曲がれ!スプーン

曲がれ!スプーン

「曲がれ!スプーン」を見てきました。

東京国際映画祭で見逃したので待望の作品です。

評価:(60/100点) – テレビ世代の凡作コメディ。でも長澤まさみが超カワイイから全てOK。


【あらすじ】

湾岸テレビの桜井米は「あすなろサイキック」という超能力バラエティのADである。超能力を茶化すことで笑いを取っている低俗バラエティである同番組で、彼女はディレクターから視聴者投稿の取材を任される。しかしほとんどの投稿が目立ちたがり屋のインチキであり、テレビのネタに出来るような人はなかなか見あたらない。ある日、やはりインチキな「我慢男」を取材した後、彼女は善通寺通りにある「喫茶カフェ・ド・念力」で「細男」と待ち合わせる。そこは、世を忍ぶ本物の超能力者達の溜まり場だった、、、。


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【感想】

フジテレビと博報堂がスポンサー、監督・本広克之、プロデューサがフジテレビ映画事業局・亀山千広ということで、みんな大好き(嘘)少林少女でおなじみの「世界の亀山モデル」です。もうこのメンツが並んだだけで映画ファンであればポスターに唾を吐きかけて千切りたくなるんですが、私は大の長澤まさみファンだったりしまして、舌打ちしながらも見てきました。
結論ですが、私は見ている間中、最近のコント番組を見ているような感じがしました。ボロクソに罵倒するほどつまらなくはないです。でもいわゆる映画的な演出があるわけでもなく延々と細々したボケ・ツッコミを続けていきます。物語としては結局何がしたいかさっぱり解らないんですが、見ている最中はそこまで苦痛ではありません。でも、どうしても「映画みたぞっ」「1800円分楽しんだぜ」という感じはしません。テレビ番組と同等の暇つぶし感覚のバラエティ作品です。

■ 世界観について

本作の世界では超能力者が普通に存在しています。少なくとも「カフェ・ド・念力」に偶然5人も集まっているのですから、かなりの密度で超能力を持った人間が居ると見て間違いないでしょう。そして桜井の幼少期の記憶ではUFOが落下する所を目撃しています。ということで、この実世界よりも作中の方が超能力や超常現象は身近な世界だといえます。しかし一方で、「あすなろサイキック」の番組内では自称・超能力者を徹底的に茶化します。番組に出てくる超能力者達はたいていの場合フェイクなのでしょうが、笑いのSEの入れ方等は完全に「頭がイカれている人」を馬鹿にするものです。「カフェ・ド・念力」では皆さん自分の能力を秘密にしている描写があることから、超能力者はある程度の偏見や差別を受ける立場であると思われます。
そんな中で長澤演じる桜井は自身の幼少体験により超能力を信じています。本作は、桜井という「世を忍ぶ人にとって敵であるマスコミ」と「健気に超能力を信じる良い子」というアンビバレントな役割をもった彼女を通じて、なんかちょっと美談風な結論に落ち着きます。あくまでも美談風ですよ。実際は美談でも何でも無いです。

■ テレビ的な乱暴視点

私は見ている間中、最初から最後までず~~っっと引っかかっていた事があります。それは「UFO」と「超能力者」がなぜか「お仲間」として認識されていることです。桜井は幼少期にUFOの墜落を見たことで超能力を信じるようになります。これの意味がわからないんです。UFOと超能力はまったく違うものでしょう?UFOが実在したら、超能力者も実在するって論理はあきらかに変です。終盤にも「あすなろサイキック・クリスマスSP」にゲストで「UFOを呼べる超能力者」が出てきます。でも、これっていわゆる「チャネラー(交信者)」ですよ。超能力者じゃないです。チャネリング文化や月刊ムーをバカにしてるんでしょうか?個人的にはあんまりUFOとか信じていないですが、どうもこのあたりの雑さにテレビ的なレッテル貼りの感じがして好きになれません。
また、本作は所々「ひそひそ声で話しをする」というシーンで「大声で怒鳴り合い」ます。これもテレビドラマの演出です。なんでもかんでも台詞で説明するため、ラジオドラマで十分かと思うほど映像の意味がありません。実はこの辺は「キサラギ」でも思ったことなんですが、どうも日本のテレビ局系映画は自身のドラマ制作メソッドのようなものを映画にそのまま持ち込んでしまう傾向があるようです。テレビドラマと映画は、文法からして全く別物です。「視聴者はバカだと思って作ってる。バカは言葉がわからないからテロップで全部出すし、笑い声のSEを入れて笑いどころを教えてやるんだ」というのは某汐留テレビの五味プロデューサの名言ですが、本当にそんな感じです。なんでも台詞で解決してしまうので、ただでさえ小さいスケールがどんどん小さく・安く見えてしまいます。随分と映画の演出も安く見られたものです。

【まとめ】

はっきりいって映画としては欠点だらけの本作ですが、その全てを長澤まさみが一身にはねのけてくれます。というのも、特に後半、カフェ・ド・念力に集まった超能力者達が団結するのがただ単に「長澤まさみに萌えたから」という身も蓋もない理由だからです。そして少なくとも私自身は大いに共感出来ます!!!
いや、可愛いッス。マジで。こんな可愛いなら仕方がないッス。
ということで、長澤まさみのファンに限り、オススメです!!!



逆にですね、特に女性で「長澤のブリッコが腹立つ」という人にはおそらく地獄の100分が待っています。そういう方は絶対やめた方が良いです。本当に長澤まさみだけの映画ですから。

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