トランスフォーマー: ダークサイド・ムーン

トランスフォーマー: ダークサイド・ムーン

はいはいどんどんいきましょう。続いてはマイケル・ベイの超絶アホ映画。

トランスフォーマー:ダークサイド・ムーン」です。

評価:(75/100点) – 夏だ!一番!マイケル・ベイ祭り!!


【あらすじ】

前作から数年後。オプティマスらのオートボットはアメリカ政府に協力して、世界各地で平和のために戦っていた。
ある日、いつものように敵を探しにチェルノブイリ原発跡に潜入したアメリカ軍とオプティマスは、そこで新たな巨大ディセプトコンと遭遇する。
ディセプトコンをなんとか撃退した彼らが見つけたのはかつてサイバトロン星から最後の希望として脱出した宇宙船アークの運搬物だった。
何故アークの残骸が地球にあるのか?その謎が明かされた時、かつてのアポロ計画の全容が明らかになる、、、。


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【感想】

さてさて、7月最後に見たのはマイケル・ベイのバカ映画シリーズ3作目、「トランスフォーマー:ダークサイド・ムーン」です。3D映像を前面に出したプロモーションをしていまして、いろいろと不安は一杯あったんですがとりあえず行ってみました。初日ということもありお客さんはかなり入っていました。てっきり前作「トランスフォーマー:リベンジ」のあまりの出来でもう飽きられてるかと思ってたんですが、意外や意外。なんというか、、懲りないというか、大作に弱いというか、、、。でも個人的には見て大正解だったと思います。相変わらず脚本はズタボロですが、3Dも相まってお祭り感がとんでもないことになっています。超躁状態。超ハイテンション。そして超頭が悪いw まったく問題無いと思いますw

「好きなものを詰め込む=俺だけの祭り」というサービス

本作にもし自分がサブタイトルをつけるとしたら「マイケル・ベイ リサイタル」です。この作品はとにかく過剰なサービス、つまりドラえもんの「ジャイアン・リサイタル」的な過剰なサービスに溢れていますw
「おまえら女の子は好きだろ。よし、尻とおっぱいを3Dで飛び出しとくぞ!」「おうおう。おまえらロボットも好きだろ。良し。じゃあ今度はもっと細かく書いといてやろう。」「そうかそうか。やっぱりおまえら侵略SFも好きだよな。おれも大好きだ。じゃあ宇宙戦争を入れとくか。」などなど。本当にこんな感じで悪意の無い過剰サービスに涙が止まりませんw
おばぁちゃんもうお腹いっぱいだからおかわりはいいって。え、おはぎもう一個? じゃあ一個だけね。えぇ!?スイカもあるの!?あ、じゃあ後で食べるから置いといて、、、。
気付くとどんどん後回しになっていて、どんどん上映時間が伸びていって、そしてどんどん最初の目的から脱線していきますw
ですから、本作をどう表現するかはすごく難しいんです。いわゆる「映画として良く出来ているか」で言えば
全然ダメです。文字通り話しになってません。でも「面白いか」って聞かれればこんなに面白いお祭りは他にありません。だってロボットがワイワイ活躍して、美女が周りをウロウロしていて、イケすかない奴はみんな痛い目をみるんですよ。こんな爽快でこんなに頭の悪い映画は他にありませんw
そもそもからして、開始早々に某ユダヤ人問題で降板したブルーカラー・セクシーのミーガン・フォックスをいきなりビッチ呼ばわりした挙句に貴族でお嬢様のロージー・ハンティントン・ホワイトリーが代わりの恋人として出てくるわけですよ。この半笑いで悪ふざけのキャスティング。絶対にミーガンはこの当て付けにムカついてると思うんですが(笑)、こういうことをやってくるこの悪ふざけセンスが始終続きます。ですから、なんというか真面目に突っ込んだら負けな気がするんです。どっカーン!ちゅどーん!いぇーい!で、エンディングロールw
100%良いと思います。
そりゃあね、最後に敵を倒すのがあっさりしすぎて雑魚にしか見えないとか、そもそも書き込み過多な上に3Dで雑然としてるからロボットキャラの区別がつかないとか、いろいろ言いたいことはあるんですよ。マルコビッチがなんだったのかもよくわからないですし、なんかパトリック・デンプシーも最後で帳尻を合わせただけみたいに雑ですし。でも良いんです。お祭なんです。だからこっちも乗っかっときましょう。
踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃソンソン!!!!

