8月の一本目は「ぼくのエリ(原題:Let the Right One In)」のハリウッドリメイク作品、
「モールス」でした。
評価:
– まぁ、、、、いつもの完コピ・リメイクですわ、、、。【あらすじ】
登場人物の名前以外は「ぼくのエリ」とほぼ一緒。
※ 「ぼくのエリ」のあらすじはこちらで
【感想】
8月の1本目は「モールス」でした。スウェーデンの大傑作ヴァンパイア映画「ぼくのエリ」のハリウッドリメイクです。監督はクローバーフィールドのマット・リーヴス。J・J・エイブラムスの盟友で、どちらかというと手堅くオーダーどおりに忠実かつ無難に仕事をする職人タイプの監督です。
今回は「ぼくのエリ」を直前に見直さずに「モールス」を見に行きました。そうしたらですね、正直な話、あんまり違いが分からなかったんです。違いで気になったのは、所々で人が死んだりする描写がやけに温くなっているというか、隠す方向に演出が向いている部分です。言い方が悪いですが、ものすごいパチモノっぽく感じてしまったんです。オリジナル版が傑作すぎるので仕方が無いのかも知れませんが、ホラームービーとしての要素が減ってより普通のラブストーリーになっちゃたように感じました。
そういや今回のリメイク版にあるトーマス(オリジナルで言うホーカン)が最後に血を集めに行くところのドタバタコメディはオリジナルには無かった気がします。オリジナルって確か夜の学校に忍び込んで殺そうとしたら反撃をくらって更衣室だかに追い込まれちゃってみたいな流れだった記憶が、、、。
後はなんと言っても舞台となったあのスウェーデン特有の重苦しい閉塞感がごっそりなくなって単なるアメリカの片田舎っぽくなってる部分が気になります。
こういったコメディ要素だったり舞台だったりっていうのが積み重なって、本作はオリジナルよりもかなり”軽く”感じてしまいます。
逆に言えば、今回の作品の方が見易いかもしれません。
基本は字幕が苦手なアメリカ人向けの完コピ作品ですので、あんまり見なくてもよいかなと思います。というかおとなしくオリジナル版を見た方が絶対良いです。
オリジナル版をこそ、おすすめします。
モールス/「ぼくのエリ 200歳の少女」ハリウッドリメイク版が、背負ってしまった宿命。
モールスLet Me In/監督:マット・リーヴス/2010年/アメリカ・イギリス
リメイクであるがゆえにつきまとう、言いようのない違和感。
「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッドリメイク版です。ヴァンパイアを追う街の人が警官になっており、シーンの順序も変えられて…