日曜日は
「僕が結婚を決めたワケ」を見ました。
評価:
– かなりブラックなヒューマンドラマ【あらすじ】
ロニーは40歳を過ぎて独身である。相棒の自動車エンジニア・ニックとは学生時代からの中で、厳しいながらも小さなエンジン工場を経営している。ロニーはある日、デトロイトのゼネラルモーターズ本社にて役員プレゼンを行う絶好の機会を得る。ロニーとニックは大規模契約を獲得するべく、40万ドルの資金でエンジン音豊かな電気自動車の試作を請け負う。
一方ロニーは同棲しているベスにプロポーズを決意するが、下見に行った植物園でニックの妻・ジェニーヴァの浮気を目撃してしまう、、、。
【三幕構成】
第1幕 -> GMへのプレゼンと試作請負。
※第1ターニングポイント -> ジェニーヴァの浮気。
第2幕 -> ロニーによる浮気調査。
※第2ターニングポイント -> 心理セラピー
第3幕 -> プレゼンの行方とプロポーズ
【感想】
昨日は一本、「僕が結婚を決めたワケ」を見て来ました。意外だったのですが、結構なお客さんが入っていました。箱が違うので比べづらいですが、ソーシャル・ネットワークよりも密度は高かったように思います。監督はご存じロン・ハワード。あんまりコメディを撮っているイメージが無いですが、「エドtv」以来でしょうか。とか書いた途端にそういや昔人魚姫のパロディで「スプラッシュ」とか愉快なコメディを撮ってた気もします。
本作は「結婚を夢見る男が、目の前で結婚の欺瞞的な部分を見せつけられることで悩む」話です。あくまでもコメディなので出来るだけきつくならないようには描いていますが、「仕事でテンパっている胃潰瘍持ちの親友に嫁の浮気をどうやって告げるか」という聞いただけでこっちが胃潰瘍になりそうな話が1時間近く続きます。その居たたまれなさたるや並のものではありませんw
話自体は本当にそれだけなのですが、超演技派ヴィンス・ヴォーンの見るからにヘタレな野暮ったい目つきだけで十二分に説得力があります。わりとヘタレな独身貴族というのはテーマにはしやすいのですが、ここまでストレートに「結婚っていいかも」と思わせられるのはとてもすばらしいと思います。ただ、劇映画として見ると全体的に薄いかなという印象です。
ロニーは物語の冒頭で結婚を決意した状態で始まりますが、いろいろあって「結婚ってタフだな」と思い知り、結局その上で再度結婚を決心します。その心の流れに対して、明らかに作品の尺が長すぎます。途中のジップとの件のあたりは本筋とはまったく関係無いコメディ展開です。ただ、その馬鹿馬鹿しさは結構なものですので、素直に呆れながら笑えると思います。
ハッキリ言いまして、あんまり映画館で1800円払って見る映画では無いと思いますw ただ、主要登場人物が5人程度の小さな話ですが間違いなく愉快な作品です。レンタルDVDで出たら間違いなく要チェックな作品です。その他の作品を見に行ったついでに見るぐらいの期待度であれば、とっても気楽でとっても愉快な作品ではないでしょうか。オススメです。
あ、最後に。つきあい始めのカップルでいくのは止めた方がいいです。ある程度長い付き合いならば良いかもしれません。