【まとめ】

右手にポップコーン、左手にコカコーラを抱えて劇場へダッシュです。あとお祭なので2Dはオススメしません。ぶっちゃけ話しとしては3Dの必要はまったくないのですが、毒を喰らわば皿までです。せっかくじゃんがらラーメン全部のせを頼んだのに、味薄めにしてもしょうがないじゃないですかw 思いっきりニンニクも放り込みましょうw どうせ話しは破綻してますし、全てはその場その場の勢いだけです。でもその勢いがとんでもないレベルの勢いなため、不思議な説得力と満腹感があります。
オススメです!!!

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記事の評価
デビル

デビル

はいはい。どんどんやっつけて行きますよ!!! でも次はやっつけられない今年一番の話題作!!!

「デビル」です。

評価:(87/100点) – 俺達が10年待ち焦がれたシャマラン!!


【あらすじ】

ボーデン捜査官は妻と息子を交通事故で亡くし、そのショックでアルコール依存症にかかっていた。なんとか5年ぶりに復帰した彼を待っていたのは、飛び降り事件の捜査だった。不可解な飛び降り事件を捜査しているまさにそのビルで、今度はエレベーターが緊急停止して閉じ込められたとの通報を受ける。閉じ込められたのは5人の老若男女。果たしてこのビルで何が起きているのか、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 飛び降り事件の捜査。
 ※第1ターニングポイント -> 上りのエレベーターが止まる。
第2幕 -> エレベーター内での焦りと事故の積み重なり。
 ※第2ターニングポイント -> 残り二人になる。
第3幕 -> 結末。


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【感想】

さてさて、ようやっと7月末まで辿り尽きました。7月24日に見たのはシャマラン原作・プロデュースのオカルト・スリラー映画「デビル」です。アメリカでは昨年の9月に公開され、一部で結構話題になっていました。シャマランが立ち上げた「The Night Chronicles」レーベルの記念すべき1作目です。ちなみに「The Night Chronicles」は、最近だと「ブルーノ」とか「アジャストメント」なんかに出資しているアメリカのファンド「Media Rights Capital」とシャマランが共同で立ち上げたレーベルで、シャマラン原作のオカルトスリラーだけを映画化することを目標にした夢の様なプロジェクトですw 当面3作品は制作される予定です(※)。その記念すべき1作目なわけですから、そりゃあ誰だって気合いが入ろうってものです。

※注 2016年9月27日追記:気になって久々に調べていたら、なんとThe Night Chronicles 第2弾の「reincarnate(輪廻転生)」は2013年に撮影したのに頓挫して御蔵入りになったそうです。ということで、このシリーズ自体も無かったことになりました(笑)

監督はジョン・エリック・ドゥードル。2009年にこのブログでもとりあげたスペイン産傑作ホラー「レック/REC」を、ハリウッドリメイク(っていうか完全コピー)の名の元にズタズタにしてくれた職人監督ですw

まずはストーリー

本作はソリッド・シチュエーション・スリラー的な要素を盛り込んだゼロ・サム・スリラー(※最後の1人になるまで殺し合いになるフォーマット)です。エレベーターの中に閉じ込められた癖のある5人の男女達が、瞬間停電をするたびに一人また一人と殺されていきます。完全な密室状況の中において、当然犯人は乗客の誰かなわけです。
そしてさらにそれを監視室から見守る2人のビル管理人と主役であるボーデン捜査官。
物語りはこのエレベーター内部のスリラーと、エレベーター外部で次々に起こるオカルトホラー的な要素が並行で進む事によって転がっていきます。物語はちょいちょい起きる瞬間停電によってどんどん緊迫度を増していき、そしてついには驚愕の展開(ただし半笑い)が観客を待ち構えています。
そうです。本作は大変に良く出来た「エンターテイメント・ホラー映画」です。当ブログではことある事に「ホラーとギャグは紙一重」という話をしていますが、まさに本作こそお化け屋敷的な意味でのギャグ要素を頻繁にいれたコメデイ映画です。ファイナル・デスティネーション・シリーズのような「泣きっ面に蜂」を畳みかけつつも、一方ではワイガヤな密室パニック状態を見せる。そしてただただ見ているしかない無力な主人公とオカルトを信じるお茶目なヒスパニック系警備員。バランスは完璧です。まさに鉄壁のコメディ布陣。ちょっと演出方法でサム・ライミの「スペル(Drag me to the hell」をパクリすぎですが、それだけサム・ライミがこのジャンルでは標準になってるのだということですし、なにせ面白いので全部OKです。

