シークレット

シークレット

本日の2本目は韓国映画

シークレット」です。

評価:(30/100点) – サスペンスとしてはどうかと思うほど適当。


【あらすじ】

キム・ソンヨルは刑事である。ある日の朝、ソンヨルの妻ジヨンは何時にもまして正装をして家を出て行く。深夜0時近くになって戻ってきたジヨンは、片耳のイヤリングを無くし、シャツには血痕がついていた。問いただすソンヨルにジヨンはなにも答えない。翌日、マフィアのボスの弟・ドンチョルが刺殺され発見される。現場にはジヨンのなくしたイヤリングとブレザーのボタンが落ち、ワイングラスにはジヨンの付けていた紫の口紅が付いていた。妻が殺したと判断したソンヨルは必死に証拠を隠そうとする。一方その頃、ドンチョルの兄・ジャッカルは怒り心頭で犯人の独自捜査を始めていた、、、。


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【感想】

本日の2本目は韓国映画の「シークレット」です。本日公開ですが、全く話題にもなっておらず映画館もガラガラでした。
本作はある意味「瞬 またたき」と同じフォーマットを持っています。ドンチョルが殺された瞬間が最後の最後まで明かされず、その空白の時間を巡ってソンヨルが右往左往していきます。いわゆる巻き込まれ型のサスペンスなんですが、本作で問題なのは、謎が謎じゃないという部分なんです。というのも、真相はジヨンが知っているわけで、単に喋らないっていうだけなんです。極端な話、重要参考人としてジヨンを警察に呼んで取り調べれば10分ぐらいで映画が終わります。
ですが本作ではそこを根底にして、脅迫者(ピエロ)とジャッカルとソンヨルと同僚チェの4者が独自の思惑で動き始めます。そしてストーリーはどんどん横滑りしていき、気付いたら殺人事件はどこかへいってしまい麻薬バイヤーの話になっていきます。
実は本作を見ていて、すごく伊坂幸太郎映画っぽいと思いました。気が利いてるようで実はグダグダな伏線の張り方だったり、メインストーリーであったはずの所からどんどん関係無い話にずれていく感じがすごく似ています。そして、物語で写る部分以外が雰囲気だけというのも共通しています。ネタバレになってしまいますが、劇中でもう一つ分かりやすい殺人事件があるのにそれが何の捜査もされていないんです。そちらは完全な衝動殺人で、それこそ指紋や目撃者が沢山いるような状況です。でも劇中では完全スルー。いいのかそれで、、、。
結局、本作がやろうとしているのはとても入り組んだ「パズル型サスペンス」なんです。でも全然出来ていない上に、そもそもの話すらとっちらかってしまいます。残念ですが、お世辞にも出来が良いとは言い難い映画でした。
本作で唯一良いところは、韓国の警官は汚職が当たり前という部分です。他の韓国映画でもよく出てくるんですが、こういう自国の汚点を普通に映画に入れてしまえるというのは韓国独特の感覚だと思います。恥だと思ってない感じw
オススメはしませんが、もし時間とお金が余っていて映画館の椅子に座ってのんびりしたい方には良いかも知れません。

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