ファッションが教えてくれること

ファッションが教えてくれること

今年最後の映画は「ファッションが教えてくれること」です。

評価:(60/100点) – 事実は小説より奇なり


【あらすじ】

アナ・ウィンターは米国版ヴォーグの編集長である。そしてヴォーグで働く元モデルにしてクリエイティブ・ディレクターのグレイスは、アナとかれこれ40年のつきあいである。この物語はファッション界のカリスマにしてファッション・ムードを作り続けるアナと、その理不尽な感性に振り回されながらも仕事に魅せられるグレイスの物語である。


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【感想】

大変面白いドキュメンタリーです。原題「The September Issue(9月号)」の名のとおり、ヴォーグの年間最大の見せ場「ヴォーグ・9月号」の制作過程を通じて「仕事って何?」という根幹が浮かびあがってきます。
アナが「氷の女(Ice Woman)」と呼ばれて冷静にグレイスの特集ページを削っていく過程も、ただただ雑誌の完成度を上げることに一直線に進む彼女なりの「プロの仕事」です。そして文句を言いながらも常に最高の仕事を返すグレイスもまた「プロの仕事」を行います。
本作に出てくる女性たちは本当にプロ意識の高い、そして自身の能力と仕事に絶対の自信を持った超一流の人々です。
一方で、シエナ・ミラーのイタリアロケを敢行するカリスマ・マリオ=テスティーノのなんとも酷い描かれ方。ビジョンを求めるアナに対して、ただただ自分を売り込むかのようなセールストークを繰り返しあきれられます。さらにイタリアロケで具体的なシチュエーションを指定されたにもかかわらず、自己判断で勝手にコッロッセオでの撮影をキャンセルするばかりか、成果物のほぼ全部がアナに却下されます。それと対比するように、穴埋めの突貫撮影を最高の結果でフォローするグレイスの能力。
この圧倒的なまでのグレイスの魅力とそれを信頼しきっているが故に厳しいことを言い続けるアナ。友情にも似た奇妙な信頼関係が、しかし確実に「完璧な仕事を目指す」という一点にのみ集約するカタルシス。最後に訪れるちょっとしたサプライズ。
事実は小説より奇なりとは良く言ったもので、「プラダを着た悪魔」でフォローし切れなかった「それでも仕事をする意味」「なぜヴォーグが最高であるのか」という部分が大変明確に表現されています。
是非とも「プラダを着た悪魔」とセットで見てほしいすばらしいドキュメンタリーです。
上映館数はすくないですが必見です。

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記事の評価
アバター(2009)

アバター(2009)

今年最後の超大作「アバター」です。やっとこさありつけました。

評価:(60/100点) – 目が痛い。

【三幕構成】

第1幕 -> ジェイク・サリーがパンドラでアバター・プログラムに参加する
 ※第1ターニングポイント -> ジェイクのアバターがネイティリに出会う
第2幕 -> ジェイクとナヴィとの交流・そしてRDA陣営が実力行使に出る
 ※第2ターニングポイント -> ジェイクがナヴィ側につく決意をする。
第3幕 -> ジェイクがトルーク・マクトとなりナヴィ族をまとめてRDAと全面戦争を行う


【あらすじ】

交通事故で急死した兄の代わりに、ジェイクは惑星パンドラでのアバター・プログラムに参加をする。惑星パンドラの生命の樹の下には高価な飛行石が眠っており、RDA社はその鉱物採取のために原住民・ナヴィ族を立ち退かせることを画策する。アバターはナヴィ族を説得するための策であった。もう一つの肉体を手に入れたジェイクは、ひょんな事からナヴィ族に潜入することに成功し、彼らの信頼を得ていく。しかしナヴィの説得が困難と判断したRDAは実力行使を決断する。こうして人間vsナヴィ族の全面戦争がはじまった。


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【感想】

はじめに

非常にコメントに困る映画でした(笑。映像は良いけど話はね、、、。
とにかくベタでありがちで王道的な話です。ナヴィ族は青いだけでトライバル模様とか単なるインディアンですし、RDA社は絵に描いたような「侵略者としての白人」です。「優しい原住民vs傲慢な白人」とその中で白人でありながら寝返る主人公。いままで何十作もこんな映画を見たことがあります。言ってしまえば本作にとって話はどうでも良くて、あくまでも「3D映画」であることの技術的な実験作だと思って間違いないと思います。
ちなみに私は今回XpanD・字幕で見ました。本当はIMAXで見たかったんですが、めっちゃ混んでて全然チケット取れませんでした。やっぱり観客も目が肥えてきたのでしょうか?当ブログでIMAXを激押しした手前もあるのでこれで面白ければもう一回IMAXで見るんですが、正直これをもう一度見る気力はちょっと無いです。申し訳ない、、、。

