心の森(TRÄDÄLSKAREN:スウェーデン)

心の森(TRÄDÄLSKAREN:スウェーデン)

本日も東京国際映画祭に行ってきました。
「心の森」

評価:(60/100点) – スウェーデンのぼんくら三人組の奮闘記


<あらすじ>
スウェーデンは森が国土のほとんどを占めながら平地に人口の九割が住む国である。
そこで、スウェーデンのぼんくら三人組は木の上に小屋を造ることを考える。一夏三ヶ月をかけた建築をドキュメンタリーで送る。
<感想>
まず木の上に小屋を造ると聞いて一番最初に浮かぶのは、トム・ソーヤ的な冒険感覚です。そしてそれはあってます。いい歳して間違いなく「頭悪い(褒め言葉)」ですし、なんというか中2病(笑)な感じがプンプンします。でも面白いんですこれ。やってることはただ小屋を造ってるだけなので、別にドラマとか無いです。しかしそれだけで90分も画面がもつわけはないので、合間合間に森や自然をテーマにした専門家のインタビューが流れます。たとえば、キリスト教の神父さんが失楽園の知恵の実について語ったり、ジェンダー学者が森を母性にみたてて語ったりします。これは監督の意図とは違うかもしれないのですが、この「真面目な語り」と「ぼんくら三人組の中二病感」が見事に対比されていて、そのギャップがギャグとして成立する要因になっているのは否定できません。そして、ラストの小屋が完成した時の達成感と景色の美しさ。まさにFEEL THE NATURE。すっごいくだらない、そして半笑いが起こるようなことが、この最後の景色と合間の森語りによって、まるで人間が大自然に上手く協調したように見えるんです。言うなれば、GO BACK TO AFRIKA。でも「自然に帰れ」という歯の浮くようなメッセージをここまで柔らかくーしかし明確に表明したものはなかなかありません。「自然に優しくしろ。なぜならば地球が破壊されるからだ」という良くある(偽善的な)論法では無く、「自然と協調すると気持ちいいよ。オススメ。」という論法なんです。すばらしいフィルムでした。なかなか劇場配給するのは厳しいでしょうが、NHKで是非放送して欲しいですね。とてもオススメです。

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