映画の歴史に残る名作です。五年後、十年後になっても間違いなくアクション映画の定番として長く見られることになるでしょう。こんな素晴らしい作品を映画館でやっているわけですから、これはもう行かないわけにはいきません。絶っっ対に損はしません。行っとくべきです。というか必須です。自信を持ってオススメできます。
カンフー最高!!!!!!!

[スポンサーリンク]
記事の評価
僕が結婚を決めたワケ

僕が結婚を決めたワケ

日曜日は

僕が結婚を決めたワケ」を見ました。

評価:(55 /100点) – かなりブラックなヒューマンドラマ


【あらすじ】

ロニーは40歳を過ぎて独身である。相棒の自動車エンジニア・ニックとは学生時代からの中で、厳しいながらも小さなエンジン工場を経営している。ロニーはある日、デトロイトのゼネラルモーターズ本社にて役員プレゼンを行う絶好の機会を得る。ロニーとニックは大規模契約を獲得するべく、40万ドルの資金でエンジン音豊かな電気自動車の試作を請け負う。
一方ロニーは同棲しているベスにプロポーズを決意するが、下見に行った植物園でニックの妻・ジェニーヴァの浮気を目撃してしまう、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> GMへのプレゼンと試作請負。
 ※第1ターニングポイント -> ジェニーヴァの浮気。
第2幕 -> ロニーによる浮気調査。
 ※第2ターニングポイント -> 心理セラピー
第3幕 -> プレゼンの行方とプロポーズ


[スポンサーリンク]

【感想】

昨日は一本、「僕が結婚を決めたワケ」を見て来ました。意外だったのですが、結構なお客さんが入っていました。箱が違うので比べづらいですが、ソーシャル・ネットワークよりも密度は高かったように思います。監督はご存じロン・ハワード。あんまりコメディを撮っているイメージが無いですが、「エドtv」以来でしょうか。とか書いた途端にそういや昔人魚姫のパロディで「スプラッシュ」とか愉快なコメディを撮ってた気もします。
本作は「結婚を夢見る男が、目の前で結婚の欺瞞的な部分を見せつけられることで悩む」話です。あくまでもコメディなので出来るだけきつくならないようには描いていますが、「仕事でテンパっている胃潰瘍持ちの親友に嫁の浮気をどうやって告げるか」という聞いただけでこっちが胃潰瘍になりそうな話が1時間近く続きます。その居たたまれなさたるや並のものではありませんw
話自体は本当にそれだけなのですが、超演技派ヴィンス・ヴォーンの見るからにヘタレな野暮ったい目つきだけで十二分に説得力があります。わりとヘタレな独身貴族というのはテーマにはしやすいのですが、ここまでストレートに「結婚っていいかも」と思わせられるのはとてもすばらしいと思います。ただ、劇映画として見ると全体的に薄いかなという印象です。
ロニーは物語の冒頭で結婚を決意した状態で始まりますが、いろいろあって「結婚ってタフだな」と思い知り、結局その上で再度結婚を決心します。その心の流れに対して、明らかに作品の尺が長すぎます。途中のジップとの件のあたりは本筋とはまったく関係無いコメディ展開です。ただ、その馬鹿馬鹿しさは結構なものですので、素直に呆れながら笑えると思います。
ハッキリ言いまして、あんまり映画館で1800円払って見る映画では無いと思いますw ただ、主要登場人物が5人程度の小さな話ですが間違いなく愉快な作品です。レンタルDVDで出たら間違いなく要チェックな作品です。その他の作品を見に行ったついでに見るぐらいの期待度であれば、とっても気楽でとっても愉快な作品ではないでしょうか。オススメです。
あ、最後に。つきあい始めのカップルでいくのは止めた方がいいです。ある程度長い付き合いならば良いかもしれません。