監督の顔が見えないくらい偉大すぎるシャマランの魔力

本作は「シャマラン監督作です」といわれてもまったく違和感がないくらいシャマランのドヤ顔がチラチラ見え隠れします。それだけで私達のような良く訓練されたシャマラーは感涙で脳内点数が3倍増しなわけです。
皆さん、(エアベンダーは忘れて)ヴィレッジやハプニングを最初に見たときの事を思いだしてください。あのぎこちないカメラワークと会話。淡々としながらもそれでいて物凄い広がり方をする世界観の風呂敷。そして後半に急激に襲ってくるなんともいえない「やっちまった」感じ。そうです。前半のワクワクと後半の肩すかしな感じの落差こそがシャマランが中毒性をもって愛される理由なんです。いっつも前半は超テンションが上がって、それがだんだん怪しくなって、最後には観客の目が泳ぎ出すあの感覚。それこそがシャマランがシャマランである理由なんです。
ところがですね、なんと本作は最後失速しないんです。ずっと高いテンションのまま躁状態で終わるんです。これはハッキリ言ってシックスセンス以来11年振りの快挙です。普段は「シャマランの魅力はあの半笑いな所だよね」とかしたり顔をしているシャマラーな私ですが、でもやっぱり最後までちゃんとしてるシャマランが見たいんです!!!! 見たかったんです!!!!! 強がってたんですよ!!!! すっぱいブドウが恐かったんですよ!!!! すみませんでした。
これはおそらくシャマランの書いた脚本をブライアン・ネルソンに書き直させていることが相当大きいと思います。シャマランはアイデアの天才なんですから、実務は下々の職人に任せて、好き放題に脳汁を出してた方が絶対良いです。

【まとめ】

本作はまさに私達シャマラーが夢に描いていた「完成されたシャマラン映画」そのものです。夢が、、、夢の作品が今まさに公開されているわけですよ!!!! 集え、全国のシャマラーよ!!! 駆けつけるべし、駆けつけるべし、駆けつけるべし。
オ・ス・ス・メ・です!!!
ちなみに、非シャマラーの方にとってはただのショックスリラーですので、点数は1/3にして下さい(笑。

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コクリコ坂から

コクリコ坂から

どんどん行きますよ!
ということで7月17日はゴロちゃんの奇跡の最新作

コクリコ坂から」でした。

評価:(70/100点) – ボロボロ!?冗談じゃない! 大成長やないけ!!!


【あらすじ】

松崎海は幼くして父を失い、おばあちゃんの下宿を一人で切り盛りしていた。母はアメリカ留学中の医者で、長らく家に帰っていない。
ある日、海は学校でひょんなことから風間俊と出会う。次第に魅かれ合う2人だったが、なんと二人の父親は同じだった、、、、。


