トイ・ストーリー3

トイ・ストーリー3

今週の金曜レイトショーは

「トイ・ストーリー3」です。

評価:(95/100点) – お帰りなさい、極上のストーリー。


【あらすじ】

17歳になったアンディは大学入学を控え部屋の掃除をしていた。母から引っ越し先へもっていくものを選別するよう言われたアンディはお気に入りのカウボーイ人形・ウッディだけを残し他のおもちゃ達を屋根裏部屋にしまおうとするが、母親の手違いでゴミに出されてしまう。絶望したバズ達はアンディを捨て近所の保育園・サニーサイドのやっかいになることになる。しかしそこは、「捨てられたおもちゃの墓場」であった、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> アンディの引っ越し
 ※第1ターニングポイント -> バズ達がサニーサイドに入る。
第2幕 -> おもちゃの墓場
 ※第2ターニングポイント -> ウッディが救出に戻る。
第3幕 -> サニーサイド脱出作戦。


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【感想】

さて、今週は金曜の新作が無かったので取っておいたトイ・ストーリー3を見てきました。というのも、私はここ何作か連続でピクサーに泣かされているため、土日以外の空いてるタイミングを狙ってたんですw 平日夜中のレイトショーでしかも3D字幕でしたので、ほとんど観客は入っていませんでした。環境バッチリw
結論から言いますと、今度のピクサーも凄い事になっています。とにかくシンプルな話を演出だけで持っていっていまして、まさに「映画力」満点といった貫禄の趣です。
一応おさらいしておきますと、「トイ・ストーリー」はディズニーアニメが停滞していた時期にジョン・ラセターとピクサーの名を一躍世にしらしめた歴史的な作品です。「おもちゃと持ち主」というある種絶対的な主従関係(=所有関係)にあって、それでも「おもちゃ」の幸せって、、、、という部分がテーマになっています。
ところが、「トイ・ストーリー2」では1での「おもちゃの幸せ」がごっそり抜け落ちてしまい、「おもちゃにとっては主人の言うことを聞くのが一番」という「どこの独裁国家だ!」って酷さになってしまって、お怒りの方も多数かと思います。っていうか言ってることが1作目と真逆w
そういった背景があって、「トイ・ストーリー」のファンは10年以上もやもやしていたわけです。で、今作ですが、、、、すっげぇ。まさに1作目の時のクオリティが戻ってきました。素晴らしいです。1作目から関わっているだけあって、リー・アンクリッチはきちんと本作の肝を理解して演出をしていますし、脚本のマイケル・アーントも完璧です。
本作ではきちんと「おもちゃにとっての幸せ」に一定の結論を出しています。そこは是非劇場で確かめていただくとして、、、、やはり本作で一番凄いところは、真の意味で悪人がいないっていう部分です。悪には悪になる理由があって、ある程度は情状酌量の余地があります。根っからの悪人は出てきません。みんなちょっとしたすれ違いで道をはずしたりすれ違ったりしていくんです。
ですが、本作ではウッディ達の「友情パワー」によって窮地をくぐり抜けていきます。今作における「善人」と「悪人」の差はそこだけなんです。友達がいるかいないか。ロッツィは友達がいないからグレていって、バズやジェシーは友達が居たから戻れたんです。「友達って大事」という教訓をここまで明確に出せるのは凄いです。しかも「ジェダイの復讐」のオマージュまでやってきます。
また、冒頭のシーンから顕著ですが、この監督は「マクロな視点で見るとショボイことをミクロに寄って迫力を出す」という事に特化した抜群の演出力があります。すんごいショボイことをやっているだけなのに、画面上では一大スペクタクルなシーンにきちんとなってますし説得力もばっちりです。
私は恥ずかしながら2箇所で号泣してしまいました。1カ所はもちろん冒頭のビデオカメラシーンです。本当に幸せそうなんだ、これが。手ぶれグラグラのヘンテコなショットなんか使わずに、誰がどう見ても手持ちカメラだっていうのが一発で分かって、しかもそのローテクな感じとノスタルジーを混ぜてくるあたりは完璧です。
そしてもう1カ所は終盤の手をつなぐシーンです。無理。マジ無理。完全に涙腺決壊。絶望の淵で、ご主人様を呼ぶでも泣き叫ぶでもなく、ただ仲間達で手を繋ぐんですよ。ここが本作が一番「分かってる」所だと思うんです。
結局、本作ではアンディとウッディを「主従関係」ではなく「友情関係」として描ききるわけです。「ご主人様の言いたいことも分かるけどそれでも仲間が大事」というウッディの思いがアンディに通じたとき、本作を1から見てきた人たちへのご褒美のような極上なエンディングが待っています。最後にウッディがつぶやく一言で、もう無理なんです、私。涙が止まらんのですよ(苦笑)。

【まとめ】

とにかく、1作目・2作目を見てない人はいますぐレンタル店に駆け込んで1・2を見て、続けて劇場へ走り込んで下さい。断言します。このクオリティの作品をシネコンで全国公開しているのに見に行かない人は大バカモノです。人生の何分の一かは損をしています。悪い事は言いませんので、劇場で、3Dで、トイ・ストーリー3、是非見て下さい。
大プッシュです。

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