目がぁ、、、目があぁぁぁぁぁ!!!(本作の元ネタより引用)

話については触れる程の出来ではないため脇に置きまして(笑)、やっぱり本作は3Dについてしか無いでしょう。
ということで、XpanDなんですが、、、目が痛いっす。まじキツいっす。とにかく上映時間が長いんですよ。2時間40分もちょい寄り目を続けてたらそりゃ目もやられますよ。
実は私、開始1時間30分ぐらいでちょっと酔い始めまして(笑)、ラスト30分くらいは心の底からさっさと終わって欲しかったです。
やっぱり3D映画はクリスマス・キャロルやファイナル・デスティネーションのように90分くらいがベストだと思います。
部屋の通路が奥に広がっているカットが多かったり、窓ガラス越しに人が何かやってるカットが多かったり、とにかく3Dを意識したカット割が続きます。そしてこれはほぼ成功しているといって良いと思います。こちらに向かってくる「飛び出す3D」はせいぜい矢が何本か来る程度で、基本的には奥行きを表現するための「舞台演劇の書き割り」として使用しています。この書き割り感が大変しつこく出てくるため「現在の3D技術のカタログ」という印象を強く持ちます。正直な所そこまですばらしい映像では無いと思いますし、造形だけを見ればはっきり言ってファイナル・ファンタジー13の方が良くできています。でも3Dとして見たときに、少なくとも2009年を代表する一本であるのは間違いありません。ここまで明確な「3D専門映画」というのはおそらく「戦慄迷宮3D」以来だと思います。「戦慄迷宮3D」が映像的にも物語的にも非常にがっかりな出来だったため、事実上は本作が最初の「一般的な3D専門映画」と言えるでしょう。3D映画のデモ・ムービーみたいなものですから、どうせならもうちょっと話を短くまとめて90分くらいにして欲しかったです。

【まとめ】

映像は一見の価値はありますが、でもそれだけの作品です。ですので2D上映で見たりDVDで見てもまったく面白くないと思います。ちなみに劇場で私の右隣がヤンキー・カップルで左隣が中年夫婦だったのですが、両脇からイビキが聞こえました(笑)。やっぱり話題先行で見に来た人やタイタニックに食いついて見に来る方には厳しいと思います。
博覧会の展示ブースに入ったつもりでストイックに3D技術を拝見しましょう。話はつまんないですし、なにせ訳者が某大物女史ですんで(笑)
「I like this Guy!」は「こいつ気に入った!」で良いじゃん別に(笑)。
いろいろ投げやりに書きましたが、こういう技術革新の最前線の作品はリアルタイムで見ることに意味があります。ジュラシック・パークしかり、ブレア・ウィッチ・プロジェクトしかり。残念ですが後からDVDで見ても単なる駄作にしか見えないと思います。年末年始に余力がある方は是非劇場で見てください!
余談ですが、先々週、Blu-Rayの3D用規格がBDアソシエーションからリリースされました。おそらく来年の夏頃には第1作目がリリースされると思います。タイミング的にはおそらくアバターかアリスインワンダーランドが家庭用3Dソフトの一作目になりそうです。

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インフォーマント!

インフォーマント!

インフォーマント!」を見てきました。
「味の素」とか実名出していいのか心配になってしまいました。

評価:(20/100点) – マット・デイモンじゃね、、、そこだけじゃないですけど、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ウィテカーの工場でウィルス汚染が見られ、日本から脅迫電話を受ける。
 ※第1ターニングポイント -> ブライアン捜査官に価格カルテルをリークし、ウィテカーがスパイになる。
第2幕 -> FBIのスパイとしてのウィテカーの活躍。そしてADMに強制捜査が入り、幹部連中が逮捕される。
 ※第2ターニングポイント -> ウィテカーの裏金作りが判明する。
第3幕 -> ウィテカーの正体と顛末。


【あらすじ】

マーク・ウィテカーはADM社の最年少幹部である。彼の管轄であるコーンからリジンを生成する工場から、ある日ウィルス汚染が検出され生産量が目標に到達しなくなってしまう。そんな彼の元に日本から脅迫電話が掛かってくる。ADM社に産業スパイがおり、その内通者がウィルスを混入したという。事件に発展しFBIから協力を求められるウィテカーは、別件としてADM社が行っている世界を股にかけた価格カルテルの情報をFBIにリークする。興味をもったFBIはウィテカーに証拠集めの協力を指示、ウィテカーはFBIのスパイとしてミーティングの盗聴や書類の横流しに協力していく、、、。