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【感想】

7月17日はジブリ最新作にしてプリンス・ゴローのまさかの新作「コクリコ坂から」です。横浜のブルク13で見たんですが、完全に埋まっている大箱は初めてでした。さすがに日テレ・三菱商事・電通という超巨大資本が総力を挙げて大プッシュする映画です。
いきなり結論を書いてしまいますと、前作が前作だったのでものすごいハードルが下がっていた分を差し引いても普通に良く出来てました。もちろん海と俊が好き合うタイミングが分からないとか、ごねてた割には最後に納得するのが早すぎとか色々引っ掛かる部分はあるのですが、しかし決定的に甘酸っぱさがきっちり描けています。
カリチュラタンという古いクラブ棟を舞台にしたちょっと自虐的にも見える学生運動”感”であったり何度も流れる「上を向いて歩こう」だったり、ベタベタすぎてむしろファンタジックに見えてしまう過剰なノスタルジー描写だったりも、これを44歳のプリンス・ゴローが作っているのだと思えば大変微笑ましく感じるのは贔屓しすぎでしょうか?
だって彼の年齢を考えればいわゆる「バブル世代」のど真ん中なわけですよ。しかも親父が親父ですから。そりゃあね、本気でマボだエガだと言っていた流行り病を描くのは無理です。だったらすっごいノスタルジアに落とし込むしかないじゃないですか。元々この作品の企画は親父の方が(いつものサディスティック・ロリコン癖をこじらせて)入れ込んでいたわけで、乱暴に言えば、しかめっつらの不憫な女の子が前向きに頑張ってればそれで万事OKなわけですよ。だから全く問題ありません。ジブリ映画っぽさをきちんと出した上で、普通に良く出来ています。
ただ、こういっては何ですが、やっぱり吾朗氏の作家性みたいなものはあんまり見えないんです。良くも悪くも劣化コピーというか、あくまでも親父の企画を親父っぽくやろうとしてそれなりに出来てるという、、、、、ね、、、、、いろいろあるじゃないですか、この親子(苦笑)。だから一概に「大成長」といっていいかがちょっと分かりません。単品の映画としては、それこそ「平成狸合戦ぽんぽこ」とか「猫の恩返し」あたりと並んでるような感覚です。でも高畑勲がいつの間にかフランス文学者かぶれになって大先生になってしまった今(笑)、ジブリとしては劣化コピーだろうがなんだろうが宮崎駿テイストを受け継いでかつ周りが納得するネームが必要なわけで、それってやっぱりプリンスに白羽の矢がたっちゃうのは仕方が無いと思うんです。本人はすごい嫌でしょうし、間違いなく周りからはマイナス評価スタートで見られるでしょうけど。だからこの映画で一番の見所って言うのは、前作の「ゲド戦記」で才能無いだの二度とでてくるなだの散々な言われようだった(そして私もジブリ美術館の自宅警備員に戻れとか言ってましたがw)ゴロちゃんが、案外なんとかなるかも知れないという希望が見えたってことだと思うんです。劉禅だと思ったら関平だったみたいなw
だから見守る意味でも十分に劇場で見る価値があります。いいじゃない親父っぽくても。いいじゃない親父より下手でも。っていうか親父より上手い監督なんて富野由悠季と出崎統ぐらいだから安心していいですよ。
親父が学生時代にナウシカの企画を虫プロに持ち込んで手塚治虫にボロクソいわれてから反骨心で超進化したって言うのは有名な話です。ゴロちゃんだってゲド戦記でボロクソいわれてからどうしたかっていうのが大事なわけです。少なくとも本作を見る限りではある程度割り切って親父の真似をする限りは化けるかもしれないって分かったので、それで十分だとおもいます。
ということで、オススメです!!! いや、本当に見といた方がいいですよ。10年後に本当に化けてる気がします。

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ハリーポッターと死の秘宝 PartII

ハリーポッターと死の秘宝 PartII

どんどん行きましょうw やっつけ仕事パート4は

ハリーポッターと死の秘宝 PartII」です。

評価:(60/100点) – ヴォルデモートってそもそも弱くね、、、。


【あらすじ】

なんやかんやあってヴォルデモートが魔法省を席巻してからしばらく。ハリー・ポッターと愉快な仲間達はヴォルデモートの分霊箱を探す旅をつづけていた。次なる分霊箱はベラトリックスが金庫に預けている。3人はゴブリンを連れて金庫へと向かう、、、。


