本日に2本目は
「エアベンダー」です。
評価:
– シャマラン、、、、故郷へ帰れ。【あらすじ】
「火」「水」「土」「気」の4つのエレメントを司る4つの国で分断された世界で、ある日火の国が反乱をおこした。4つのエレメントを自在に操り精霊と会話ができる「アバター」を妬んだ火の国が、アバターの生まれる「気の国」のベンダー達を皆殺しにしたのだ。
そんな中、南の水の国に住むカタラは、氷の下から少年を発見する、、、。
【三幕構成】
第1幕 -> カタラがアンを発見する
※第1ターニングポイント -> アンが修行を決意する。
第2幕 -> 北の水の国へ向かう旅
※第2ターニングポイント -> 水の国に着く
第3幕 -> 火の国との戦い
【感想】
さて、本日の2本目はM・ナイト・シャマランの最新作「エアベンダー」です。原作はTVアニメ「Avatar: The Last Airbender」でエミー賞とアニー賞を獲った傑作です。初日なのに観客が一桁しかいませんで、ちょっと意外でちょっと納得という感じでした。
実際、私もかなりの「シャマラー」を自負してはおるんですが、本作は本っ当に厳しいものがあります。「レディ・イン・ザ・ウォーター」を全面的に擁護している私をもってしても(苦笑)、本作は最低ランクの映画ですw。すみません。限界ですw
なんといいましても、話は面白いんです。いわゆる「勇者様ご一行もの」のストーリーで、未熟な勇者様が修行をしつつ独裁帝国を倒すというとても類型的でありきたりな作品です。でも、すくなくとも原作ではこのお約束をきちんとキャラを立てた上で語っており、まったく問題ありません。
で、映画版なんですが、これがまた演出がビックリするほど下手くそです。とにかく大事なことはモノローグと一人言でクリアし、それ以外のどうでも良い部分だけが丁寧に描かれます。会話がぎこちないのもそうですし、なにせアクションが本当にどうかという程ひどいです。そもそもエレメントを呼び出すときに太極拳みたいな動きをするんですが、これが長すぎかつショボイため、まったく盛り上がりません。
本作は110分ですが、上手くまとめれば40分ぐらいで終わります。とにかく長い演出のすべてが無意味で、描かないといけない所を省いてしまっており、もうどうしようもありません。
おそらくオリエンタル感をだすためなのか、俳優陣はとてもアジアっぽい顔が揃っています。シンガポールやインド系がメインで、白人・欧州人が全然出てきません。このあたりの世界観の作りが良いだけにその演出の酷さが余計際立ってしまいます。
なんか書いててゲンナリしてきたんですが(苦笑)、シャマランはこれで5連続駄作がほぼ決定しましたので、そろそろハリウッドで干されるかも知れません。シャマラーとしては大変残念なんですが、今回分かったのは、やはりシャマランは色物監督としてしか生きる道がないってことです。普通の映画を撮ろうとすると、普通につまらない映画になりますw。
次回作に期待しつつ、でもお客さんが入ってないのですでに一般にもシャマランの底の浅さがばれているという事を残念に思いつつ、微妙にオススメいたします。
念のためですが、3Dで見る必要はまったくありませんので、レンタルDVDを待つのが一番ですw。