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【感想】

スティーブン・ソダーバーグ監督でマット・デイモン主演、制作ジョージ・クルーニーということでオーシャンズ・シリーズが連想されますが、まぁかなり微妙な出来になっています。というのも、この作品は全体を通して目的地がボケボケだからです。
「ちょ、、、おま、、、話が変わってんじゃねぇか、、、。<30分後> あれ、、、また話変わった、、、どういうこと?」
こんな感じで110分間シリアスな状況の上で笑えないギャグを延々とやってる映像を見せられて辟易するというか、イライラしてきます。
ここからはネタバレ全開となります。もし本作を未見で超楽しみにしている方はご注意ください。

構成の問題

本作は話の構成が煩雑すぎます。上記の「話が変わる」という点なのですが、本作では大きく3つの事件が起こります。はじめにリジン生成工場のウィルス汚染問題。次にADM社の価格カルテルの問題。最後にウィテカーの「双極性障害(=躁鬱病:超気分屋)」と彼の犯罪についてです。
ところが本作をブラック・コメディにしようとしたために、この3つの事件がどれもとっちらかってしまっていて、まったく深く入り込まないんです。実話をもとにした作品であればこそ下手な事は書けないということかもしれませんが、それにしても酷いです。
本作を乱暴にまとめてしまえば「虚言癖の酷いウィテカーがヒーローになろうとして、実際にヒーローになって、そして失脚する話」です。なのでウィテカーがヒーローになるところで観客がカタルシスを得ることが必須な訳です。さもなければ失脚するところに落差が出なくて面白くありません。ですが肝心のヒーローになるところ、すなわちウィテカーが内部告発者として大企業の犯罪を世間に暴くところがまったく盛り上がりません。それはひとえに犯罪全体の重大さとウィテカーの活躍がいまいち描かれないからです。幹部達が逮捕されるシーンは本来ならばクライマックス級に盛り上がらなければなりませんが、実際に逮捕される瞬間ですら手錠掛けや取り調べがなく非常にショボいです。これじゃウィテカーの正体がばれた時も全然すっきりしません。単なるマヌケにしか見えないわけです。

スティーブン・ソダーバーグについて

スティーブン・ソダーバーグというと近年ではオーシャンズ・シリーズで知られていますが、元は職人肌の優等生監督です。非常に手堅い脚本と手堅い撮影で、どんな題材でもそれなりにこなしてしまいます。一方で、この手堅さが面白くない理由にもなってしまっていまして、デビュー作の「セックスと嘘とビデオテープ」でパルム・ドールを獲得した後はそれなりの作品を続けています。アカデミー監督賞なんかも獲ってますが、ファンが付く監督と言うよりは、業界関係者に重宝されるタイプの監督です。
本作「インフォーマント!」もある意味では非常にソダーバーグ監督らしい作品です。つまり、あまり盛り上がらない脚本をそれなりの編集テクニックでそれなりにまとめた佳作といったところです。あしざまに「糞映画!金返せ!」って感じでもありませんが、まぁ別に見なくても良いというか、たぶん来週には存在を忘れてると思いますw

【まとめ】

そんなわけで、本作はマット・デイモンという天才なのに大根役者で童顔なオッサンが醸し出す「とっちゃん坊や感」が悪い方に働いて、こじんまりとした学芸会的空気に包まれています。題材は面白いはずなんです。だって虚言癖全開でヒーローになりたい中年サラリーマンですよ。これをデビッド・リンチが撮ってたらたぶん大爆笑かつドラッギーな気持ちワル~い怪作になったはずです。もったいないな~と思いつつ、レンタルDVDで半額キャンペーン中に見るならオススメです!



余談ですが本作で最も気になっているのは、役作りのために太ったマット・デイモンがきちんとダイエット出来るかです。
もしやワールド・オブ・ライズのラッセル・クロウのように戻らなくなったりして、、、気懸かりですw

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カールじいさんの空飛ぶ家

カールじいさんの空飛ぶ家

「カールじいさんの空飛ぶ家」を見てきました。
3Dで見るか迷いましたが、最初なんで2D字幕にしました。

評価:(90/100点) – 号泣でございます。本当にすみません。


【あらすじ】

冒険好きの少年カールは「スピリッツ・オブ・アドヴェンチャー」号の冒険家チャールズ・F・マンツに憧れていた。カールは同じく冒険好きの少女・エリーと恋をする。彼女の夢は、マンツが行ったという「楽園の滝(Paradise Falls)」の上に家を建てて暮らす事だった。結婚したカールは動物園の風船売りとして子供がいないながらも日々を幸せに暮らしていく。しかし、エリーに先立たれて状況が一変する。地上げ屋に難癖をつけられる形で、彼はエリーとの思い出が詰まった家を離れ老人ホームに入らねばならなくなってしまった。老人ホーム入居の朝、カールは家にたくさんの風船を付けて空の冒険に出ることにした。目的地はマンツが行った「楽園の滝」。亡きエリーを連れて行くと約束した夢の場所だった、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> カールとエリーの出会いと結婚。そしてエリーの死。
 ※第1ターニングポイント -> カールが旅に出る。
第2幕 -> 楽園の滝への冒険。マンツとの出会い。
 ※第2ターニングポイント -> カールと家が楽園の滝にたどり着く。
第3幕 -> ケヴィンの奪還。


