昨日は
「レギオン」を観て来ました。
評価:
– 神様が怒ったぞ!!! 酒場を守れ!!!、、、???【あらすじ】
ある日、神様は人間に失望し天使軍団を地上に仕わせ人類掃討作戦を開始する。黙示録的なカオスに包まれる世界で、ただ一人、大天使ミカエルだけは神に背き人間に味方する。彼の目的はクリスマスに生まれる赤ん坊を救うこと。それが神の心を変えると信じて、、、。
【三幕構成】
第1幕 -> 砂漠の日常
※第1ターニングポイント -> ミカエルが合流する
第2幕 -> バーでの籠城戦。
※第2ターニングポイント -> 赤ん坊が生まれる。
第3幕 -> ミカエル対ガブリエル
【感想】
昨日のレイトショーは「レギオン」です。「天使軍団が攻めてくる!!!」というロマン溢れるファンタジーかと思いきや、、、むっさいオッサン達が襲い来るゾンビを相手に酒場で籠城するというびっくりするほど狭い舞台のこぢんまりした作品でした。観客は私を入れて4人。完全に転けています。
いきなりですが、本作は内容がありません。舞台設定は大変大仰なんですが、やってることは鉄砲でゾンビを撃ってるだけです。肝心の天使軍団もまさにゾンビで武器さえロクにもたずに噛みつき攻撃だけで数の勝負をしかけてきます(苦笑)。なので、ものすごくショボイです。肝心のミカエルも細身のオッサンですし、天使的な力で戦うのではなくサブマシンガンとロケット砲がメイン武器です(笑)。
話も至って適当です。クリスマスに生まれる子供なんて全世界で何千・何万人といると思うんですが、何故かニューメキシコの砂漠のど真ん中にミカエルが降臨します。っていうか、赤ん坊が完全にマクガフィンとして扱われています。ものすごい人命軽視(笑)。
ただですね、あまりのショボさに逆に面白くなってくるのも事実でして、特に後半ガブリエルが来てからは激熱なB級コスプレ・アクション映画と化します。限りなく「デビル・メイ・クライ」的な戦闘シーンは一周して超格好良いですし、車に向かってくるシーンは「アンダーワールド: エボリューション」の冒頭を彷彿とさせます。棍棒を持って襲ってくる天使のコンボをくぐって銃を撃つなんてそれこそアクションゲームの世界です。
個人的にはこのシーンだけで十分です。他の超ショボイCGや、手抜きのキャラ設定なんぞ吹き飛んでしまうくらい激熱です。
これは余談ですが、途中にでてくる子供が「死霊のはらわた」で有名な例の子守歌を歌うシーンは爆笑です。これは「死霊のはらわた」以降、何かに取り憑かれたことを表現するやりかたとしてオマージュ自体が手法になってしまった演出なんですが、バカ正直に使ってくる所を見ると監督はホラーオタクです(笑)。
監督のスコット・スチュワートはCGアーティストとしてハリーポッターやマーズアタック、アイアンマンに参加していますので、この世界観を作りたかっただけでストーリーには興味が無いのかもしれません。
【まとめ】
決して褒められた出来ではないですが、ニヤニヤできるという意味ではちょうど良い湯加減の作品だと思います。ただ面白いかどうかと聞かれると困りますし、オススメ出来るかと言われると困ります(笑)。
あくまでもB級コスプレ・アクション映画だと分かっていくならば良いですが、もしダークファンタジーみたいなものを期待するのであれば止めたほうが懸命です。とはいえ、なかなか楽しめる作品ではあります。あくまでも「逆に」ですけどね(苦笑)。