彼とわたしの漂流日記

彼とわたしの漂流日記

久々のレイトショーは

「彼とわたしの漂流日記(金氏漂流記)」を見てきました。

評価:(20/100点) – 「で、借金の件どうなった?」「シラネ(´・ω・`)」


【あらすじ】

2億ウォン(=1500万円)の借金を抱えて彼女にも捨てられたキムは、橋から漢江に身投げする。しかし彼は偶然助かり、パム島に打ち上げられてしまう。首を吊る根性もなく、泳げない彼は逃げることも出来ず、結局彼は無人島でのサバイバル生活を始める。
一方、学校を自主退学して引きこもりる”女”は、自室の窓からキムの姿を見て次第に共感を覚えていく、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> キムの身投げ。
 ※第1ターニングポイント -> キムが無人島で生きることを決意し、アヒルボートを寝床にする。
第2幕 -> キムと女とジャージャー麺
 ※第2ターニングポイント -> キムがジャージャー麺を食べる。
第3幕 -> 台風と結末。


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【感想】

今日は「彼とわたしの漂流日記」です。昨年の「韓国映画ショーケース2009」で上映していましたので、半年ぶりの日本公開となります。レディースデイもあってか、かなりおばさんを中心にお客さんが入っていました。
本作はジャンル的にはラブストーリー的な要素が強いコメディという括りになるかと思います。とはいえ非常にハリウッド的な構成をしていまして、ギャグは前半にまとめて叩き込んで置いて後半は比較的シリアスな展開になっていきます。ただ脚本は決して上手いわけではありません。
作中では2つのストーリーが並行して描かれます。一方は自殺しようとしたものの失敗したヘタレが開き直って自分の世界を作っていく話。もう一方は引きこもってネットで現実逃避していた女がサバイバルする男を見て他者とのコミュニケーションに意欲を出し始める話。
見ていて一番気になったのは、前者のキムが借金で自殺を決意しているのに、その件について最後まで解決せず「生きる意欲を取り戻す」というところまで行かないことです。キムは途中から「無人島での自分の城」に固執し始めるわけで、そういった意味では自殺願望はとっくに無くなってるんです。あの勢いなら、最後もやっぱり無人島になんとかして帰ろうとした方がしっくり来ます。ところが実際にはまた自殺願望がでてきて、女の事を気にするも別になにもしないという酷い状態です。本作の展開だと、結局キムはなんにも成長していないヘタレのまんまでしかないわけで、話としてはブレちゃってる様に思います。
女側についてもいわずもがなです。本作のタイトルである「金氏漂流記」というのは当然ダブルミーニングなわけで、話としては女が自分と同じく孤独なキムを見て「孤独な状況を楽しもうとしている逞しさ」に感化されていっているはずなんですが、なんか単に一目惚れしてストーキングしているようにしか見えませんw それというのも、かなり早い段階で女が外に出ちゃうからなんですね。それってクライマックス級にもっと引っ張ってもらわないと、、、。結局、最初っから別に引きこもってるように見えないんです。そもそも引きこもる理由も「顔の傷」以上の説明がないですし、ネット上で彼女がやってることはかなり悪質です。なので全然美談として乗れませんでした。
またこれは根本的な問題なのですが、全体を通してのギャグや起きている奇跡的なことがあまりにも漫画的であるため、リアリティレベルの問題が起きてしまって全体がまったく切迫した状況に思えません。だって台風が来ただけで警備隊が掃除にくるようなところで、夜中に焚き火してたら警察が来るでしょ?なんで三ヶ月もあんな無防備かつ悠々自適に無人島生活を満喫できたのでしょう? 全体が嘘っぽ過ぎます。なにせ、開始10分目くらいでアヒルボートをイカダみたいにして対岸に渡ればいいだけなんですから。

【まとめ】

前半のギャグは下品ながらそこそこ楽しめましたが、後半の携帯小説みたいなノリには正直ついて行けませんでした。とはいえあまり細かいことを気にせずに大枠だけざっくりと見ていればそれなりに楽しめるかも知れません。そこまで数は見ていませんが、日本に入ってくる韓国映画としては結構下の方だと思います。
よく思うんですが、日本映画の質がハリウッドや韓国映画より低いってことは無いです。すくなくとも上の方を見れば結構良い線行く映画はどこにもあります。ただ単に外国の糞映画は買い付けでふるいに掛けられて配給されないってだけです。そう考えると、ここまで微妙な韓国映画の日本配給っていうのも珍しいかも知れませんw

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