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【感想】

まず最初に言わなければならないことがあります。この年末になって今年のトップ5クラスの映画が出てくるとは正直思っていませんでした。最高です!!!本気で号泣すること2回。ヤバイっす。マジでヤバイっす。今回は様子見で2D版を見ましたが、たぶん3D版も近日中に行きます。本作は幸いなことに3Dかつ字幕の映画館がクリスマスキャロルより増えています。これは大変喜ばしいことです。今後の作品も是非、3D字幕をやっていただければと思います。
本作はごちゃごちゃ言わなくても、素晴らしいストーリーと素晴らしいCGでもう文句なくオススメです!!!
ただ、ブログでピクサー作品を扱うのは初めてですし、せっかくなんでディズニー周りについて考えてみたいと思います。

アシュマンとピクサーとジョン・ラセターとディズニー復活について

ディズニーといえば、ミッキーを筆頭とするアニメーション映画が有名です。私の子供の頃には「宝島」とか「メリー・ポピンズ」とか実写も良く見ましたが、やっぱり柱はアニメーションです。
ここではディズニーのアニメーションの歴史と現状をざっくりと確認したいと思います。

ディズニーは1937年に初の長編アニメ「白雪姫」を世に出して以降、おとぎ話や有名な児童書を次々と映画化してアニメ界の頂点に長いこと君臨しました。しかし1973年の「くまのプーさん」以降は暗黒期に突入します。実写映画でなんとか食いつないでいたディズニーを救ったのは脚本・作詞家のハワード・アシュマンと作曲家アラン・メンケンのコンビでした。この2人によりミュージカル要素を取り入れたディズニーアニメは80年代中盤から再び黄金期を迎えます。
ところが1992年、「アラジン」制作中に41歳の早さでアシュマンが亡くなってしまいます。これだけでもディズニーアニメには大打撃だったのですが、その後決定的な出来事が起こります。70年代~80年代のディズニーを支えた名アニメーターのドン・ブルースとゲイリー・ゴールドマンが20世紀フォックスの出資を受けて対ディズニーで本格的にアニメ映画制作に取り組み始めます。これに同調する形でディズニーのスタッフ達が離脱、ディズニーのアニメ部門は内部崩壊してしまいます。
さらにこれを機にディズニーは既存作品のスピンオフをビデオスルー(映画館でやらない作品)で制作し始めて、崩壊が決定的となります。新しい作品を作れる人がいないから既存のブランドで食べて行こうとした結果、ブランド力がなくなっちゃった訳です。当時ディズニーのCEOだったマイケル・アイズナーの完全に失策でした。こちらのディズニー作品リスト(wikipedia)を見ていただくと分かるように、アラジン以降は本当に悲惨です。
ディズニーに影響を受けた手塚治虫のジャングル大帝をパクリ返した「ライオン・キング」、アメリカ先住民のどうでもいい恋愛を描いた「ポカホンタス」。この辺りまではまだ知名度がありましたが、「ノートルダムの鐘」「ヘラクレス」「ムーラン」「ターザン」なんかは知名度も落ちてますし、見た人も少ないと思います。その一方で「美女と野獣3:ベルのファンタジーワールド」みたいな誰も喜ばないビデオを作ったりしてまして相当にグダグダだったんです。
そういった危機的な状況の中でディズニーを支えたのが、ジョン・ラセターを中心とするピクサー・アニメーション・スタジオです。ピクサーは元々コンピュータ機器の製造・販売会社です。1986年にアップル・コンピュータのカリスマ・スティーブ=ジョブスが買収・CEO就任以降、新規事業として3DCGの制作請負を始めました。
そして1991年にディズニーと3本の劇場用長編作品の制作契約を結びます。4年間の長期制作期間を経て1995年、低迷するディズニーからピクサースタジオ第1作目が公開されます。これが大ヒットとなった「トイ・ストーリー」です。1995年の興行収入第1位となった同作で、ディズニーはピクサーとの長期契約を決めます。以降はヒット作を連発、そのハイレベルな作品と手堅い興行収入により、監督・総制作のジョン・ラセターはアニメ界にその名を轟かせます
しかし2004年、ディズニー以外の可能性を探るピクサーとドル箱を離せないディズニーの間で一触即発の契約抗争が起きます。ピクサーとしては別に配給がディズニーじゃなくても良いわけですが、一方のディズニーはほとんどピクサーに食べさせてもらってる状況だったため何としても引き留めねばなりません。そんなこんなで2006年、ディズニーはピクサーを買収します。
実はこの買収について、多くの映画評論家・アニメ評論家が誤解しています。この買収は面白いことに、買収したディズニーよりも買収されたピクサーの方が立場が上なんです。現にピクサーとの契約抗争の責任を取って、アニメ低迷の原因を作ったCEO・アイズナーは2005年に任期満了目前で引責退任し、株主総会ではピクサーとの関係修復議案まで飛び出ました。2006年5月のピクサー買収直後、ジョン・ラセターはディズニーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任します。横文字で分かりにくいですが、日本風に言えば「アニメーション部門 制作統括本部長」でして、要はアニメ部門で社長の直下、一番偉い人です
つまりピクサーの柱で今やディズニー子会社の一社員となったジョン・ラセターは、ついに本丸ディズニー・アニメの船長も任された訳です。ということで、ラセターは名実共にディズニー・アニメの大黒柱となりました。イメージ的にはディズニーがラセターに泣きついたような状況です。これはすごいことです。何せ社員を一人獲得するのに社長が辞任させられちゃうんですから。
そして、ついに来年3月にラセター体制になって復活した初の長編フルアニメーション映画「プリンセスと魔法のキス」が公開されます。これはもう公開初日に見に行くしかないわけですよ!
だって1992年にアシュマンが亡くなって以降まともな長編アニメは作られてないわけです。ディズニーも公式には「5年ぶりの長編アニメ復活」と言ってますが、はっきりいって「18年ぶりの”まともな”長編アニメ復活」です。ラセターの実力とやる気がハンパじゃないのは、「WALL・E」「ボルト」「カールじいさんの空飛ぶ家」と立て続けに3本も傑作を送り出したことからも明らかです。
現代のカリスマ・ジョン=ラセターを獲得したディズニーが再び黄金期を作れるのか?「プリンセスと魔法のキス」はその試金石となる作品です。ということで、今からワクワクしながら待ちわびています。
あ、、、、「カールじいさんの空飛ぶ家」と関係無い長文を書いている、、、、すみません。