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【感想】

さて後半戦で加速していきますw 7月16日に見たのはハリー・ポッターシリーズ完結編、「ハリー・ポッターと死の秘宝 PartII」です。シリーズ8作目にして堂々の完結編です。いままで10年、7作品、のべ16時間を使って広げまくってきた風呂敷をついに畳む作品ですので、そりゃ盛り上がらないわけはありません。
本作は最初こそいつもの「変装→潜入→見つかっちゃった→脱走」という微妙な展開ですが、中盤以降はヴォルデモート軍vsホグワーツ軍の全面戦争に突入してそれはそれはハイテンションで楽しい展開が待っています。ということで、シリーズファンはニヤニヤしながら楽しめると思います。
ただ見終わって思うのは、やっぱりヴォルデモートが弱すぎるというか、ちょっとお茶目より過ぎるのではないかということです。ヴォルデモートの置かれた状況と小者っぽい立ち振る舞いにアイドル性がありすぎますw
ちょっとネタバレになりますが、今回の作品で明らかになったのは、ヴォルデモートって実は最初から「詰んでた」ってことなんです。ヴォルデモートはハリー・ポッターを驚異として1作目から追い駆けますが、しかしヴォルデモートは構造上ハリーを殺せないんです。だからどう頑張ってもハリーが勝っちゃうんです。そんな圧倒的に不利な状況の中にあって、彼は文字通り命より大事なヘビちゃんと別行動をしてハリーを追いかけてしまいます。
しかも殺したと思ってみんなの前で勝利宣言したあげくに「ワーハッハッハッ!!!!! ナヌっ!? 死んだふりだと!?」というツッコミ所満点のスキを見せてきます。
脇ががら空き過ぎw 萌えキャラかw
一方の主人公ハリーはどうかというと、今度はこちらにはアイドル性がなさ過ぎます。結局今回もハリーは本質的には活躍しません。ピンチからの脱出は全てハーマイオニー任せですし、ラストも結局はオトリをやっていただけで彼が直接ヴォルデモートを倒すわけではありません。しかも彼は努力するというよりはダンブルドア校長やスネイプからプレゼントを貰ってただ使うだけです。終始しかめっ面で事務的に周りからの指示に従って行動するだけなので、すごく”がらんどう”です。
本当のところは分かりませんが、これはおそらくRPGゲームの影響なのかなとは思います。しゃべらない主人公といいますか、主体的に動かずに周りの話を聞いて動く主人公というのは、ゲームとしてプレーするには大変有用です。でも感情移入にはあんまり向きません。なんか今回もハリーがどうこうというよりは、ヴォルデモートのお茶目さとハーマイオニーの強さ、スネイプの不器用な純情さだけが目立ってしまったように思います。あとは美味しい所を全部持って行ったネビルでしょうか。なんにせよ、ちょっと理屈が無理矢理すぎてハリーが勇者様でなおかつヴォルデモートを倒せる(※倒してないですけど)理由が良く分かりませんでした。
とりあえず今まで観てきた方は惰性で観るには十分ですし、最後だけ見ないのも気持ち悪いので仕方無いかと思います。私も文句言いつつもBDは買います。
オススメデス。
ちなみに、、、おそらく映画シリーズファンへの配慮なのか、ハリーの結婚相手はサラっと流されています。これもちょっとどうかと思うんですが、、、あんまり”彼女”との絡みは描かれて居なかったのしょうがないかも知れません。
なんか「しょうがない」とか「仕方無い」とかばっかりになってしまいましたが、、、、まぁ仕方無いですよねw

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アイ・アム・ナンバー4

アイ・アム・ナンバー4

やっつけ仕事パート3は

アイ・アム・ナンバー4」です。

評価:(85 /100点) – ジョックス共よ、帰宅部の本気を見せてやる!!!!


【あらすじ】

宇宙の侵略者モガドリアン達によって故郷をまさに破壊されようとしていたロリアン人たちは、最後の希望を9人の子供達に託し守護者と共に地球に避難させることにした。
それから十数年、ナンバー4と呼ばれるロリアンの少年は、偽名を使いながら父親代わりのヘンリーと逃走生活を送っていた。ある日、いつものように転校してきたオハイオのパラダイス高校でジョン・スミス(=アメリカ人の典型的な偽名。山田太郎みたいな感じ。)と名乗った彼は、学校でカメラマンをするサラと出会う。ミステリアスなジョンの雰囲気に魅かれるサラと良い感じの雰囲気になるものの、彼女にはアメフト部のエースで学園を牛耳る元カレのマークが居たのだ! マークはあまりの傲慢さからサラに振られたにも関わらず、まだまだ未練タラタラでちょっかいを出してくる。やがてジョンがロリアン人としての真の力に目覚めるとき、世を忍ぶ帰宅部員vs学園ナンバーワン・ジョクスの究極の恋愛闘争が始まる!! 果たしてジョンはマークを倒せるのか!? サラとの恋の行方は!? そして蚊帳の外におかれたモガドリアン達のロリアン人狩りは成功するのか!? 今、宇宙を揺るがす戦いがオハイオ州パラダイス高校のアメフト場で切って落とされる!!!!!!


