しあわせの雨傘

しあわせの雨傘

日曜日は

「しあわせの雨傘」を見ました。

評価:(45/100点) – 話は酷いが女優のオーラで全てカバー。


【あらすじ】

スザンヌ・ピュジョルは資産家の娘として生まれ結婚して30年、つまらない日常をジョギングと詩とテレビ番組で送っていた。婿養子の夫・ロベールはスザンヌの父から継いだ雨傘工場でやりたい放題やっている。
ある日、労働者達のストライキを諫めにいったロベールは逆に社長室に監禁されてしまう。何とか解放したものの、ロベールは興奮のあまり持病の心臓病の発作を起こして倒れてしまう。労働組合との会合にでるため、今まで「お飾り」として生きてきたスザンヌがついに重い腰を上げる、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> ストライキとロベールの発作。
 ※第1ターニングポイント -> スザンヌが代役として会合に出席する。
第2幕 -> スザンヌ社長の手腕。
 ※第2ターニングポイント -> 臨時株主総会。
第3幕 -> スザンヌの選挙。


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【感想】

日曜日はフランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴ主演の最新作「しあわせの雨傘」を見て来ました。実は去年の東京国際映画際のセレモニーで一番嬉しかったのが、本作で来場したカトリーヌ・ドヌーヴと(ソーシャルネットワークで来場したけど)ゾンビ・ランドの主演ジェシー・アイゼンバーグを生で見られたことでした。
自分は未見なのですが、「徹子の部屋」にドヌーヴが出てたりしたようで、結構中年~老年の夫婦が多数見られました。
本作は簡単に言ってしまえば「抑圧されていたオバさんが調子に乗る話」です。「スイーツ向け」とか「バカOL向け」とかいろんなジャンル映画がありますが、本作はそれよりもう2周りぐらい上の年代向けですw 話としては本当にそれだけでして、特筆するようなことは何もありません。亭主関白で抑圧されていたオバさんが、ふとしたことから表舞台に立ったら実は超やり手で男遊びもやりたい放題のプレイガールだった、、、というすごい微妙なお話しです。
例によって男女を逆転していただくとこの酷さが良く分かると思いますが(苦笑)、まぁでも世の専業主婦達の夢だと言われてしまえばそうかもしれませんので好きにして貰って良いと思いますw
これでもし主演が市原悦子とか浅丘ルリ子だったら観客の男がブチ切れても仕方無いと思いますが(笑)、なにせカトリーヌ・ドヌーヴの持つ強力な母性=人間力によってそこまで嫌味にならないのが凄い所です。そう、話はびっくりするほど酷いのに、全体としては結構面白いんです。これは凄いと思います。できるだけコメディタッチになるように作っているからでもあるんですが、主役のスザンヌがそこまで外道や天才に見えないのは本当に驚くべきことです。そういった意味では(70歳近い大女優に言うのはどうかとおもいますが)間違いなく本作はカトリーヌ・ドヌーヴのアイドル映画です。
2008年公開の「母べえ」で志田未来(当時15歳)の母親役を吉永小百合(当時63歳!)が演じて局所的に話題になりましたが(俗に言う「吉永小百合・不老説」)、フランスにも吉永小百合級の不老不死がいるぞと、そういう事ですw

【まとめ】

一般的にはあんまり好きこのんで見に行くような映画では無いと思いますが、カトリーヌ・ドヌーヴが好きな方は必見の映画です。久々にカトリーヌ・ドヌーヴが前面に出た映画というだけで十分に見る価値があると思います。ただ、できればあまり夫婦では行かない方が良いかもしれません。本質的には都合の良い女性の妄想話なので、旦那様の仕事のモチベーションに多大な支障がでる恐れがありますのでご注意下さいw
平日の昼間に女友達を誘って見に行くのをオススメしたいと思います。

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