[スポンサーリンク]
記事の評価
ソーシャル・ネットワーク

ソーシャル・ネットワーク

今日は一本、

「ソーシャル・ネットワーク」を見てきました。

評価:(90/100点) – ザ・ナードの純情物語。


【あらすじ】

時は2003年、ハーバード大学に通うマーク・ザッカーバーグはバーで彼女を完全論破して振られてしまう。マークは寮に戻ると酔った勢いで自身のブログに彼女の誹謗中傷を書き並べ、さらにハーバードの全学寮のwebサイトをクラッキングし女学生達の顔写真を集め、流行していた「HOT or NOT」のハーバード女学生版を数時間で制作する。できあがったサイト「FaceMash」は2万2000ページビューを記録し学内LANをダウンさせわずか4時間で閉鎖、マークは理事会に呼び出されて保護観察処分を受ける。
全学内女子の敵として有名になった彼は、しかしそのプログラミング能力を知られることになり、先輩のウィンクルボス兄弟とディヴィヤにハーバード専用のSNSサイト「Harvard Connection」のプログラマとしてスカウトされる。「Harvard Connection」のアイデアを聞いたマークはすぐさまもっと良いアイデアを思いつき、友人のエドュアルドの資金協力を得てSNSサイト「The Facebook」を立ち上げる。「The Facebook」は瞬く間に全米中の学生でヒットし、マークは一躍有名人となる。
一方その頃、プータローをしていたナップスター創設者のショーン・パーカーが「The Facebook」の存在に目をつけたた、、、。


[スポンサーリンク]

【感想】

本日は昨年の東京国際映画祭のオープニング作品にして今年のアカデミー賞の大本命、「ソーシャル・ネットワーク」です。方々から大絶賛の嵐を聞くのですが、その割にはそこまでお客さんは入っていませんでした。日本では先行するmixiやtwitterが主流でFacebookはマイナー扱いですので、題材的にちょっと厳しかったのかも知れません。

本作の立ち位置

本作は世界最年少の億万長者・マーク=ザッカーバーグの伝記的な内容です。しかし注意しなければならないのは、本作は「facebook 世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男」を原作としており、この原作はエドゥアルド・サベリンへの取材を元に書かれた彼視点のストーリーだということです。この映画の制作中にもデヴィッド・フィンチャー監督と脚本のアーロン・ソーキンはマーク・ザッカーバーグへの直接インタビューを試みていますが、あまりにもフェイスブック側が内容に文句をつけてきたということで仲違いになっています。つまり、実際にマーク・ザッカーバーグの性格の悪さは疑いようはないのですが(苦笑)、少なくとも本作はかなり意図的にエドゥアルド・サベリン側の主張に偏っているということです。エンドロールの最後に「この作品は事実を元にして脚色を施した創作だ」という旨の注意書きが出ますが、それは間違いなく真実であり注意するべきです。
本作中ではマークはまるでショーン・パーカーに洗脳され、そそのかされて親友のエドゥアルドをハメたように描かれていますが、実際にはショーン・パーカーはかなりフェイスブックのために尽力していますし、一方のエドゥアルドは最初の資金提供以外はあまり何かしているわけではありません。マークだってエドゥアルドにたかっていただけではなく、自分でも金を工面しています。まぁショーンが麻薬パーティで現行犯逮捕されたのは本当ですけどw

ナードかつギークな性悪男の純情物語。

マークは自身の能力に絶対の自信を持ち、他者を完全に見下しています。その一方ナード特有の無神経さと熱心さから、ついうっかりバーで彼女を完膚無きまでに論破してガチ切れされたりしてしまいますw 作中におけるマークは自分への絶対の自信と技術的欲求だけで突き進んでいきます。そこには他者への思いやりとか法令遵守だとか、そういった“些末なことを考えるヒマ”はありません。明らかに最低な男として描かれるマークですが、その一方で本作は彼の純情に着地します。彼をそこまで突き動かすのは「FaceMash」での悪評を挽回するためであり、そしてうっかり論破して振られてしまったエリカへの謝罪です。もちろん実際にはマークはエリカと別れた直後にプリシラ・チャンと付き合っていますし、今でも7年越しで付き合っています。でも本作のマークは不器用にうじうじうじうじ悩み続けます。
本作でもっとも象徴的なシーンはやはりラストです。本作のラストカットは彼が一人で椅子に座ってラップトップを弄っている所です。作品の冒頭では、彼の周りにはルームメイトが居ましたし親友のエドゥアルドも彼女のエリカもいました。しかし彼が社会的地位や巨万の富を得た一方で、最後に彼の周りには誰も居ません。このラストカットのもつ切なさが本作の全てです。悪意というよりはただの無邪気さによって周りを傷つけまくって暴走してしまったナードの孤独が描かれます。この無邪気さというか子供っぽさが、本作がグッとくる大きな要因になっています。裁判の調停中なのに落書きをして全然聞いていないマーク。相手方の弁護士に質問されても「雨が降ってきた」とまるで感心を示さないマーク。そして突如として自身の能力をえばり始めるマーク。あこがれの天才・ショーン=パーカーに会うときに普段見せないほどの笑顔で興奮を隠さないマーク。確実に嫌なやつでありながらも魅力的に映るこのキャラクターが、疑いようのないカリスマ性をもって本作を一級の純情映画にしています。

