笑う警官

笑う警官

「笑う警官」を見てきました。
観客動員150万人いかなかったら角川春樹引退とか言ってるので協力してやってください(笑)。
評価:(20/100点) – もう何も言えません。


<あらすじ>
ある朝、生活安全課の婦人警官が分署で死体となって発見される。本庁から介入があり不自然な形で追い出された大通署の面々。さらに直後には同僚警官の津久井に逮捕状と射殺命令が出る。不振に思った面々はすすき野の喫茶・ブラックバードに集まり、真相解明のため独自捜査を開始した。
<三幕構成>
第1幕 -> 事件の勃発
 ※第1ターニングポイント -> ブラックバードに津久井が現れる。
第2幕 -> 事件捜査
 ※第2ターニングポイント -> 浅野が自殺する(殺される)
第3幕 -> 百条委員会への護送


<感想>
見終わって最初に感じるのは「間違いなく角川春樹監督作だ」という疲労感です(笑)。音楽から画角から台詞回しまで、あらゆるところから「俺ってオシャレだろ」というオーラがびんびん伝わってきて、何ともいえない気分になります。それもそのはず。だって角川春樹なんですから。怖いんであんまり言及できませんが、、、いろいろお察しください。
私は小説未読ですので、あくまでもこれから書くのは映画版「笑う警官」についてであるとお考えください。
■ 役者陣の健闘について
まず役者の方々は相当良いです。絶対的なレベルで良いわけではないですが、かなり健闘しています。というのも本作自体がもう完全に角川春樹の顔しか見えないくらい全ての要素に角川春樹印がついているからです。その時点でアクが強すぎて他の要素なんて吹き飛んでしまいます。、、、キツイっす。
本作は間違いなく大森南朋と松雪泰子で持っています。また、若干一名ほど腐敗体制側でスーパー役者魂を見せている猛者がいますが(笑)、あれはもはや反則の飛び道具です。笑うなっていう方が無理。シリアスな場面なのであんまり笑っちゃいけないんですが、絶対わざとやってるだろっていう役者根性、感服いたしました。
私は大森南朋がかなり好きなんですが良くも悪くも織田裕二の域に達してきてしまっていて少々心配です。重たい顔して俯いてればOKみたいな型に嵌らないで、是非ともすばらしい演技を続けていただければと思います。他の面々はいうことありません。非常に堅実に荒ぶる監督(笑)のオーダーをこなせていると思います。中川家だけがちょっとなんだかなぁという感じですね。宮迫さんがキチンとチンピラに見えていたので、中川さんももうちょい小物チンピラ感を出せれば大変良かったのではないでしょうか。でも角川演出自体がある意味で意図的に全員を大根役者にさせているような所がありますから、仕方ないでしょう。というか何を書いても結局角川春樹に行き着いてしまうというこのキツさ(笑)。
■ 角川春樹流の荒ぶる回顧権威主義
作品を通じて流れ続けるジャズの何ともいえない感じであったり、全ての台詞回しが「台詞舞台劇」調の説明体であったり、極めつけは全ての要素からビンビン伝わってくる警察への恨みだったり(笑)、一観客の僕にどうしろっていうんですか!?。
角川春樹御大が警察嫌いなのはよくわかります。でも肝心の「腐った組織に反抗して正義を貫く人間達」みたいな芯がなくて、「笑う警官」の面々も正義感っていうよりは好奇心で動いているように見えてしまいます。でもそこがエンターテインメントだったりするので良いのかもしれませんが、、、ねぇ。
作品の根底に流れているのは、間違いなく角川春樹監督自身の「かくあるべし」という信念です。「邦画は1960~70年代が黄金期だ」「ジャズ喫茶は漢(おとこ)の溜まり場」「国家権力は腐っている」「若者は正義感に燃えるくらいがちょうどいい」などなど。なんと言いましょうか全共闘の亡霊がフィルムに焼き付いている感覚です(笑)。2時間ずっと説教されてる気分(笑)。私はその荒ぶる魂を華麗にスルーしながらお茶を飲んで耐えてました。がっぷり四つは無理ですよ、いくら何でも。20代のペーペーと角川御大では気合いというか情念が違いすぎます。とはいえ客席は結構若めだったので、純朴にふらっと映画でも見に入ったカップルがどう思ったかはちょっと聞いてみたかったりします。
<まとめ>
すごいものを見させていただきました。ありがたく拝承いたします。敬礼!!!
でもつまんないから20点!!!



ごめんなさい、本当にごめんなさい。マゾっ気がある方にはおすすめです、ごめんなさい。

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