白夜行

白夜行

日曜日は

「白夜行」を観てきました。

評価:(80/100点) – テレビ屋映画でもちゃんとしたサスペンス出来るじゃない。


【あらすじ】

昭和55年、廃墟となったビルで質屋の主人・桐原洋介の遺体が発見された。警察は桐原の身辺を洗い不倫相手と思われる西本文代を突き止める。しかし文代は自宅で自殺体で発見され、事件は被疑者死亡のまま書類送検される。担当刑事の笹垣は文代の犯行を疑い、それから何年も個人的に捜査を進めていく。
それから10年後、桐原の妻・弥生子の愛人だった栗原が他殺体で発見されたことから事件は思わぬ方向へと転がり始める、、、。


[スポンサーリンク]

【感想】

日曜日は東野圭吾原作の「白夜行」を見て来ました。客層は中年~高齢者が多く、一人で見に来ている女性も目立ちました。GANTZ程ではないですが、そこそこの入りです。
見た直後に「韓国映画に負けない悲惨な話がまだまだ出来るじゃん」とかなり満足だったのですが、調べたら韓国でも映画化されているんですね。見かけた記憶が無いので日本未公開でしょうか。私は、不勉強ながら原作もドラマも韓国版映画も見ていません。完全に前知識無しで見に行きました。ですので、もしかしたら原作の方が面白いとか、原作ファンからすると「ここが許せない」みたいな所があるかも知れません。少なくとも前知識無しで見た私にとっては、本作は久々に見た日本映画のかなり面白いサスペンスでした。傑作と言ってしまってもいいかと思うぐらい満足度は高いです。
話のフォーマットはサスペンスとして定型的な「悲惨な目にあった少女の(非合法的)成り上がりストーリー」です。ですが本作では外道な振る舞いをしながら光り輝く少女・雪穂と献身的な振る舞いで彼女の影になる少年・亮司が、明暗・表裏のすばらしい対比になってグイグイ物語を引っ張っていきます。ストーリーは間違いなく大変面白いです。
唯一本作で不満があるとすれば、やはり演出的な面です。特に主役の笹垣を演じる船越英一郎がいつも通りの二時間ドラマ演技を見せ、そしてその他の戸田恵子や栗田麗もモロにTVドラマの演技(=はっきりとした滑舌で大げさなリアクション)を行ってくるため、かなり安っぽいことになっています。話の内容の重さ・暗さに反して、ルックスはとても軽いです。
がっかりがピークに達するのが本作でもっとも盛り上がる(はずの)クライマックスです。安っぽい泣き脅しと甘ったるい音楽とスローモーションの極悪コラボレーションで、一瞬火曜サスペンスで定番の沖縄・万座毛での探偵と犯人の説得シーンからの「落ちるなよ!!!落ちるなよ!!!!!(by ダチョウ倶楽部)」がフラッシュバックしますw
ただ、主要キャストは良く嵌っています。堀北真希は相変わらず下手ですがその下手な演技が逆に雪穂の「嘘くささ」にぴったりですし、高良健吾の「偽ダルビッシュ」感も痩せた感じと相まって病的な執着をもった男にきちんと見えています。この二人には珍しく当たり役だと思います。

【まとめ】

あんまり細かい所はサスペンスの面白さが減じてしまうので書けないのですが、間違いなく日本映画では良作の部類です。とはいえあまりハッピーな話ではありませんので、デート等では避けた方が良いと思います。メジャー資本の日本映画でもまだまだ十分に面白いサスペンスが作れるということだけでも、十分に見ておく価値のある作品です。かなりオススメです!

[スポンサーリンク]

記事の評価

トラックバック用URL:

http://qbei-cinefun.com/journey-under-the-midnight-sun/trackback/

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です