2本目は
「アーサーと魔王マルタザールの逆襲」です。
評価:
– 前編だって先に言ってよ、、、見ないからさ(苦笑)。【あらすじ】
アーサーがミニモイの国を救って早1年が過ぎ、再び10番目の満月が迫っていた。その当日、アーサーの元にクモからメッセージ付の米粒が届けられる。そこには「HELP」とだけ掘られていた。果たして誰がメッセージを送ったのか? ミニモイの国の危機を感じたアーサーは、再びミニモイの国へと向かう。
【三幕構成】
第1幕 -> アーサーと両親とハチ。
※第1ターニングポイント -> アーサーがミニモイの国へ行く。
第2幕 -> ベタメッシュの救出とミニモイの国への旅。
※第2ターニングポイント -> ミニモイの国へ着く。
第3幕 -> マルタザール登場。
【感想】
本日2本目は新宿ピカデリーで見ました、「アーサーと魔王マルタザールの逆襲」です。リュック・ベッソン監督の実写+CGアニメ「アーサー三部作」の2作目です。19:30からの回で見ましたが、観客は1桁。子供はゼロでした。あれ? 原作ってリュック・ベッソンが小学生向けに書いた児童書じゃなかったっけ???
結論を言いますと、、、なんか予告編をお金払って見に行った気分です(苦笑)。っていうか、前編ってどっかに書いとけって。
本作では風呂敷を広げるだけ広げてな~んにも回収されません。物語上でケリが着いたエピソードが1つもないんです。これって、そもそも映画作品として成立していないんですが、、、。
例えば3部作の先駆けとして「ゴッドファーザー」があります。あの映画は、Part1で「マイケル・コルレオーネ」がマフィアになるまでを描いており、そこには兄の悲劇だったり父の苦悩だったりが情緒たっぷりに表現されています。Part2ではマイケル・コルレオーネが遂に後を継ぎ、どんどんマフィア色に染まっていく過程が妻との距離感を使って語られていきます。それはマイケルの成長話であり、そして人間性の喪失でもあります。Part3では、完璧にマフィア思考に染まりきった非情なマイケルが、娘の悲劇を目の当たりにして遂に人間らしい悲痛な苦悩をさらけ出してしまう話です。これらは、全ての作品がそれぞれ独立してすばらしい出来であり(3は微妙ですがw)、それぞれがきちんと作品としてハイレベルで成立しています。
それはスターウォーズ新・旧3部作でもそうですし、ロード・オブ・ザ・リング3部作もそうです。3部作っていうのはあくまでも個々がきちんと独立していて、しかしそれらが大きなドラマの一部分であるという構造をしていないといけません。
ところが、本作は完全に「アーサーと魔王マルタザールの逆襲・前編」なんです。だって風呂敷を広げるだけ広げて、それをなんの解決もしないんです。だから「この映画ってどういう話?」と聞かれたら、答えは1つです。「3作目を作るお金を稼ぐために途中までで公開した作品。3作目が公開するときにDVD借りて見れば?」
以上です!!!!
公式サイトとかポスターに前編って書いとけよ、マジで。 「…to be continued.」ってなんだそれ?
あと、一応お約束ですが、またまた「芸能人吹き替え問題」の作品でもあります。IMALUとか、、、親の七光りだけで演技力の無い芸人なんて何で使うの? エンディングも勝手に変えるし、、、。余談ですが、「日本語版エンディング」で過去一番腹が立ったのは「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」です。ニルヴァーナのど真ん中世代の私は、当然ブッチ・ヴィグもチェックしていて、garbageもメチャクチャ好きだったんです。で、その大好きなgarbageが大好きな007の新作に抜擢されたと聞いて小躍りで劇場に行ったわけですよ。ところがエンドクレジットで流れてきたのはなぜか「Luna Sea」(苦笑)。超ズッコケました。
まぁ今思えば素人芸人じゃないだけマシだったのかも知れませんが(苦笑)。
ちなみに前作の「アーサーとミニモイの不思議な国」はその有名人テンコ盛りな声優が話題となりました。セレニア姫がマドンナ。魔王役でデヴィッド・ボウイ。そしてマックスにスヌープ・ドギー・ドッグ。王様がロバート・デ・ニーロ。
前作も吹き替えしか公開していなくて「ふざけんな」と思いましたが、今作では実は声優はスヌープ以外が降板してグレードダウンしています(笑)。そういった意味では前作よりは腹が立たないんですが、それでもセレニアにはマイリー・サイラスのライバルであるアイドル子役のセリーナ・ゴメスが起用されてるんですよ。字幕もやってくだいよ、本当。
【まとめ】
見る価値ないので、3作目が公開する来年春にDVD借りて見て下さい!!!
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だってDVDなら字幕版もあるし、まとめて見れるし、言うこと無いですよ。なにが悲しくて映画館でIMALUを爆音で聞かなきゃいけないんだっていう、、、ね、、、。
ちなみに今日チラシをもらったんですが、「コララインとボタンの魔女」の字幕2D版を7月に公開するみたいですね。やはり字幕版の需要はあるってことですよ、配給会社の方々。だって、子供が一人も見てないような糞映画なんだから、字幕でいいじゃんか(苦笑)!字幕プリーズ!!!!
あと後編プリーズ!!!!
ま、後編が公開されたら行くんですけどね(苦笑)。