メッセージ そして、愛が残る

メッセージ そして、愛が残る

9月最後の映画は

メッセージ そして、愛が残る」です。

評価:(20/100点) – 予告編の前提がドンデン返しのネタバレという衝撃!


【あらすじ】

ネイサンは幼い頃、車に撥ねられ生死の縁を彷徨った。大人になったネイサンは弁護士となり、かつて病院を熱心に見舞ってくれたクレアと結婚し子供を二人持つが、長男を突然死で失ってしまう。それがきっかけで不仲となり離婚したネイサンの元に、謎の男・ケイが現れる。ケイは大学時代の知人のアンナの居所をネイサンに告げ、会いに行くよう勧める、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ネイサンと娘。
 ※第1ターニングポイント -> ネイサンの元にケイが現れる。
第2幕 -> ネイサンとアンナ
 ※第2ターニングポイント -> ネイサンがクレアの元に行く。
第3幕 -> ネイサンとクレアとトレイシー。


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【感想】

昨日は一本、「メッセージ そして、愛が残る」を見ました。レディースデイでしたので、かなりの数のOLで客席が埋まっていました。癒しを求める方の多さに驚きますw
最上段の通り、以下ネタバレが含まれていますのでご容赦ください。っていうか予告をネタバレ前提で作るなっていうツッコミなんですけどねw

いきなりですが、本作で一番のツッコミ所はその「ドンデン返しのネタバレが前提の予告が流れている」点ですw あまりの事に実は見ている間中、ずっと戸惑っていました。というのも、本作の劇場予告では「幼い頃事故にあって生死の境を彷徨ったネイサンは、他人の”死”が見えるようになった、、、。」って言ってるんですね。で、そこにネイサンとクレアが抱き合う映像がながれて「最後に残るのは愛、、、。」見たいなのが出てくるわけです。これを見ると当然「これは、人の死が見えてしまう男が、最愛の人の死を見てしまい悲しみに打ちひしがれながらも愛を貫こうとする話なのだ。」と思うわけです。当たり前ですよね。でも、コレがドンデン返しなんですw はいっ~!????

実際に本編を見てみると「他人の死が見える」のはマルコビッチ扮するケイで、まるでネイサンの死が近いような流れで話が進むんです。まぁ当然予告と違いますので「あれ???」って思いながら見るんですが、1時間20分くらいその流れなので段々と「これは昔よくあった予告詐欺か???」とか思い始めるわけです。で、衝撃のラスト10分を迎えますw いきなり「実は死ぬのは元嫁で、ネイサンはケイの後継者だったのだ!!!!」ってドンデン返しがあるわけです。でも見に来てる人はみんなその前提で来ているわけで(苦笑)、全然ドンデン返しではないというか、むしろ違う意味でショックを覚えますw そしてズッコケます。思わずアゴが外れました。

ストーリー自体は言うなれば「ものすごく甘ったるい”ファイナル・デスティネーション”」です。死ぬ運命にある人は何をやってもその運命からは逃れられず、偶然が積み重なって死んでしまいます。なので私、実はアンナが死ぬ感動の展開で思わず笑ってしまいそうになりましたw 笑いかけて「おっといけね。ホラー・コメディじゃなかった。」と思いとどまりましたが、それくらいB級感漂う愉快な設定です。

でも、そのB級感を徹底的にオシャレでイカした”ラブ・癒し空間”に取り込もうとしてくるため、そのギャップがかなり歪な事になっています。これは言ってみればケイとネイサンの「師弟もの」でもあるわけで、その師弟の修行シーンの一歩手前までを見せられるわけです。ですから必然的に盛り上がりには欠けます。だって本作で一番見せなければいけない「ネイサンが元嫁の死を受け入れ、乗り越え、メッセンジャーとして生きる決意をする」シーンがないんです。その一歩手前の寸止めで映画が終わってしまいます。結果として、成長物語未満の”成長の予兆・雰囲気”だけが残されます。
肝心なところが描かれていない本作は、決して出来の良い映画ではありません。予告で十分ですw。

もし気になっている方が居ましたら、レンタルDVDが出てからでも良いと思います。

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