誘拐ラプソディー

誘拐ラプソディー

昨日の2本目は

誘拐ラプソディー」です。

評価:(12/100点) – コメディってなんで簡単だと思われてるんかね?


【あらすじ】

伊達秀吉は借金苦から自殺しようと訪れた公園で家出少年の伝助と出会う。伝助が金持ちだと気付いた秀吉は、彼の家出を手伝うと言いつつ誘拐、両親に5000万を要求する。しかし、伝助の父親は暴力団の一派、篠宮組の組長・篠宮智彦その人であった、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 秀吉が自殺しようとする。
 ※第1ターニングポイント -> 伝助の母に身代金を要求する。
第2幕 -> 身代金と逃亡。
 ※第2ターニングポイント -> 伝助を桜公園に捨てようとする
第3幕 -> 終幕。河原にて。


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【感想】

つまんね。



とか一言で終わらせるのもなんなんで、しっかり書きます(苦笑)。
本作は、間抜けな誘拐犯・秀吉を主役として、誘拐・ヤクザからの逃亡を巡るドタバタコメディです。構造的には良くある話でして、要は「秀吉と伝助のほのぼのした逃亡」と「追う篠宮組の殺伐さ」のギャップで笑わせようとしています。
ですが、ことごとく笑いが滑っています。というのも、この笑いの要素が全て一発ギャグだからです。レッドカーペット式と言いましょうか、面白げな動きだったり変な声で笑わせようとする程度の低いギャグなんです。せっかく哀川翔が変な声を出しても、全然笑えません。なぜなら、その場面のトーンはいたって真面目でシリアスだからです。公開二日目にして早くも観客が5~6人しか居ませんでしたが、上映中に愛想笑いすら起きませんでした。それもそのはず、結局ドタバタコメディをやりたいのかヒューマンドラマをやりたいのか、トーンがハッキリしないから、笑いようがないんです。
この作品を見ていて一番恐ろしいのは、「犯罪者に感情移入させる」というかなり難易度の高い事を目標にしながら、まったく秀吉の背景を描かないことです。
秀吉は前科持ちだっていうんですが、何して捕まったんでしょう?
借金まみれだって言うんですが、何をしてお金を擦ったんでしょう?
妻子が居ないっていうんですが、元から居ないのか離婚したのかどっちなんでしょう?
結局、この物語でハートウォーミングな感じに着地させるのであれば、秀吉がなぜ伝助を可愛がるのかをもっと丁寧に描かないと行けません。父に相手にされなかった自分を重ねているのであれば、きちんと父親との過去を描くべきです。そこが言葉で流されてしまうために、ただ単にバカなガキに流されているようにしか見えないんです。これでは秀吉に感情移入するのは無理です。
さらに輪を掛けて酷いのは物語の進め方です。この物語には確かな推進力が存在しているんです。誘拐前半は「身代金を手に入れる」こと。誘拐後半は「伝助をおばあちゃんの家に届ける」こと。ところが、前者はともかく後者にいたっては全く具体的な描写がありません。そもそもおばあちゃんの家を探しているように見えないんですよ。ただドライブしているだけなので全く緊張感も無く、物語が完全に止まってしまいます。しかもそれが一時間近く続くわけです。なんでこんな雑な事をするのかさっぱり理解出来ません。
極めつけはキャラの存在感のなさです。船越英一郎を刑事役にして哀川翔をヤクザ役にしてる時点で、このキャラは完全に記号なんです。ベタで意外性のカケラもないキャスティングをした以上は、当然過去に彼らが演じた船越刑事や哀川組長をスタート地点にしてさらにそこからもう一段積み重ねないといけません。それなのに、記号以上の存在にはならないんです。「みんなが知ってるこんな感じのキャラです」という放り投げ方をされても、面白くもなんともありません。

【まとめ】

おそらくきちんと演出力のある監督が撮れば、面白くなる素材だと思います。しかし本作に限って言えば、正直な所、褒める要素が見あたりません。強いて言えば菅田俊さんはやっぱりすごい役者だなって位です。
哀川さんのファンの方には、ゼブラーマン2は絶対見に行くんでこれは勘弁して下さいと



すんませんした!!!(`・ω・´)ゞ

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