ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲

ゴールデンウィークの初日は

「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」を見ました。

評価:(89/100点) – 仲里依紗すげぇ!!! 半端ねぇ!!! 、、、、、、でもそんだけ。


【あらすじ】

世界を救った英雄ゼブラーマンこと市川新市は新宿一丁目の路上で記憶喪失となって目覚めた。するとそこは2025年で、毎日朝晩5時になると無法地帯となるゼブラタイムが導入された東京改めゼブラシティであった。
襲われた新市は白装束の男達に救われ神奈川にある白馬の家に運び込まれる。
一方、かつての相原公蔵博士が都知事として君臨するなか、公蔵の娘・ユイはトップアイドル・ゼブラクイーンとして絶大な人気を誇っていた。ユイは側近の新実に、かつてゼブラーマンが退治し損ねたエイリアンが生き残っていると告げ、寄生した少女の捜索を命ずる。
果たしてエイリアンはどこに潜んでいるのか? そして新市は記憶を取り戻すことが出来るのか? ゼブラクイーン・ユイは何者か?
謎が謎を呼ぶ中、新市は白馬の家で幼い少女・すみれに触れ、突如として白いゼブラーマンに変身する、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 2010年の新市と、目覚め。
 ※第1ターニングポイント -> 新市が白馬の家で浅野さんに再会する。
第2幕 -> ユイの計画。そしてゼブラーマンとゼブラクイーンの覚醒。
 ※第2ターニングポイント -> ゼブラクイーンがすみれを誘拐する。
第3幕 -> 真ゼブラーマンvsエイリアン。


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【感想】

さてさて、GWの初日からいきなりですが今週大本命のゼブラーマンです。映画の日で1000円なわけですが、初日なのに全然お客さんが入っていませんでした。寂しい限りです。たしかにバイオレンスVシネマの帝王・三池崇史監督作品っていう時点で「女・子供は立ち入り禁止」なわけなので仕方がないですが(苦笑)、去年はヤッターマンみたいに気の抜けた映画を発表していたので結構ハードルは下がっているようにも思えます。正直GW公開では一番期待していた作品なので、ここまでのガラガラっぷりはちょっと想定していませんでした。
以下若干のネタバレ込みになりますので、先に要点だけ。本作はゼブラクイーンが全てです。ちょっと邦画では近年まれに見る魅力的な敵役かもしれません。ハッキリ言いますが、哀川翔が完全に食われていました。映画全編にわたってまるで仲里依紗の演技力を見せつけられているようなシーンの連続です。この作品の仲里依紗を見れば、彼女の能力がとてつもないレベルに突入しつつあるのが分かります。これでまだ20歳ですから、今後30年くらいは邦画の第一線で見られるかと思うとうれしい限りです。

ストーリーの流れ

前作のゼブラーマンは、そのメタ構造が大きなポイントでした。かつて放送していたマイナー特撮ドラマの「ゼブラーマン」に憧れた中年ヘタレ教師の新市が、やがてドラマの通りにゼブラーマンに変身して世界を救います。もともと仮面ライダーの新作を作るつもりが権利関係で頓挫したという経緯のあった作品でしたので、おもいっきりその「お約束としての特撮ヒーローもの」を逆手にとったストーリーは中々見応えがありました。
そして本作です。本作は前作のラストから繋がって始まります。ヒーローになった新市は、芸能リポーターやミーハーなファンに追いかけられ、妻子にも逃げられてしまいます。そして公蔵博士の治療を受けるわけですが、ここから白くなったり未来へ飛んだりというゴタゴタが始まります。
未来へ飛んで記憶を失った新市は、白馬の家で「すみれ」なる少女に出会い記憶を取り戻します。そしてゼブラクイーンやエイリアンの残党と対決するわけです。

キャラクターの配置

本作はキャラクターがかなり上手く配置されています。
まずはココリコ田中演じる市場純市です。市場は新市・ゼブラーマンの活躍を受けて作られた新シリーズの「ドラマ・ゼブラーマン」の主演俳優です。そして白馬の家では武闘派として皆を守ろうとします。彼の立ち位置は、そのまんま前作の新市です。自分自身は平凡な男でありながら、「かつてゼブラーマンを演じた」という自負から、正義のヒーローになろうとします。しかし現実とのギャップに打ちのめされ、無力感に囚われ、焦燥していきます。
次にユイと新実です。新実はユイを愛しており、彼女のために献身します。しかしユイは新実を利用するだけ利用し、しかしキモイと一蹴します。それでもなお、新実は彼女への愛を貫き通します。
本作のゼブラクイーン・ユイの魅力の大きな要因として、彼女が表面上は強気で凶暴でありながら実際には愛を求め続けているという点にあります。彼女がある計画を実行してヒーローになろうと画策するのも、人々に愛され賞賛されたいからです。そしてその愛を邪魔する美咲美香や公蔵は徹底的に排除します。そういった意味では、彼女と新実は非常に良く似ています。互いに愛を求める事に一生懸命なんです。だから最後に新実に愛されていることを理解したゼブラクイーンは、そこで初めて素直な感情を見せます。このゼブラクイーンと新実の立ち位置は絶妙です。

気になる点

本作の舞台はゼブラーマンが世界的なヒーローになった後の話です。ですから、全員がゼブラーマンを知っていますし、新市・ゼブラーマンをネタにしてTVドラマまでもが作られています。ですから本作でメタ構造を取ることは構成上不可能です。だから、最後にとってつけたように新ドラマ版を前作の預言のように利用するのは明らかに変です。明確な説明が出来ません。
また話の部分は結構適当です。そもそもエイリアンと反応して変身する意味がよくわかりませんし、タイムスリップした点については何の説明もありません。そういえば、戻れてませんしね(笑)。新市の奥さんとお子さんはさぞ心配していることでしょう。
さらに本作ではマスコミのモラル不足や政府の大本営放送を「嫌なこと」としてかなりハッキリと描いています。「TBS、オマエが言うな!」って喉元まで出かかってるんですが(笑)、この辺ももっと利用できたはずです。なにせ権力者vs抵抗コミューンという革命志向の団塊世代にはど真ん中の構造なのですから。
最後になりますが、やはり一番の引っかかりは宮藤官九郎の滑りまくる小ネタ・ボケです。かなり悪ふざけ的に畳みかけてくるんですが、全っ然面白くないですしはっきりセンスなさ過ぎです。せっかく魅力的なキャラが揃っているのに、変なB級感を増幅させてしまっています。

【まとめ】

本作は仲里依紗さんを見に行くだけでも十分に価値があります。とにかくとてつもない演技力で完全に目を奪われます。本作を見て仲里依紗のファンにならない人は居ないのではないでしょうか?
決して万人に勧められる出来ではないですが、男の子であれば燃える展開にグッと親指を立てること必至です。オススメです!!!

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