【まとめ】

私が劇場を出るときに、前にいた高校生ぐらいの女性2人組が「つまんなかった」「話がよくわかんない」「起承転結がないから飽きた」と言っていました。ちょっとビックリしたんですが、本作はいわゆるエンターテイメント映画ではありません。本作はデヴィッド・フィンチャーの能力全開で、すばらしいカット割りや表情などの「映画的表現」によって物語を進めていきます。ですので、最低限のリテラシーは観客側にも必要です。「オタクの自己憐憫じゃねぇか。」という批判は出てきても仕方無いかなとは思いますが、すくなくとも起承転結はありますしストーリーもあります。
確かに序盤でマークをギークとして印象づけるためにApacheやperl、wgetといった固有名詞が出てきますし、フェイスブックへの入社試験としてクラッキング合戦も出てきますw しかし、そういったコンピュータやSNSの知識は本作を見る上ではそこまで重要ではありません。是非、劇場でこの愛すべきゲスの活躍をご覧下さい。軽くひきながらも(苦笑)、最後にはマーク・ザッカーバーグが好きになっていると思います。ただしあくまでも本作のマークは架空の登場キャラクターだということだけは再度確認しておきましょうw かなりオススメな作品です。

[スポンサーリンク]
記事の評価
デッドクリフ

デッドクリフ

成人の日は

デッドクリフ」を見てきました。

評価:(40/100点) – 細かい所で意味が分からないが、勢いで押し切る!


【あらすじ】

クロエは友人のフレッドとカリーヌのカップル、恋人のルイック、元彼のギョームの5人でクロアチアにクライミングに来ていた。山頂に到達した後にケーブル滑空で降りてくる半日ほどの行程を選んだ一行だったが、途中、立ち入り禁止の行き止まりに会ってしまう。クライミング経験豊富なフレッドは看板の上の崖をよじ登り、注意書きを無視して道を拓いていく。しかしその山には、恐怖が待っていた、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 一行とクライミング
 ※第1ターニングポイント -> フレッドが行方不明になる。
第2幕 -> フレッドの捜索。
 ※第2ターニングポイント -> 山小屋に着く。
第3幕 -> アントンとの決着。


[スポンサーリンク]

【感想】

月曜の成人の日はシネパトスで「デッドクリフ」を見て来ました。完全に単館の上映でしかも2009年の作品ですが、かなりお客さんが入っていました。こういう誰がどう見てもB級なタイトル&ポスターでここまで入るというのは、大変素晴らしいことだと思います。
恥ずかしながらgoogleで検索してはじめて気付いたのですが、タイトルが「レッドクリフ」のパロディになってたんですね。非常にパチモノ臭くて完璧な邦題だと思います。フランスでの原題は「vertige」で「空間識失調」=「高いところでの極度の目眩い」のことです。本作では前半から高いところが苦手なルイックがずっーっと掛かってしまった症状です。とはいえ、もちろん本作の主役はクロエです。何せ5人の人間関係がクロエを橋渡しにして繋がっていますから。
さて、本作はいわゆるシリアルキラーものです。クロアチアの断崖に囲まれた山の頂で、五人は謎のハンターに狙われ、一人また一人と襲われていきます。いきますが、、、、、、本作は本当に割り切ったジャンルムービーでして、このハンターがいったい何なのかですとか、普段何してるのかとか、そういったことは全く分かりませんw ちょっとだけエンドロール直前にテロップで説明が出ますが特別どうという意味もありません。発想としては、ワイワイキャッキャな若者がシリアルキラーに襲われてギャーーーーッという「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」でお馴染みの例のフォーマットを山の上に移しただけですw
割り切るというと聞こえは良いですが、実際には結構雑です。前半はクライミング本来の部分での落下するスリルを重点的に見せておいて、二幕目と同時に急にシリアルキラーものに展開します。その展開のしかたがびっくりするほどやっつけ仕事でして(苦笑)、場面がまったく繋がらないというか、シリアルキラーものになった途端に”崖”要素が消えますw 山の上という体裁のだだっぴろい林&野原に場面が変わってしまうため、クリフハンガー的なスリルは一切ありません。タイトルに偽りありですw
そして唐突にでてくるシリアルキラー・アントンも、見た目が完全にロブ・ゾンビ版の「ハロウィン」に出てくるマイケル・マイヤーズです。
そうです。この映画は楽しそうな要素をごった煮にして適当に並べた、正しい意味での娯楽B級映画ですw 細かい所にツッコミは無用。その場面その場面を頭をカラッポにして楽しむ映画です。ですから、「あれ?おかしくね?まぁいいや。ウヒョー!!」みたいな感じで、観客の見ている態度まで雑になってきますw とはいえ間違いなく面白いですし、見ている間は勢いだけでノリノリになれます。
オススメはオススメですが、真面目な態度で見に行くのだけは絶対に止めた方が良いです。ちょっと半笑いな感じで劇場の席に座れれば、きっと楽しい100分が待っているはずです。