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【感想】

さて、やっつけ仕事の3本目は「アイ・アム・ナンバー4」です。本作は一見すると超能力ヒーローものかと思いますが、実際には正当な学園ラブコメとなっています。あきらかにスーパーマン・クラーク=ケントを意識した設定で登場するナンバー4・ジョン=スミスは、転校早々にちょっと問題児っぽい美人カメラマンのサラ(=これがモロにスーパーマンのヒロイン・ロイス)と陰謀論者兼SFオタクでいじめられっ子のサムと出会います。この3人組とサラの元カレにしてジョックス代表のようなイケ好かないマーク&取り巻きとの戦いが作品の大部分を占めます。すなわち、ナードとジョックスが学園有数のプロム・クイーンを奪い合うという典型的なラブコメものです。ここに宇宙からの侵略者・モガドリアンが入り乱れて、非常に大がかりな大スペクタクル・アホ大戦が始まりますw アメフト野郎は終始情けない醜態を晒し続け父親にまで泣きついたあげくにモガドリアンに一蹴さられてしまいますし、ラストには聖地・アメフト場がジョンの本気によって見るも無惨な大爆発を起こしてしまいます。この作品を書いた人は本当にジョックスが嫌いなのねw
一方のナード軍団はパラダイスです。ジョンはきっちりサラをゲットしますし、なんとオタクのサム君にもスレンダーなのに超強いワイルド系美女・ナンバー6・ジャン・ドー(山田花子的な偽名)が割り当てられます。つまりナード軍団完全勝利!小五月蠅い保護者も居なくなって、ジョックス共はボコって改心、完全なるパラダイスが待っています!!
ということで、ヒーローモノかと思ったら実は頭の悪い童貞バンザイ映画だったわけです。つまり、、、、我々の大好物!!!!!
オススメです!!!! 絶対オススメです!!!!!

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ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

やっつけ仕事の2本目は7月3日に見た

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える」です。

評価:(70/100点) – 一作目とやってること一緒じゃん。好きだけどw


【あらすじ】

前作から2年、歯科医のスチュはタイ系の美女ローレンとの結婚を決めナーバスになっていた。ローレンの父はタイでも有数の金持ちで、弟は優秀な研修医。いつもの仲良し3人組+1人でタイへの結婚式へと向かった一行は、またもや前夜祭と称して一杯だけの乾杯をしてしまう。それが、悪夢の始まりだった、、、、。


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【感想】

やっつけ仕事の2本目は「ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(原題:The Hangover Part II)」です。ぶっちゃけ書くこと無いくらい1作目と同じで書くこと無いくらい面白いジャンルムービーなので見に行って下さい。オススメです!!!!




だとさすがにやっつけ過ぎるのでちょっとだけw 本作は前作を見ている前提での「天丼ギャグ」的な作品です。前作と同じパターンになるたびに「志村!うしろ!うしろ!」をやり続けるという構造ですので、前作を楽しめて、かつ本作をB級ジャンルムービーと割り切って見に行く分には大変愉快な作品だと思います。一方で、前作がいまいち乗れなかった場合、特にアクの強いアランを筆頭とした下品なギャグの数々に目を細めてしまった場合は厳しいと思います。本作ではトッド・フィリップス監督がサービス精神満点で過剰なご奉仕を連発してきますので(笑)、前作以上に軽くヒく場面が増えています。「歯を抜くぐらいならまだしもそんなの切っちゃうの!?」とか、あまりのことに普通にサスペンスホラーっぽい雰囲気すらしてきます、、、、序盤だけはw
前作がすごかったのは完全に割り切った「カーテンコール落ち」だったという事だと思うんです。つまり、ただでさえ本編は良く出来たドタバタコメディだったのにそれがエンドロールの写真達のあまりのくだらなさとお茶目さによって一気に爆発的な笑いに転換するという、完全な出オチです。本作でもきっちりとその出オチが踏襲されています。前作ファンなら楽しめるサプライズ・ビッグゲストの登場に続いて流れる不謹慎なアホ共の姿に、ニヤニヤしながら引きつつ笑うという最高に楽しい体験が出来る作品です。もう大分客入りも落ちているようなのであんまり劇場で見なくても良いかなとは思いますが、とりあえず押さえておくと楽しめる作品です。オススメです。

