インシディアス

インシディアス

2本目は今週の本命!!!

「インシディアス」を見ました。

評価:(90/100点) – キタコレ!! みんな大好きサム・ライミ・フォロワーの傑作!


【あらすじ】

ルネは3人の子供と夫とともに新しい家に引っ越してきた。ある日、長男のダルトンが屋根裏でハシゴから踏み外して頭を打ってしまう。あくる朝、なかなか起きてこないダルトンを起こそうと部屋へと向かった夫・ジョシュは、昏睡状態になったダルトンを見つける。しかし医者に診せても原因はわからない。身体的には全くの健康体でありながらも目を覚まさないダルトンに、一体何がおこってしまったのだろうか、、、。

【三幕構成】

第1幕 -> 新しい家と屋根裏部屋。
 ※第1ターニングポイント -> ダルトンが昏睡状態になる。
第2幕 -> 引っ越しとエリーゼの登場。
 ※第2ターニングポイント -> エリーゼとロレーヌの告白
第3幕 -> ジョシュの冒険


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【感想】

今日の2本目はジェームズ・ワンの最新作「インシディアス」です。高校生は1000円というキャンペーンをやっているからか、客席は半分ぐらいでほとんどが学生でした。上映中もずっと喋っててなんだかな~~と思ってたら、見事に3幕目に入ったところでサァーっと静かになりましたw まぁホラー映画は騒いでナンボですからオーライオーライ。終わった後も、エンドロール中にみんな逃げるように帰ってまして、本当にいいお客さん達でしたw

作品の概要

本作は監督ジェームズ・ワンで脚本リー・ワネルのSAWコンビに、プロデューサーで「パラノーマル・アクティビティ」のオーレン・ペリが連なっています。その関係で「SAW」+「パラノーマル・アクティビティ」という宣伝をされています。間違ってはいないのですが、どちらかというと本作は「パラノーマル・アクティビティ」+「スペル」です。
ルネが引っ越した新しい家では怪奇現象が起き、ついには長男が原因不明の昏睡状態に陥ってしまいます。徐々に息子の看護と怪奇現象で精神的に追いつめられていくルネは遂に引っ越しを決意しますが、それでも怪奇現象は収まらずに、、、、というよくありがちなホラー映画です。その雰囲気を「パラノーマル・アクティビティ」風の固定カメラ&グラグラの手持ちカメラで演出します。ですので、作品のルックスとしては大変「パラノーマル・アクティビティ」に似ています。
さらにこの演出を乗せる骨組みになっているのが個人的に2009年トップ映画のサム・ライミ「スペル(Drag Me to Hell)」です。イントロの少しイラストっぽくした風景とタイトルの出方。そして序盤から中盤にいたるまでのポルターガイストっぷり。しまいにはショーン・サン・デナばりに強烈なオカルトおばさんエリーゼの登場。そして最後につながる監督の「お土産を持って帰ってね!」という余計なお世話w 完全に骨格は「スペル」です。
そりゃあ次男と赤ちゃんはまったく関係ないですし、中盤以降は完全に居なかったことになってます。発明的な要素はほとんどゼロだといっても良いと思います。でもそんなのどうでもいいくらい本気でエンターテイメントしていて、そして本気で恐い良心的なホラー作品です。B級上等。ベタベタ上等。だって最高に楽しい「お化け屋敷」映画ですもの。畳みかけるように起こるイヤ~~な脅かし演出や、起こるべくして起こるお約束のようなショック演出。そしてしつこいくらいに繰り返される「スペル」でおなじみのバイオリンの不況和音。スタンダードな演出を真面目にやると本当に恐いっていうのが良く分かる作品です。

【まとめ】

日本的な心霊ホラーとアメリカン・モンスター・ホラーの幸せな出会いが楽しめる作品です。「居るはずの無いものがそこに居る」というJホラーと「モンスターが襲ってくる」というアメリカン・モンスター・ホラーの要素が見事に共存していて、ときには息をのみ、ときには「やっちまえ!」とアクション映画バリにテンションがあがるすごく良いバランスです。
これはですね、絶対に劇場で見た方が良いです。劇場の音響でないと、この大きい音と小さな音の差は分かりませんし、この迫力は出ません。
オススメかどうかって言われれば、それはもう絶対にオススメです!!!
行って来んさい!!! そして地獄を見よ!!! オススメです!!!!
ちなみに私は恐すぎて終盤ちょっと薄目がちでしたw

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インシディアス」への2件のフィードバック

  1. インシディアス/魂の集う『彼方』へ…。「ソウ」監督のオカルト映画

    インシディアスInsidious/監督:ジェームズ・ワン/2011年/アメリカ
    1回で3度おいしい、前半、中盤、後半でまったくテイストの違う映画です。
    「ソウ」シリーズ1作目監督のジェームズ・ワンが監督を、同じく「ソウ」1作目でおろおろしていたリー・ワネルが脚本を担…

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