【まとめ】

細かいことは良いので、是非映画館に行ってください。悪いこと言わないですから行った方が良いです。大人も子供も楽しめる、笑いあり涙ありの大傑作です。
文句なしで、冬休み、ご家族で一本行くならこの映画です!!!
さすがにイングロリアス・バスターズとかアバターとかパブリック・エネミーとか家族で見られないですからね(苦笑)。

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サバイバル・フィールド

サバイバル・フィールド

12月の1本目は「サバイバル・フィールド」にしてみました。

シアターNは水曜日が男も女も1000円で良いですね。レディースデーって男女差別っすよ。

評価:(40/100点) – 「ゲーム世代の殺戮サバイバルホラー」のキャッチコピーに嘘はない!


【あらすじ】

若い男女8人は「ペイントボールゲーム(=日本ではサバイバルゲーム)」に参加する。チームに分かれて旗印を取り合う陣取り合戦だが、その最中スナイパーのクローディアが実弾での狙撃を受け死亡する。果たして相手チームの罠なのか?疑心暗鬼が広がる中、リーダーのデビッドは生き残るべくエゴを剥き出しにしていく、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 舞台とキャラの紹介。
 ※第1ターニングポイント ->クローディアが射殺される。
第2幕 -> 生き残りをかけた戦い
 ※第2ターニングポイント -> アンナが無線機を拾う
第3幕 -> 解決編。またはアンナvsハンター。


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【感想】

え~最近女性向け映画が続いてたんでイカした映画が見たくなりまして、サバイバル・フィールドを見てきました。実は昨日イングロリアス・バスターズの2回目にも行ったりしてるんですが、まぁそれはそれで(苦笑。
肝心のサバイバル・フィールドについてですが、これがビックリすることにいろいろとがっかりする映画でした。がっかりポイントは大きく2点ありますが、両方ともがまさしく「ゲーム世代」という言葉にぴったりのポイントです。

■ がっかりポイント1:残虐描写を隠すことによる罪悪感の欠如

本作は超簡単にいうと「サバゲー版賭博黙示録カイジ」です。もちろんくだらない劇場版のほうではなく漫画のカイジです。基本プロットは、「金持ちが外野でモニター越しに現場の様子を楽しんでいて力の執行者(=殺し屋)を雇ってイベントを開催している」という、それだけのことなんです。でも本作でハンターが殺しを行う現場は例外なく「サーマルゴーグル越し」の映像となっています。人が死ぬシーンが本当にゲームみたいで、そこには殺しの罪悪感はありません。目をそらしたくなる描写もありません。
「敵にやられた」というレベルの出来事にしか見えません。だから最も悪意性の強いはずの「外野で楽しんでる金持ち連中」がまったく悪く描かれていないんです。ここは納得いきません。だって本来なら人殺しを見せ物にしてる最低最悪な奴らのはずなのに、終盤はむしろ良い奴にすら見えてしまうんです。ちょっとどうかと思います。

