ヤギと男と男と壁と

ヤギと男と男と壁と

今日はレイトで

「ヤギと男と男と壁と」を見てきました。

評価:(35/100点) – コメディだけど、、、ちょっと志が、、、。


【あらすじ】

新聞記者のボブは編集長と浮気して逃げた奥さんを見返すために戦争末期のイラクへ向かう。イラク入り直前のクウェートで彼は以前取材した男から米軍特殊超能力部隊でトップの能力者と言われたリン・キャサディと出会う。リンは仕事でバグダットへ向かうという。無理矢理に同行を願い出たボブに、リンはかつての超能力部隊・新地球軍の様子を語り始める、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ボブとガス・レイシー。
 ※第1ターニングポイント -> ボブがリンと出会う。
第2幕 -> リンとの旅。
 ※第2ターニングポイント -> ボブ達が軍基地に着く。
第3幕 -> 新地球軍の逆襲。


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【感想】

今日はレイトショーで「ヤギと男と男と壁と」を見てきました。なんかあんまり書くことも無いぐらいバカバカしいコメディです。公開から日も経っていますので、お客さんはほとんど居ませんでした。
ユアン・マクレガーをキャスティングして超能力集団のコメディで名前が「ジェダイ戦士」っていう時点でしょうも無いのは明らかなんですが、本作はある意味では超豪華キャストを使って心底下らないことをやるというコメディ的にはごくごく平凡な作品です。それこそサシャ・バロン・コーエンみたいに突き抜けようとしているわけでもありませんし、ジャッカスみたいに本気で頭悪いことをやろうとしているわけでもありません。
本作はいわゆる「オフビート・コメディ」の類のものです。個人的にオフビート・コメディが好きじゃなかったりするんですが、でもそのときどきでクスッとする場面は結構ありました。ただ、、、ただですね、、、ちょっと志が低いというか、「豪華キャストがアホなことやってる」という以上には発展しません。確かにジェフ・ブリッジスのヒッピースタイルだったり、ジョージ・クルーニーの七三分けロン毛は面白いんですが、でもだからどうって言われるとちょっと、、、。
フォーマットとしてはボブの成長物語にはなっています。奥さんに裏切られて自暴自棄になった男が、あたらしい生き甲斐(超能力w)を見つけて気力を取り戻す話です。ここに師匠としてのジョージ・クルーニーと、師匠の師匠としてのジェフ・ブリッジスがいます。いうなればアナキンとオビ=ワンとクワイ=ガン・ジンに当たり、この2人の人間力によってそれなりにラストも良い感じに締まってはいます。でも特に軍基地についてからの一連の流れが雰囲気で流れてしまうため(特にダークサイドに落ちた超能力者が監禁されてる辺り)、話自体の理解がすごく大変でした。LSDからの流れも完全に「ヒッピーと言えばLSD」っていう以上の意味がないので、話としては結構無茶をしています。
面白いかと言われれば「つまらなくは無い」としか言いようのない感じです。二割が笑い、二割が呆れで、六割が戸惑いw
特にジョージ・クルーニーのファンであれば間違いなく見ておいた方が良いですが、決して大声では勧めませんw
それにしても、イギリスはもうイラクをパロディにできるぐらい消化できたのかと思うと、時が経つのは早いです。
※念のため、本作では某ハリウッド映画のようにイラク人を得体の知れない者としては描写していません。「アメリカ人にもイラク人にも、良い人も居れば悪い人も居る」という当たり前の事をきちんと描いています。

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