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小川の辺

小川の辺

溜まったぶんを一気にお届け!!!
とりあえず7月2日は

小川の辺」を見てました。

評価:(50/100点) – 面白いけど、長過ぎ。


【あらすじ】

海坂藩士・戌井朔之助は討手の命を受ける。相手はかつての親友にして脱藩の士・佐久間森衛。佐久間は持ち前の正義感から藩を牛耳る実力者・鹿沢尭伯を公衆の面前で痛烈に批判し、その復讐を受けて政治的に追い詰められてしまっていたのだ。しかも佐久間は朔之助の妹・田鶴の夫でもある。決して悪ではない親友を立場上斬らなければならなくなった朔之助は、従者にして幼なじみの新蔵を従えてゆっくりと房総へと向かう、、、。


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【感想】

ご無沙汰しております。ここのところ何故か音楽ライブやらアニメイベントやらの美術・映像監修仕事が増えましてblogをサボっていましたw 今日は溜まりに溜まった脳汁を一気にお届け!!! ぶっちゃけ真夏のライブ4連チャンで気力が出涸らしなので、サラっとやっつけたいと思いますw
さて、やっつけ仕事の一本目は「小川の辺」です。原作は藤沢周平の短編集「闇の穴」に収録の同名短編の映画化です。ストーリーは至極単純でして、不器用な正義感から世渡りに失敗しちゃった親友を家名のために斬らなければならなくなったサラリーマン武士が、「やだな~~。あいつバカだな~~~~。あ~~~でも斬るしかないしな~~~。あ~あ~~。ゆっくり行くべ~~。」とぼやきながら道中で親友や妹の思い出を回想していくという話です。基本的にスクリーンに映されるのはいかに佐久間が良い奴かという描写と、いかに戌井兄妹の仲がぎこちないかということ、そしてだけど確かにそこにある家族の連帯感のようなものです。ただ、そこにあまり葛藤はありません。戌井は最初こそ迷いますが、旅に出る段にあっては完全に割り切っています。ですから、この映画で語られるのは武士の美徳であり、サラリーマンの悲哀であり、そういった諸々を含めた「世渡りと正義感と家族愛」の話です。なので、これはサラリーマンとしてはグッとこざるを得ないんです。
ということで確かに面白いんですが、なんぼなんでも長すぎます。結局原作はあくまでも短編であって、短編なりのボリュームしかないんです。それを引き延ばしまくっても、これはサービスにならないどころかドンドン退屈になってしまうんです。もちろんこの長さというのは直接的に戌井の「この件に乗り気じゃない」という描写に繋がるのですが、あまりに長すぎてラストの決闘の緊張感がだいぶ削がれてしまいました。
惜しいなと思いつつ、でも間違いなく良い作品だと思います。藤沢周平の描く武士ってほとんどがスーパーヒーローじゃなくて「中堅サラリーマン」なんですよね。その極北かなと思います。佐久間は何も悪くないし、戌井も悪くない。悪代官を絵に描いたような侍医・鹿沢以外は誰も悪くないんです。でも殺し合わなくちゃいけないっていうのが悲哀としてグッと来るんです。オススメデス。

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マイティ・ソー

マイティ・ソー

土曜は手始めに

マイティ・ソー」をみました。

評価:(60/100点) – アベンジャーズの前振り第2弾!


【あらすじ】

全知全能の神にしてアスガルドの王・オーディンの息子として生まれたソーは、その奔放な暴れっぷりから父にいまいち信用されていなかった。そんなソーに王位を譲ろうとするまさにその日、霜の巨人・ヨトゥンがアスガルドに侵入してくる。簡単に撃退したものの、怒りの収まらないソーはオーディンの制止を振り切って、仲間を引き連れてヨトゥンハイムに殴り込みをしてしまう。ついにオーディンの怒りに触れてしまったソーは、罰としてミッドガルド(人間界)へと追放されてしまう。
力を奪われて人間となったソーは天文学者のジェーンに拾われる、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ヨトゥンの侵入とソーの殴り込み
 ※第1ターニングポイント -> ソーがミッドガルドに追放される。
第2幕 -> ムジョルニアとS.H.I.E.L.D.とロキの暗躍。
 ※第2ターニングポイント -> ロキがミッドガルドにガーディアンを送り込む。
第3幕 -> ロキの真の目的とソー。