[スポンサーリンク]
記事の評価
しあわせの雨傘

しあわせの雨傘

日曜日は

「しあわせの雨傘」を見ました。

評価:(45/100点) – 話は酷いが女優のオーラで全てカバー。


【あらすじ】

スザンヌ・ピュジョルは資産家の娘として生まれ結婚して30年、つまらない日常をジョギングと詩とテレビ番組で送っていた。婿養子の夫・ロベールはスザンヌの父から継いだ雨傘工場でやりたい放題やっている。
ある日、労働者達のストライキを諫めにいったロベールは逆に社長室に監禁されてしまう。何とか解放したものの、ロベールは興奮のあまり持病の心臓病の発作を起こして倒れてしまう。労働組合との会合にでるため、今まで「お飾り」として生きてきたスザンヌがついに重い腰を上げる、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ストライキとロベールの発作。
 ※第1ターニングポイント -> スザンヌが代役として会合に出席する。
第2幕 -> スザンヌ社長の手腕。
 ※第2ターニングポイント -> 臨時株主総会。
第3幕 -> スザンヌの選挙。


[スポンサーリンク]

【感想】

日曜日はフランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴ主演の最新作「しあわせの雨傘」を見て来ました。実は去年の東京国際映画際のセレモニーで一番嬉しかったのが、本作で来場したカトリーヌ・ドヌーヴと(ソーシャルネットワークで来場したけど)ゾンビ・ランドの主演ジェシー・アイゼンバーグを生で見られたことでした。
自分は未見なのですが、「徹子の部屋」にドヌーヴが出てたりしたようで、結構中年~老年の夫婦が多数見られました。
本作は簡単に言ってしまえば「抑圧されていたオバさんが調子に乗る話」です。「スイーツ向け」とか「バカOL向け」とかいろんなジャンル映画がありますが、本作はそれよりもう2周りぐらい上の年代向けですw 話としては本当にそれだけでして、特筆するようなことは何もありません。亭主関白で抑圧されていたオバさんが、ふとしたことから表舞台に立ったら実は超やり手で男遊びもやりたい放題のプレイガールだった、、、というすごい微妙なお話しです。
例によって男女を逆転していただくとこの酷さが良く分かると思いますが(苦笑)、まぁでも世の専業主婦達の夢だと言われてしまえばそうかもしれませんので好きにして貰って良いと思いますw
これでもし主演が市原悦子とか浅丘ルリ子だったら観客の男がブチ切れても仕方無いと思いますが(笑)、なにせカトリーヌ・ドヌーヴの持つ強力な母性=人間力によってそこまで嫌味にならないのが凄い所です。そう、話はびっくりするほど酷いのに、全体としては結構面白いんです。これは凄いと思います。できるだけコメディタッチになるように作っているからでもあるんですが、主役のスザンヌがそこまで外道や天才に見えないのは本当に驚くべきことです。そういった意味では(70歳近い大女優に言うのはどうかとおもいますが)間違いなく本作はカトリーヌ・ドヌーヴのアイドル映画です。
2008年公開の「母べえ」で志田未来(当時15歳)の母親役を吉永小百合(当時63歳!)が演じて局所的に話題になりましたが(俗に言う「吉永小百合・不老説」)、フランスにも吉永小百合級の不老不死がいるぞと、そういう事ですw

