ようやく追いついてきました。先週末は
「メカニック」を観てきました。
– セガールの後継者はステイサムで決まり!
【あらすじ】
アーサーは凄腕の殺し屋である。彼は証拠を一切残さずに事故死や病死に見せかけるその手腕から、「メカニック」と呼ばれていた。
ある日、彼は依頼人のディーンから旧来の友人でありエージェントでもあるハリーの暗殺を依頼される。なんでもハリーの裏切りによってディーンの部隊が全滅したというのだ。
そんなこんなで泣く泣く親友を殺したアーサーの元に、ハリーの忘れ形見のドラ息子が転がり込んでくる。
【三幕構成】
第一幕 -> ハリーの殺害と息子スティーブ。
※第1ターニングポイント -> スティーブがアーサーの弟子になる。
第二幕 -> スティーブの仕事っぷり。
※第2ターニングポイント -> アーサーが空港で真相を知る。
第三幕 -> 復讐。
【感想】
さて、先週末の日曜日はジェイソン・ステイサム主演の最新作「メカニック」です。公開二日目の夜の回でしたが結構人が入っていて驚きました。しかも中年ヤンキーっぽいガラの悪いカップルが多く、すごく”ガツガツ”した劇場の空気が印象的でした。
監督はサイモン・ウェスト。アンジーの「トゥームレイダー(2001)」や「コンエアー(1997)」でお馴染みの監督ですが、「エクスペンダブルズ2」を今撮影している人と言った方が収まりが良いかもしれませんw
バカ・アクション映画の到達点はセガールなのか?という疑惑。
本作は盟友であり親友を殺すように嵌められてしまった男の復讐劇です。出会った敵は全員瞬殺。ひたすら敵を倒し続け、爽快かつ危な気なくぶちのめして行く。これだけ聞くと誰がどう見てもテレビ東京の「午後のロードショー」でお馴染みのセガール映画です。そして、本作はモロにセガール映画のフォーマットを使っています。
だいたいのセガールの映画は、仲間が殺されるか知人の娘が誘拐されるかして話しが始まります。そして真相を探るうちに、巨大犯罪組織や裏切り者の陰謀が明らかになり、一直線でラスボスをぶっ殺しに行くというわけです。
これはある種の”型”として成立していまして、例えば「96時間(2009)」や「パリより愛を込めて(2010)」とか、本作と同じジェイソン・ステイサムの「アドレナリン(2006)」シリーズも似たようなものです。おっ、、、挙げたのがヨーロッパ・コープ作品ばっかり(笑)
本作のジェイソン・ステイサムはいままでの作品にあるような下ネタやコメディテイストをほとんど無くして、終始しかめっ面をしながら相手をぶちのめして行くというセガールそのもののキャラを演じています。
話しの破綻? そんなものは小物が気にすることだ!!!。
本作は話しが破綻しまくっています。何故かダメ人間でニートのスティーブは精鋭暗殺者3名を瞬殺するくらい驚異的なコマンドー力を発揮しますし、わりと有名っぽい凄腕の殺し屋も簡単に殺してしまいます。最初から強すぎるんですよ。でもそんなのどうでも良いんです。
そりゃあね、最後なんてツッコミどころしかないですよ。なんでそのレコードを手に取るってわかるんだとか、そもそも音楽かけっぱなしでドライブに行くことを予測できるわけないだろとか。でもそんなのどうでも良いんです。
死んだはずのエージェントを偶然空港で見かけるって、いくらなんでもエージェントが迂闊すぎるだろとか、整形しないのかとか、変なことは一杯あります。でもそんなのどうでも良いんです。
本作は話しの破綻をカバーするぐらいとにかく爽快でとにかく豪快で、そしてとにかく頭が悪いんですw だから、この映画を80年代アクション映画好きの人以外が見に行ったら、間違いなく呆れて口が閉じないと思います。
でも、これはこういうジャンルの映画なんで、勘弁してください。
だって、ジェイソン・ステイサムが格好良いし、爆発いっぱいするし、危な気なく大活躍するし、最高じゃないですか!!!
【まとめ】
これは私たち中学20年生のための夏休み映画です。ありがとうサイモン・ウェスト。ありがとうジェイソン・ステイサム。そしてありがとうショウゲート。もう60点満点中60点です! オススメで~~~~す!!!!!(←適当)
お返事遅れてすみません。おっしゃるとおりチャールズ・ブロンソンのメカニックのリメイクです。
でも名前と設定が一緒なだけでブロンソンの渋い感じは跡形もありませんw
リメイクって言うより元ネタって感じでしょうか。
これ、チャールズ・ブロンソンの「メカニック」のリメイクなんですよね?