本日は
「ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~」を見てきました。
評価:
– も、盛り上がらない、、、。【あらすじ】
ベテラン泥棒キース・リプリーは、殺された相方のビクター・コロレンコの代わりに若いガブリエルをスカウトする。二人はロマノフ王朝最後の秘宝にして4000万ドルの価値がある二対の装飾卵を盗み出す計画を立てる、、、。
【三幕構成】
第1幕 -> ガブリエルがスカウトされる。
※第1ターニングポイント -> 警官慰労パーティーに紛れ込む。
第2幕 -> 卵の略奪計画。
※第2ターニングポイント -> 卵を手に入れる。
第3幕 -> 終幕。どんでん返しいっぱい。
【感想】
本日は「ザ・エッグ~ロマノフの秘宝を狙え~」です。レイトショーでしたが、お客さんが10人ぐらいは入っていました。全然宣伝していない作品としては結構盛況です。
本作品は、アメリカとイギリスで昨年発売されたビデオ映画です。昔のVシネマみたいなやつです。低予算なので、1.5流ぐらいのギャラの有名スターを看板にして、お話で勝負するようなタイプの作品です。監督は久々に聞くミミ・レダー。ディープ・インパクトで有名ですが、2000年のペイ・フォワード以降はテレビドラマの脚本をずっとやっていました。本作も制作されたのは2007年ですが、二年間お蔵入りしていました。お蔵入りの理由は見るとよく分かります(笑)。駄目だこりゃ。
本作のディティール
え~本作のデティールは超適当です。それも「パリより愛をこめて」のような「頭悪っ(笑)」って感じの適当さではなく、下手に真面目にやろうとしている分だけ救いようが無い感じです。二幕の終わりまでは、二人のデコボコ・コンビが強盗するだけの話でそれなりにお色気もあったりして何とか耐えられるのですが、三幕に移りますと怒濤の後出しジャンケン祭りが始まります。「実はこの人はこうだったのだ!」みたいなのが山ほど出てくるんですが、完全に後出しジャンケンで、話が矛盾しまくって収拾がつかなくなってしまいます(苦笑)。
おそらくコレに一番近い感覚は「ワイルド・シングス」です。あの過剰な後出しの連続で、もうどうでもよくなっていく感覚(笑)。伏線も何も無いのに、どんでん返しっぽい演出を重ねて無理矢理勢いをつけようとする感じがまさしく「ビデオ映画」のテイストですっごいテンションが下がります(笑)。
面白いとか面白くないとか以前に、盛り上がりません(苦笑)。いや、つまんないんですけどね。
【まとめ】
なんといいましょうか、、、モーガン・フリーマンの無駄使いです。アントニオ・バンデラスもアルモドバル時代の繊細さがゼロで「イメージとしてのヒスパニック系色男」以上のキャラではありません。これは何というか、、、蔵に突っ込んで見なかったことにした方が良かった気がします(苦笑)。
褒めるところがあるとすれば、唯一、ラデ・シェルベッジアの存在感だけが良かったです。今年公開のハリーポッター最終作にも出ますので期待大です。
ということで、ちょっとオススメしづらいかな、、、という微妙な作品でした。あとコレは本当に腰を抜かしたのですが、2010年にもなって劇場の大音響でt.A.T.uは無理(笑)。いまでも残っているのなら、t.A.T.uファンには超オススメです!!!