■ がっかりポイント2:ゲーム世代は攻略本が必須

ゲーム世代には攻略本や改造が欠かせませんw
ということで、最終盤、第三幕でアンナはこともあろうに主催者と無線で交信して完璧な助言を受けます。これがゲームなら攻略本っていうよりチートのレベルです。審判と結託してるようなものですから。
せっかくのサバイバルゲームでかつパズル的な要素もちょっと入ってるにもかかわらず、解決法は全部教えてくれちゃうんです。これじゃ意味ないというかハラハラ出来ません。そりゃ主催者が助言してくれたら勝つに決まってますよ。

【まとめ】

看板に偽りなし。まさに「ゲーム世代の殺戮サバイバルホラー」そのものです。ただし悪いほうにテレビゲームっぽかったですけど、、、(苦笑
ということで、バトルフィールドとかHALOみたいなゲームを想像した方にはまったくオススメ出来ません。どちらかというとプレデターのようなモンスターパニックものとして見た方が良いかもしれません。それでも少々説得力に欠けます。限りなく凡作に近い佳作ですね。映画館で見るのは厳しいかもしれませんが、是非DVDででも見てみてください。アルコールが入っていれば、そこそこ楽しめそうです。
ということで、本作は自宅でくつろぎながらDVDで適当に流し見するのがオススメです!

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ニュームーン/トワイライト・サーガ

ニュームーン/トワイライト・サーガ

「ニュームーン/トワイライト・サーガ」を見てきました。予想はしてましたが女の子ばっかでした。

評価:(30/100点) – ティーンエイジャーの女の子&腐女子向け”萌えアニメ”映画


【あらすじ】

ベラの誕生日に恋人の吸血鬼エドワードはカレン家に彼女を招待する。しかし、パーティー中にベラが指を切ってしまったことで状況が一転、興奮したジャスパーが彼女を襲おうとしてしまう。危機感をもったエドワードはカレン家全員でベラの元を離れる決意をする。エドワードと離れ傷心のベラを助けたのはジェイコブだった。いつしかジェイコブに惹かれるベラだったが、映画館でのトリプルデートをきっかけに急に音信不通になる。心配するベラは彼の家を訪ねるが、そこには風貌の変わったジェイコブの姿があった。彼の血脈が街にやってきた吸血鬼達に影響され人狼として目覚めたのだ。そんな中カレン家の仇敵ヴィクトリアがベラを襲う。間一髪ジェイコブに救われたベラだったが、その最中にベラが自殺したと誤解したアリスが彼女の元を訪ねてくる。アリスとのテレパシーで事態を知ったエドワードはベラが心配になってとうとう電話をかけてくる。しかし電話に出たジェイコブがベラが死んだと誤解を与えてしまう。絶望したエドワードはイタリアのヴォルトゥーリ家を訪ねて死刑を求める。ベラはアリスと共にイタリアに急行しなんとか事なきを得、ついに2人は再会する。吸血鬼へ変身してエドワードと共に生きることを求めるベラに、彼は一つの条件をつける。それは彼との結婚だった、、、。


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【感想】

■はじめに

本作品は「トワイライト・サーガ」全4作の映画化第2弾です。1作目は「トワイライト~初恋~」の題で今年の春公開、本作「ニュームーン(新月)」を挟んで3作目「エクリプス(日蝕)」が来春に公開されます。そして最後の「ブレイキング・ドーン(夜明け)」が来冬と2011年春に前・後編で公開予定です。
なんでこんなに映画化されるかというと、早い話が「トワイライト・サーガ」はアメリカの10代女子と30代オタク女子に絶大な人気をもつ「ライトノベル」なんですね。日本ではいまいちマイナーですが、アメリカでは各作品が500万部以上売れてる大ベストセラーでして、日本でいうとドラゴンボールとかガラスの仮面ぐらいの感覚の知名度です。ということで「トワイライト~初恋~」は日本では見事に転けましたが、本作はアメリカで公開初日興収で歴代3位に入った大ヒットでした。
なんですが、、、ぶっちゃけた話、オタク向けの作品なので何回も見に行くリピーターが多いのも事実でして、そこまで評判良い「名作!」って感じの空気ではありません。
というのを前提として、以下の感想を読んでいただければと思います。。

