さて、本日は予告通り新作二本です。
一本目は「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」です。
評価:
– 二時間ドラマ以上でも以下でも無い。でも懐かしい。【あらすじ】
ある日、上田の元に万練村から翔平という男がやってくる。万練村には代々カミハエーリという超能力者がおり、その者が村人を守るというしきたりがあるという。そして彼の祖母であった仙台のカミハエーリが死んだため、自身もカミハエーリの選定テストを受けなければいけないという。彼は自分に超能力が無いことを認めた上で、上田に全ての参加者がインチキであることを暴いてもらい、村の風習を止めてもらいたいと依頼する
一方、売れないマジシャンの奈緒子は浅草花やしきのショーをクビになってしまい、万練村のカミハエーリに応募して財宝をもらおうと企てる。
こうして奈緒子と上田の名コンビは、再び万練村で自称超能力者達を迎え撃つこととなった。
【三幕構成】
第1幕 -> 万練村に山田と上田が行く。超能力者達の紹介。
※第1ターニングポイント -> 鈴木が「霊能力者バトルロイヤル」を宣言。
第2幕 -> 三人が殺される。
※第2ターニングポイント -> 美代子の謎が明らかになる。
第3幕 -> 奈緒子vs鈴木
【感想】
本日の一本目は「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」です。あいかわらずのTVドラマ映画の人気は凄まじく、初日の昼ということもあってか客入りは8~9割ぐらいでした。相当入っていました。
感想
ご存じの方が大多数だとは思いますが、本作は2000年に放送していた深夜TVドラマの劇場版3作目です。世間的には仲間由紀恵の出世作であり、アベちゃんの当たり役でもあります。
私は世代的に仲間由紀恵というと「井手功二のゲルゲットショッキングセンター」やエヴァの庵野監督が撮った実写映画「ラブ&ポップ」のイメージが強いんですが、たぶん一般的には「リング0」の貞子と「TRICK」の山田奈緒子で知った方が多いと思います。
そういった意味ではかなり初期からの仲間由紀恵ファンではありまして、TVドラマ版は深夜でやっていた第1/第2シーズンを全部リアルタイムで見てました。なので正直本作が映画としてゴミだとしても、あんまり悪く書く気はありません(笑)。
一応お約束としての指摘ですが、本作はまったく映画的ではありません。というか映画として作る事を最初から放棄しています。だっていきなりオープニングがテレビそのままですし、レギュラー・キャラクターについては一切の説明がありません。シリーズ初見の方は、野際陽子さんがいきなり出てきた時点で意味が分からないと思います。後半に出てくる回想シーンや単語も完全に過去のテレビシリーズを見ていることを前提としています。なので、本作はただの2時間特番(PPV)です。
映画ファンとしては「ふざけんな!そんなもんケーブルTVでやれ!」って話なんですが、一方でお客さんが入っているのも事実でして大変複雑なものがあります。
ちなみに二時間特番のPPVで1800円っていうのは、実は結構高いほうです。
話の内容自体については、特に書くことも無いほど「いつものTRICK」です。くだらない小ネタとオフビートなやりとりが全てで、はっきりいってサスペンス要素は一切ありません。ちなみに映画「プレステージ(2006)」を見ていれば全部分かります(笑)。たぶん今回の脚本の元ネタはこれでしょう。別にパクりとか言うつもりはありません。TRICKというシリーズ自体が巨大なコラージュものですから。「バンサンケツマ (マツケンサンバの逆読み)」とか「紀伊半多」とか、一部お客さんが受けていない小ネタもありましたが、まぁちょっと古いんで仕方ないかな、、、といった感じです。
テレビドラマ版のファンの方でも、いち早くみたいという方以外は劇場まで行く必要はないと思います。内容的にもテレビの2時間特番そのものですし、なによりどうせ来年のGWにはテレビで放送します(笑)。映画を見にいったというよりは、10年前の同窓会に行ったような懐かしい気分になりました。なんで映画としての出来は全っ然気になりません、、、、糞だけど(笑)。
映画を見るつもりなら止めた方がいいですが、TRICKのファンであれば是非。
なんか時が経つのは早いなと実感させられました。
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明日TV版のDVD借りて来よっと(←長い連休で現実逃避中の社会人)。
映画「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」を観た感想
★★★踊る教祖様の出番もっと増やして欲しかった。候補者はこの人と松平健の2人で良かったような気がする。肝心のトリックの種明かしがあんまりおもしろくなかった。悲しい話を散りばめてるのが、マッチしてない感じ。全部が全部面白い方が好きだなー。