2本目は
「プレデターズ」を観てみました。
評価:
– プレデターの意味が無いジャングル・サバイバルもの。【あらすじ】
ロイスは突如見知らぬ惑星に落とされた同じ状況の7人の男女と合流する。ジャングルを彷徨いあるく彼らだったが、突如動物たちに襲われそして一人が死亡してしまう。そうこうしているとエイリアンとおぼしき異星人のキャンプを発見する。イサベルはこのエイリアンがかつて南米のジャングルに出現したプレデターではないかと推測する、、、。
【感想】
今日の2本目はプレデターズです。有名シリーズということなのか、観客は物凄く入っていまして、家族連れの方もかなり目立ちました。あんまり小学生には見せない方が良いと思うんですが、まぁその辺はご両親の考えなんでなんとも、、、。
あんまり書くことも無い作品なんですが、どうしても「プレデター」映画としては微妙な感じです。まずですね、これは構造上仕方が無いんですが、話が異様にこぢんまりしています。なにせジャングルで当てもなく彷徨うだけなんです。たとえば同様のシチュエーションということでは昨年「サバイバルフィールド」という映画がありました。「サバイバルフィールド」では明確にゲームのルールと目的が最初に提示されていました。もちろんその目的があとからすり替わっていくわけですが、しかしそれが物語の推進力になっているのは疑いようがありません。ところが、本作ではそもそもからして目的がありません。突然見知らぬジャングルに落とされた8人は、「生き残る事」以外の目的がなく彷徨い歩いて行きます。これでは観客は置いていかれてしまい感情移入できません。ストーリーが完全に止まっています。
結局物語に推進力が生まれるのは、終盤も終盤、プレデターズが宇宙船を持っていると知ってからです。そこまでの1時間くらいはただただ逃げる彼らを見ているだけです。さらに、今回の「スーパープレデター」は従来のプレデターとまったく同じ攻撃パターンのためまったく新鮮さがありません。ものすっごいデジャブに襲われます。
なんか、、、、どこを褒めたら良いかちょっと思い浮かびません(苦笑)
ですが、強いて挙げるとすれば、クライマックスで旧プレデターの男気・任侠が炸裂するシーンです。ここだけは唯一本作でグッと来ました。また、一応小ネタとして「敵の敵は味方」という「エイリアンvsプレデター」にあったセリフが入っていたりはしますが、でもだからどうしたってレベルで、なんかスルーしてしまいます。
【まとめ】
プレデターシリーズとしてみても相当微妙な作品です。せっかく途中でローレンス・フィッシュバーンがプレデター・スーツで光学迷彩を動かして登場するのに、ロイス達はそれを使いません。せっかくなんだから人間達が光学迷彩をつけてプレデターを逆に追い詰めるぐらいのシチュエーションは欲しかったです。
モンスター映画としてもアクション映画としても微妙なので、本当に”誰得”な感じでした。非常にオススメしづらい作品ですが、AVP2を見ているような生粋のプレデター好きなら見ておいて損はないとおもいます。
にしても、、、、プレデター本筋としては20年ぶりの新作なのにこのクオリティはちょっと、、、無いと思います。
完全に余談ですが、1カ所誤訳で気になるところがありました。ロイスが「走ったら死ぬぞ。戦うしかない。」と言うシーンがあるんですが、この「run」って「走る」じゃなくて「逃げる」でしょ? 要は「逃げたってどうせ逃げ切れない。だったら戦ってプレデターを殺すしかない。」って事だと思います。
適度な甘さが、『1』のように、"つい、何度でも見ちゃう、テレビ向けな映画"に仕上がった感じがしました(笑)
【2】の内容をすっかり忘れ、【AVP】は『1』しか見てない自分には、"ちょうどよい心地よさ"がありました(笑)