■ 感想

本作は、なんやかや言わずとも冒頭に書いた一文が全てです。「ティーンエイジャーの女の子&腐女子向け”萌えアニメ”映画」。
要はベラという「いたって普通で特別な才能も無い女の子」が実は「吸血鬼に取って特別魅力的な血を持っている」という先天的な要因ゆえにイケメンな優男の吸血鬼にモテモテになるという話です。さらには吸血鬼の天敵の人狼まで出てきて、やっぱり肉体派のイケメン人狼にモテモテ。違ったタイプのイケメン2人にモテモテ。終盤で「わたしのために争わないで~~~~!!!」というギャグを大まじめにやってきて失笑ものなんですが、まぁその一言が全てです。
すっごい俗な事を言ってしまえば、女性向けの「ギャルゲー」です。だから男の性格付けなんかは割と適当です。大事なのはベラにベタ惚れしている点です。あとはフレキシブルに(笑)脳内補完でカバーする感じです。
ただ一点だけ気になるというか頭にくる点があります。あくまで個人的な考えだという断り付きですが、どうも「吸血鬼」「人狼」というのを「恋の障害」としてだけ描いているように見えるんですね。本作では作中で吸血鬼が人間を襲う様子は直接描かれません。人狼も同様です。恋愛における女性心理の一つに「私だけが知っているor許せる彼の欠点」というのがありますが、それに使われてるんです。だから人ならざる者の悲哀とか狂気は描かれません。それがエスカレートしてしまったのか、ベラは終始「吸血鬼になりたい」を繰り返します。カレン家の人間が吸血鬼の「呪い性」を説いてもまったく聞きません。
別にこの程度のラノベに怒ることでも無いんですが、「アンダーワールド・ビギンズ(Underworld: Rise of the Lycans)」という吸血鬼と人狼の良作ラブ・ストーリーを今年見たばかりだったので、本作の薄っぺらい感じがどうも気になるんです。
ま、でもティーンエイジャー向けファンタジーとしては全然OKです。

【まとめ】

やはり二日連続で女性向け映画を見るのはキツいです(笑)。本作は意外とCGも悪くないですし、演出とストーリーのショボさを無視すればそれなりに楽しめます。ただし、初日興収で全米歴代3位というのは少々納得いきません。たしかに本作の男達は上半身裸が基本ですから、女性向けのソフト・ポルノと思えば分からんでも無いんですが、、、どうなんでしょう(苦笑)。
あと男達の一途さとは裏腹に主役の女の子が浮気性ってのも基本ですね。たぶん「花より男子」で喜べる人なら問題無くハマれると思います。なんだかんだで僕も残り三作品を劇場で見ると思いますし、、、中学生とおばちゃんの横で肩身狭くですが(笑)。
ということで、夢見る10代の女性と夢に逃げたい30代の女性にオススメです!!!

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記事の評価
理想の彼氏

理想の彼氏

理想の彼氏」を見てきました。

評価:(1/100点) – モテない女性のための自己満足映画


【あらすじ】

サンディは郊外で子供2人に囲まれ優雅な生活を送っていた。しかしある日、夫の浮気に気付き離婚する。子供を連れてニューヨークに出てきた彼女は、コーヒーショップの二階に住むことにする。そこでコーヒーショップで働くアラムに子供の世話を頼んだことから、彼との恋愛が始まる、、、。


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【感想】

いきなりですが男が一人で見る作品じゃないです。というか本作は中年でブサイクな独身のくせに自意識が高い「さびしくないもん」的な「いつか王子様が迎えに来てくれる」型のキモい女性が見るための映画です。はっきりいってアラムのキャラが酷すぎるんです。だって、頭が超よくて人付き合いも抜群なのに、女にがっついてなくて自分だけを一途に思ってくれて、超一流企業から熱烈に誘われていていつでもエリートになれる純朴なイケメンフリーターですよ。意味が分かりません。どんだけスーパーマンだよ。っていうかそれってフリーター枠にいれて良いのでしょうか?
公式サイトは40歳バツイチが恋に落ちたのは、24歳フリーターだった。ですよ。見終わった後に中年の女性2人組が「よかったね」と言ってるのを聞きましたが、おそらく本作の男女を入れ替えていただければ酷さが良く分かると思います。
40歳バツイチの男が恋に落ちたのは、頭が良くて超可愛いのに、自分以外の男には興味のない、アイドル事務所に誘われてるけど断っている超お金持ちの純真な美少女だった。



死○ばいいのに。マジで○ねばいいのに。酷すぎて舌打ち連発ですよ。チッ、チッ、チッ。
なに考えてるんですか!?
っていうか美談でもなんでも無いんですけど、、、。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズも普通のラテン系おばちゃんだし、、、。



チッ、チッ、チッ。

【まとめ】

見に行った僕が悪いんですが本当に酷いです。物語構成もご都合主義の極みですし、なんと突っ込んで良いのか分かりません。実は収容人数800人越えの大きなシアターで見たんですが、20人程度しか観客が居ませんでした。
大きな劇場でゆったりとポップコーンを食べたり昼寝がしたい人には、オススメです!!!
こんなん見るなら「イングロリアス・バスターズ」「マクロスF」でも、もう一回見れば良かったです。
チッ、チッ、チッ。

