アバター(2009)

アバター(2009)

今年最後の超大作「アバター」です。やっとこさありつけました。

評価:(60/100点) – 目が痛い。

【三幕構成】

第1幕 -> ジェイク・サリーがパンドラでアバター・プログラムに参加する
 ※第1ターニングポイント -> ジェイクのアバターがネイティリに出会う
第2幕 -> ジェイクとナヴィとの交流・そしてRDA陣営が実力行使に出る
 ※第2ターニングポイント -> ジェイクがナヴィ側につく決意をする。
第3幕 -> ジェイクがトルーク・マクトとなりナヴィ族をまとめてRDAと全面戦争を行う


【あらすじ】

交通事故で急死した兄の代わりに、ジェイクは惑星パンドラでのアバター・プログラムに参加をする。惑星パンドラの生命の樹の下には高価な飛行石が眠っており、RDA社はその鉱物採取のために原住民・ナヴィ族を立ち退かせることを画策する。アバターはナヴィ族を説得するための策であった。もう一つの肉体を手に入れたジェイクは、ひょんな事からナヴィ族に潜入することに成功し、彼らの信頼を得ていく。しかしナヴィの説得が困難と判断したRDAは実力行使を決断する。こうして人間vsナヴィ族の全面戦争がはじまった。


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【感想】

はじめに

非常にコメントに困る映画でした(笑。映像は良いけど話はね、、、。
とにかくベタでありがちで王道的な話です。ナヴィ族は青いだけでトライバル模様とか単なるインディアンですし、RDA社は絵に描いたような「侵略者としての白人」です。「優しい原住民vs傲慢な白人」とその中で白人でありながら寝返る主人公。いままで何十作もこんな映画を見たことがあります。言ってしまえば本作にとって話はどうでも良くて、あくまでも「3D映画」であることの技術的な実験作だと思って間違いないと思います。
ちなみに私は今回XpanD・字幕で見ました。本当はIMAXで見たかったんですが、めっちゃ混んでて全然チケット取れませんでした。やっぱり観客も目が肥えてきたのでしょうか?当ブログでIMAXを激押しした手前もあるのでこれで面白ければもう一回IMAXで見るんですが、正直これをもう一度見る気力はちょっと無いです。申し訳ない、、、。

目がぁ、、、目があぁぁぁぁぁ!!!(本作の元ネタより引用)

話については触れる程の出来ではないため脇に置きまして(笑)、やっぱり本作は3Dについてしか無いでしょう。
ということで、XpanDなんですが、、、目が痛いっす。まじキツいっす。とにかく上映時間が長いんですよ。2時間40分もちょい寄り目を続けてたらそりゃ目もやられますよ。
実は私、開始1時間30分ぐらいでちょっと酔い始めまして(笑)、ラスト30分くらいは心の底からさっさと終わって欲しかったです。
やっぱり3D映画はクリスマス・キャロルやファイナル・デスティネーションのように90分くらいがベストだと思います。
部屋の通路が奥に広がっているカットが多かったり、窓ガラス越しに人が何かやってるカットが多かったり、とにかく3Dを意識したカット割が続きます。そしてこれはほぼ成功しているといって良いと思います。こちらに向かってくる「飛び出す3D」はせいぜい矢が何本か来る程度で、基本的には奥行きを表現するための「舞台演劇の書き割り」として使用しています。この書き割り感が大変しつこく出てくるため「現在の3D技術のカタログ」という印象を強く持ちます。正直な所そこまですばらしい映像では無いと思いますし、造形だけを見ればはっきり言ってファイナル・ファンタジー13の方が良くできています。でも3Dとして見たときに、少なくとも2009年を代表する一本であるのは間違いありません。ここまで明確な「3D専門映画」というのはおそらく「戦慄迷宮3D」以来だと思います。「戦慄迷宮3D」が映像的にも物語的にも非常にがっかりな出来だったため、事実上は本作が最初の「一般的な3D専門映画」と言えるでしょう。3D映画のデモ・ムービーみたいなものですから、どうせならもうちょっと話を短くまとめて90分くらいにして欲しかったです。

【まとめ】

映像は一見の価値はありますが、でもそれだけの作品です。ですので2D上映で見たりDVDで見てもまったく面白くないと思います。ちなみに劇場で私の右隣がヤンキー・カップルで左隣が中年夫婦だったのですが、両脇からイビキが聞こえました(笑)。やっぱり話題先行で見に来た人やタイタニックに食いついて見に来る方には厳しいと思います。
博覧会の展示ブースに入ったつもりでストイックに3D技術を拝見しましょう。話はつまんないですし、なにせ訳者が某大物女史ですんで(笑)
「I like this Guy!」は「こいつ気に入った!」で良いじゃん別に(笑)。
いろいろ投げやりに書きましたが、こういう技術革新の最前線の作品はリアルタイムで見ることに意味があります。ジュラシック・パークしかり、ブレア・ウィッチ・プロジェクトしかり。残念ですが後からDVDで見ても単なる駄作にしか見えないと思います。年末年始に余力がある方は是非劇場で見てください!
余談ですが、先々週、Blu-Rayの3D用規格がBDアソシエーションからリリースされました。おそらく来年の夏頃には第1作目がリリースされると思います。タイミング的にはおそらくアバターかアリスインワンダーランドが家庭用3Dソフトの一作目になりそうです。

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記事の評価

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アバター(2009)」への2件のフィードバック

  1. AVATARをIMAX3D字幕版で見ましたが、同じ字幕版での評価でしょうか?字幕が、スクリーンと観客の間に立ちはだかる壁となってしまっていて、もしかすると吹き替え版こそ、意図された映像体験が出来るのではと思っています。

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