小川の辺

小川の辺

溜まったぶんを一気にお届け!!!
とりあえず7月2日は

小川の辺」を見てました。

評価:(50/100点) – 面白いけど、長過ぎ。


【あらすじ】

海坂藩士・戌井朔之助は討手の命を受ける。相手はかつての親友にして脱藩の士・佐久間森衛。佐久間は持ち前の正義感から藩を牛耳る実力者・鹿沢尭伯を公衆の面前で痛烈に批判し、その復讐を受けて政治的に追い詰められてしまっていたのだ。しかも佐久間は朔之助の妹・田鶴の夫でもある。決して悪ではない親友を立場上斬らなければならなくなった朔之助は、従者にして幼なじみの新蔵を従えてゆっくりと房総へと向かう、、、。


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【感想】

ご無沙汰しております。ここのところ何故か音楽ライブやらアニメイベントやらの美術・映像監修仕事が増えましてblogをサボっていましたw 今日は溜まりに溜まった脳汁を一気にお届け!!! ぶっちゃけ真夏のライブ4連チャンで気力が出涸らしなので、サラっとやっつけたいと思いますw
さて、やっつけ仕事の一本目は「小川の辺」です。原作は藤沢周平の短編集「闇の穴」に収録の同名短編の映画化です。ストーリーは至極単純でして、不器用な正義感から世渡りに失敗しちゃった親友を家名のために斬らなければならなくなったサラリーマン武士が、「やだな~~。あいつバカだな~~~~。あ~~~でも斬るしかないしな~~~。あ~あ~~。ゆっくり行くべ~~。」とぼやきながら道中で親友や妹の思い出を回想していくという話です。基本的にスクリーンに映されるのはいかに佐久間が良い奴かという描写と、いかに戌井兄妹の仲がぎこちないかということ、そしてだけど確かにそこにある家族の連帯感のようなものです。ただ、そこにあまり葛藤はありません。戌井は最初こそ迷いますが、旅に出る段にあっては完全に割り切っています。ですから、この映画で語られるのは武士の美徳であり、サラリーマンの悲哀であり、そういった諸々を含めた「世渡りと正義感と家族愛」の話です。なので、これはサラリーマンとしてはグッとこざるを得ないんです。
ということで確かに面白いんですが、なんぼなんでも長すぎます。結局原作はあくまでも短編であって、短編なりのボリュームしかないんです。それを引き延ばしまくっても、これはサービスにならないどころかドンドン退屈になってしまうんです。もちろんこの長さというのは直接的に戌井の「この件に乗り気じゃない」という描写に繋がるのですが、あまりに長すぎてラストの決闘の緊張感がだいぶ削がれてしまいました。
惜しいなと思いつつ、でも間違いなく良い作品だと思います。藤沢周平の描く武士ってほとんどがスーパーヒーローじゃなくて「中堅サラリーマン」なんですよね。その極北かなと思います。佐久間は何も悪くないし、戌井も悪くない。悪代官を絵に描いたような侍医・鹿沢以外は誰も悪くないんです。でも殺し合わなくちゃいけないっていうのが悲哀としてグッと来るんです。オススメデス。

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