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記事の評価
イングロリアス・バスターズ

イングロリアス・バスターズ

イングロリアス・バスターズ」に行って参りました。

評価:(90/100点) – タランティーノの中二病が上手く出ました


【あらすじ】

第二次世界大戦時ナチス占領下のフランスにてユダヤ人のショシャナは”ユダヤ・ハンター”ランダ大佐に家族を殺され命からがら逃げ出した。その後、彼女はミミューと名乗り映画館の経営者として生活していた。一方、アメリカ軍のアルド・”アパッチ”・レイン中尉は特殊部隊”バスターズ”を率いてナチス狩りを行っていた。
ある日ナチスSSの英雄・フレデリック一等兵はミミューの気をひこうと彼女の映画館で主演映画のプレミア上映を行う事を企画する。それを聞きつけたアメリカOSS(戦略諜報局)はバスターズを送り込むことを決定した、、、。


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【感想】

今年は本当に(映画秘宝的な意味で)巨匠監督の新作が目白押しです。ジム・ジャームッシュ、サム・ライミと来て、ついにクエンティン・タランティーノの登場です。まさに真打ち。そして一番頭が悪い(笑)。もちろん褒め言葉ですよ。すばらしいです。

■ストーリーについて

頭が悪いと書きましたが、本作は非常に巧みな構成でストーリーが進んでいきます。本作は「キル・ビル」と同様に一章あたり約30分程度の全5章構成となっており、それぞれ下のようになっています。

  • 第一章 その昔…ナチ占領下のフランスで (Once upon a time in Nazi-occupied France)
  • 第二章 名誉なき野郎ども (INGLOURIOUS BASTERDS)
  • 第三章 パリにおけるドイツの宵 (GERMAN NIGHT IN PARIS)
  • 第四章 映画館作戦 (OPERATION KINO)
  • 最終章 ジャイアント・フェイスの逆襲 (REVENGE OF THE GIANT FACE)

そして第二章~第四章のそれぞれに独立した「主役級」がおり、それが最終章で見事に集結して事件が起きます。この章立てが少々ぎこちなく見えるのは確かですが、それが最終章で収束する時のカタルシスは爽快です。
またポスターや宣伝ではブラッド・ピット扮するアルド・レインが前面に出ていますが、本作のメインはショシャナです。そして今回もタランティーノが大好きな東映ヤクザ映画の基本プロットである「酷い目にあった女性がいろいろあって復讐する」というフォーマットに忠実です。しかしそれだけに留まらず、コラージュのように多くの映画からテイストを持ってきてごった煮になっています。はっきりとは解りませんが、おそらくタランティーノ監督の発想はこうです。


 「ナチスって最低だよね。ボコボコにしようぜ!
 そういや映画を洗脳につかったゲッペルスとかムカツクな~。
 そうだ!映画館でぶっ殺せば面白くね!?
 しかも映画フィルムでぶっ殺せばトンチが効いてていいじゃん!」


すごい中二病(笑)。でも最高です!

■タランティーノ流の悪ふざけ

“ユダヤの熊”ドニーが洞穴から出てくる場面ですとか所々に悪ふざけが満載でとても楽しめます。また、新しくキャラクターが出るときにフラッシュバックのように割り込むショート・シーンの酷さ(←褒め言葉)であったり、多用される長回しであったり、巧みな面も随所に見せます。タランティーノのよく使うストーリーと関係のない長い無駄話も健在です。もちろん軽めのゴア描写も忘れません。
しかし一方で、とても”普通”なハリウッド・エンタメ映画としても通用しています。いわゆる”秘宝ファン”の映画フリーク以外でも、それこそキネ旬しか読まないような人でも全然問題無いと思います。

【まとめ】

本作は、タランティーノの集大成的な作品でありながら、彼には珍しくこぢんまりとまとまった良作です。ですので、タランティーノの熱狂的なファンにはちょっと物足りなく感じます。でも、あんまり酷い作品(←褒め言葉)ばっかり作ってて干されても困るので(笑)、これはこれで良いのではないでしょうか。十分面白いですよ。エンニオ・モリコーネやヤクザ物の音楽が流れる度にニヤニヤできます。
最後に、映画を見る人には常識中の常識ですが、タランティーノは悪趣味で中二病で足フェチのアホです(←褒め言葉)。今回もちょっとではありますが、ついうっかり脳味噌が出たり、ついうっかり顔が蜂の巣になって崩れたり、ついうっかり足を変態的になで回したりしてしまいます(笑)。CMを見て爽快戦争活劇だと勘違いして、デートに使うのは絶対やめましょう。
私の隣で見ていたティーンの女性は、ドニーがドイツ兵を撲殺するシーンから100分近く顔を押さえてうつむいてました(笑)。絶対あとで彼氏がグチられてると思います。
タランティーノの作品は、一人でいそいそと見に行って忍び笑いするのが、オススメです。

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