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【感想】

土曜の一本目は「マイティ・ソー」です。「雷神ソー」の名前で有名な古典的アメコミの実写化で、来年のアベンジャーズへの前振り第2弾です。アメコミものとしては劇場が7割ぐらい埋まっていましたので結構入っている方だと思います。
本作は非常に書きにくい作品です。というのも、単体の映画として見た場合、正直なところあんまり出来が良くないんですね。全体的に非常にあっさり話が進んでいきますし、そもそも前提として北欧神話の世界観がある程度分かってないときついです。何の説明も無しに「オーディンの眠り」みたいなネタが普通に登場しますから。
基本的には「やんちゃなマッチョ系神様のソーが地球に下りてきて人間的な心に触れることで思いやりを知る」という成長物語です。なんですが、いまいち盛り上がらないのはその決定的な成長の瞬間がショボイからです。ロキが「親父、死んじゃったよ」って言っただけで改心してしまいますから。それってミッドガルドがあんまり関係ないですし、あまりにも普通すぎてイマイチ成長した感じがありません。そして当たり前なんですが、さすが北欧神話最マッチョの雷神ソーだけあって、最強ハンマー・ムジョルニアを手にするとまったく敵がいません。楽勝で次々と敵を倒していきます。一番盛り上がるはずのソーの復活までに至るカタルシスがちょっと弱くて微妙な雰囲気になります。
一応原作のコミックではソーがミッドガルドに追放された際はドナルド・ブレイクという足の不自由な人間の姿にされるわけですが、本作ではマッチョなまんまで人間界に落とされるため、それはそれで問題無く活躍してしまいます。ここはかなり押しが弱くなっており、ソーがいまいち成長したように見えない原因になっています。
とまぁあんまりな感じなんですが、本作は単体の映画というよりは来年公開の「アベンジャーズ」への前振りなわけで、そう考えると突然面白くなってきます。本作でも相変わらず大ヒーロー本部「S.H,I.E.L.D.」が超常現象に目を付けて調査しに来ます。ここはアベンジャーズ系の前作「アイアンマン2」のエンドロール後にあったシーンから繋がるストーリーです。劇中では「政府系機関」としか語られませんが、アベンジャーズを心待ちにしているアメコミファンからすればS.H,I.E.L.D.の登場は「待ってました!」っていう展開なわけです。
でまぁハッキリといってしまえば、本作での「S.H,I.E.L.D.」の扱いを見れば明らかなように、本作は単体の映画として面白くする気よりはやはり「アベンジャーズ」のための顔見せの色合いが大変強くなっています。なので、多少つまらなかったとしてもそのアベンジャーズへの期待だけで結構ニヤニヤしながら見られてしまいます。ただ、やっぱりその変の事情が飲み込めている前提での映画ですので、アメコミファン以外にはちょっとオススメしづらいです。
もしアベンジャーズが良く分からないと言う方は、とりあえず「アイアンマン」「アイアンマン2」を先にレンタルDVDで見ておくと良いと思います。一応単体でも成立してはいますが、ネタとしてはアイアンマン2からの繋がりになっています。
ちなみに、予告を見る限りだとアベンジャーズ系の次作「キャプテン・アメリカ」は普通に第2次大戦中の話っぽいので、おそらく原作同様に「キャプテン・アメリカ」のラストで主人公スティーブが冷凍催眠に入って時代を超え、ここから一気に現代でトニー・スタークとソーとスティーブと超人ハルク・ブルース・バナーが連合を組む話に繋がっていくはずです。
あくまでも前振りではありますが、アメコミファンはとりあえず押さえておくべき作品だとおもいます。
それにしても、ここまで前振りを大々的にやりまくると「アベンジャーズ」のハードルはガンガン上がっていっていまかなりの所にあります。ジョス・ウェドン監督は大丈夫なんでしょうか? ウェドン監督がマーヴェルに追い込みを掛けられているようにしか見えませんw 「トイ・ストーリー」の脚本家ですので大丈夫だとは思うんですが、、、ちょっと心配になってきます。
ということで、来年のアベンジャーズへの気持ちとハードルを上げるために、とりあえず劇場に駆けつけましょう。オススメです。

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