投資余力があれば、つみたてNISAより従来NISAの方が良い

おはこんばんにちは。きゅうべいです。

今日は局所的に話題になっているNISAについてです。2018年度より積立NISAが開始される都合で、今現在、証券会社から「マイナンバー早くよこせや!」という催促のお知らせがバンバン届いているかと思います(笑)。

一般的に「インデックス投信を積立るならつみたてNISAっしょ。」「従来の120万円NISAは短期売買用でしょ!」的なイメージで語られやすいです。しかしそんな印象を鵜呑みにするのは科学的態度とは言えません!今日は、「ぶっちゃけどっちが良いんだ?」というところをガッツり計算込みでお送りいたします。

結論から言うと、私は制度が終わるまではレガシーNISAを継続利用します。

スポンサーリンク

レガシーNISAと積立NISAの簡単なおさらい

まず大前提を整理しましょう。

項目 レガシーNISA つみたてNISA
投資可能年 2018年~2023年 2018年~2037年
投資枠 120万円/年 40万円/年
投資期間 4年後の年末まで
(最長丸5年)
19年後の年末まで
(最長丸20年)
対象銘柄 個別株(国内外)/ETF/投信 特定の投信のみ

小さく長くのつみたてNISAと、太く短くのレガシーNISAといったところでしょうか。よく雑誌や他のブログなどでは、『「120万円*5年=600万円」よりも「40万円*20年=800万円」の方が免税枠が拡大しているから長期投資には有利!』と言われております。この常識を疑え!というのが本エントリーの趣旨です。

前提条件

今回は比較シミュレーションをするために、すべてインデックス投信のポートフォリオを組んだような場合を想定します。「10倍になる個別株が買えるからレガシーNISAの方が期待値が高い!」とか言い始めると収拾がつかなくなりますので^^;

それでは前提条件です。比較条件は、2018年より投資を開始し2037年の積立NISA追加投資期限まで枠内目一杯まで投資する場合です。結果が出るのは、つみたてNISAが完全にイグジットする2056年末です。

パターン1:レガシーNISAを枠最大まで投資し、制度終了後、通常の課税口座で投資を継続(※資金の追加投資は無し)
パターン2:レガシーNISAを枠最大まで投資し、制度終了後、つみたてNISAで投資を継続
パターン3:つみたてNISAで枠最大まで投資

さらに、税金計算を簡素化するために、パターン1は2024年以降、毎年末に利確して益出し・税金精算を行います。

結果

笑撃の結末はこちら。

☆リターン率

年利 レガシー(720万円) レガシー+つみたて(1,280万円) つみたて(800万円)
2% +78.2% +71.0% +70.0%
4% +214.8% +191.0% +188.5%
6% +451.4% +392.7% +388.8%

☆実金額ベース

年利 レガシー(720万円) レガシー+つみたて(1,280万円) つみたて(800万円)
2% 1,282万8,826円 2,188万8,350円 1,359万9,677円
4% 2,266万2,788円 3,724万6,215円 2,308万1,094円
6% 3,970万3,236円 6,306万4,833円 3,910万3,583円

リターン率で見ると、レガシーNISAが圧倒的です。
金額ベースで見ても、元手が1割以上違いかつ非課税期間も雲泥の差にも関わらず、想定年利5.05%を分岐にしてレガシーNISAとつみたてNISAは結果が逆転します。
なぜこんな事が起きるのでしょうか?

勘の良い方ならもうお気づきのことかと思います。

これ、実はすごい簡単な話で、要は節税効果(=リターン×20.315%の収入アップ)よりも、早い段階でお金を一気に投資してその後複利のパワーを使う方が有利だからなんですね。

2023年時点で、レガシーNISAは720万円を積み立てているにも関わらず、積立NISAはまだ240万円しか積めていません。この差が節税効果よりも大きく響いてきます。このため元本が少ないにも関わらず、レガシーNISAの方が最終結果では大きな評価額になります。

パターン2はあくまでも参考値として、もし毎年のNISA枠をレガシー→つみたてとリレーした場合の理論値です。元手が1280万円必要になりますが老後資金として4,000万円近く作ることができます。これだけあれば一般的な老後人生は心配がなくなるでしょう。

まとめ:では本当にどちらが良いのか?

以上を踏まえますと、もしいま貴方に投資できる原資があってNISA枠を目一杯使えるのであれば、レガシーNISAを利用したほうが有利と言えます。

一方、もしいまお手元に投資原資が一切無くまた新たに投資できるお金もすぐに用意できない場合、つまり毎月の給料からコツコツ積み立てていこうとするならば、つみたてNISAを使うことになります。このエントリーのシミュレーションはあくまでも枠いっぱいまで毎年投資できる前提のものですから、枠を全然使えないのであれば意味がありません。

毎月3~4万円の積立であれば家計的にもそこまで無理でも無いとおもいますので、是非チャレンジしていただければと思います。つみたてNISAや確定拠出年金などを使ってなんらかの投資を行わないと、将来がかなり不安ですからね。

そんなわけで、少なくとも投資家の皆様に於かれましては、つみたてNISAはしばらく様子見で良いかと思います。証券会社のセールス的にはここで盛り上げたいのかもしれませんけれど。こういうのは、ちゃんと計算してみると案外印象と全然違うものだったりするんです。とはいえ、つみたてNISAのおかげでインデックス投信の手数料争いが再燃しているのは事実ですので、間違いなく全員が恩恵を受けていることは追記しておきたいと思います。

複利のパワーを舐めてはいけないという投資の教訓が分かりやすく出た一例でした。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク