モンガに散る

モンガに散る

天皇誕生日は

「モンガに散る」を見ました。

評価:(97/100点) – 台湾発の熱き青春任侠映画


【あらすじ】

かつて台湾一を誇った港町・モンガに引っ越してきた高校性のモスキートは、初登校で早くも悪大将のドッグに目を付けられてしまう。しかしモスキートはドラゴン率いる四人組に助けられる。ドラゴンは地元モンガで有力なヤクザ・廟口のゲタ親分の一人息子だった。仲間として受け入れられたモスキートは、やがて四人と義兄弟の契りを結ぶ。面倒見の良いゲタ親分の元、5人は任侠として親交を深めていく。
一方その頃、モンガは中国大陸のヤクザ達に狙われていた、、、。


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【感想】

昨日は一本、「モンガに散る」を見て来ました。実は東京国際映画祭で当日券目当てに朝6:00から並んだのに見られなかった因縁の作品ですw 台湾では今年の2月5日に公開され、今年の観客動員数でトップを記録しています。客席も中高年を中心にそこそこ入っていました。
本作を一言で表すならば、「青春群像劇と任侠映画の融合」と言ったところです。母子家庭で育ちいじめられっ子で友達もいないモスキートが4人の親友を得て奮起し、彼らのために命を賭けて友情を守り通そうとします。そこに売春婦との不器用なラブストーリーや母親への愛、ゲタ親分への忠誠心が加わって物語は驚異的なカタルシスと共に進行していきます。
いつも部室(←実際は倉庫ですがあえて呼びます)に入り浸っては酒やテレビゲームに明け暮れ、彼らは友情と義理を深めていきます。その描写が幸せであればあるほど、そしてそれが儚ければ儚いほど、仲間の一人が暴走していく過程がひどく寂しく見えてきます。
この映画を見て思うのは、あまりにも映画としての出来が良すぎるというか、とにかく友情物語としての圧倒的な説得力と完成度です。日本でやったら間違いなく悶え合うだけの出来になってしまうところを、物凄く的確でテンポの良い演出で描いていきます。モンクがああいった行動をするのは彼が頭が良く先が読めすぎてしまうからであり、モンキーが単独で動くのは彼の正義感となにより祖父と二人暮らしであり家族の大切さを最も良く知っているからです。ドラゴンが終盤でああなってしまうのは彼が甘やかされて育った”王子様”だからであり、モスキートが先頭に立つのは彼には友情とゲタ親分という”父親代わり”の存在があまりにも大きすぎるからです。そしてアポが最後まで逃げ惑うのも彼がお調子者のムードメイカーだからです。全ての行動が的確にキャラクターを表しており、それによって奇跡的なまでの実在感を獲得しています。そう、彼ら5人は確かにそこに存在しているんです。そして、大陸から来た侵略者達によって踏みにじられようとしている「古き良きモンガ=義理人情の世界」を必死に信じ守ろうとするこの5人の若者が悲劇を起こしていくわけです。
本作は単純に友情や義理人情の熱血映画というだけではなく、そこにノスタルジーまでプラスされた叙情的で美しい世界を築き上げています。いつまででも見ていたいような、しかし壊れることが必然であるように儚い世界によって、140分が一瞬で過ぎていきます。
公開規模がかなり小さいですが、絶対にチェックしておいた方が良い作品です。オススメっていうよりは必見です!!

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