【まとめ】

一般的にはあんまり好きこのんで見に行くような映画では無いと思いますが、カトリーヌ・ドヌーヴが好きな方は必見の映画です。久々にカトリーヌ・ドヌーヴが前面に出た映画というだけで十分に見る価値があると思います。ただ、できればあまり夫婦では行かない方が良いかもしれません。本質的には都合の良い女性の妄想話なので、旦那様の仕事のモチベーションに多大な支障がでる恐れがありますのでご注意下さいw
平日の昼間に女友達を誘って見に行くのをオススメしたいと思います。

[スポンサーリンク]
記事の評価
アンストッパブル

アンストッパブル

土曜の2本目は

アンストッパブル」です。

評価:(70/100点) – 再現映像風味ながらテンションが超高い!


【あらすじ】

ペンシルベニアの操車場で、鉄道会社AWVRの貨物列車777号がブレーキの操作ミスにより無人で暴走を始めてしまった。ペンシルベニアからオハイオへと向かう時速100K越えで向かう777号は化学燃料を山程積んでおり、まさに暴走する弾薬庫であった、、、。


[スポンサーリンク]

【感想】

土曜の二本目は「アンストッパブル」です。そこそこお客さんは入っていましたがスプライスほどではありませんでした。なんとなく予告でもある程度見せてしまってますので、そこまで引きが無かったのかも知れません。

実際の事件「CSX8888号暴走事故」と本作

本作は2001年にオハイオで発生したCSX8888号暴走事故を元にしています。実際の事故は機関士がブレーキを掛け間違った状態で列車を降りてしまったことにより暴走したもので、オハイオ州トレドから南部ケントンまでの106kmを走りました。途中脱線器の設置や燃料放出バルブの射撃等の手を尽くしましたが止めるまでにはいたらず、最終的には別の貨物車が後ろに取り付いて逆方向へのアクセルを掛けることで減速し、機関士が先頭車両まで渡っていって止めました。この事件が起きたオハイオ州の路線は基本的には一直線で、またCSX8888号自体も時速80km程度だったためこのような対応が可能でした。
さて、これをアレンジした本作では、この事件の全てがスケールアップしています。暴走する貨物車777号は時速100マイル(=時速160Km!!!)を越え、さらにロケーションも直線ではなくクライマックス用に大曲のスタントンカーブが用意されています。そして極めつけはデンゼル・ワシントン扮するベテラン機関士フランクの動機です。実際の事故では会社側からの命令で機関士が行動しましたが、本作では自ら進んで英雄的行動をとります。
本作の基本フォーマット自体は「CSX8888号暴走事故」をほぼ踏襲しています。しかし本作は、徹底的に類型的なキャラクター達を王道に沿って丁寧に配置することで、これ以上ない盛り上がりを生み出しています。人命軽視で会社の利益しか考えないガルビン運行部長、人命重視の作戦を訴えながらも上司に逆らえないドーソン、早期退職でリストラ寸前のベテラン機関士・フランク、浮気を疑ったことから妻子と離れて暮らさざるを得なくなった新米車掌のウィル。この4人を中心に、コテコテながらも超熱血なヒーローものが展開されます。所々で挟まれるテレビニュースの画面でちょいちょいテンションが落ちるのですが、しかしハイビートのBGMと暴走列車のエンジン音で化学調味料のように無理矢理テンションを上げてきますw
本作はこの演出力が全てです。内容は大したことありませんし、ある意味結末はみんな知ってるわけですから驚くような何かもありません。しかし、よくあるキャラクター達を適切に配置するとこんなに面白いんだという驚きはあります。
お正月からあまり大作・話題作がありませんが、本作は十分にお勧め出来ます。ポップコーンをボリボリ食べながら拳を握りしめて見ればテンションは最高潮です。きっと劇場の帰りには無駄に大股で歩いていることでしょうw
オススメです!!!

[スポンサーリンク]
記事の評価